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後期ロマン派の残響がどうのこうの←それって単純に下手だったんじゃ?

あけましておめでとうございまーす。ころころころーっところーんさんです。


「ころころころーっと」は毎回「つけろ」と言われてつけています。なにもないのは読み手に失礼だということです。


新春早々生産性異世界に特大の素晴らしいニュースも入ってきました。


「Emanuele Delucchiさん、ついにピリオドピアノでゴドフスキーのショパンエチュードを2023年に全曲リリース」


このニュースをエリプシ様に聴かせると即レスで「せみころーんせんせい対策ディスク」と言い放たれてしまいました。


さて、今横でちょっと機嫌の悪そーなせみころーんさんは…


「(。・_・。;)<カルロ・グランテ先生を讃えよ、カルロ・グランテ先生こそが真の後継者である。カルロ・グランテ先生を」


まるで壊れたテープレコーダのように、新参者の挑戦を認めようとしません。


これでは話題が進まないので、すらあっーしゅさんをskyipeで呼び出すと…


「彡/(゜)(゜)<ジェフダグ・マッジ先生を讃えよ、ジェフダグ・マッジ先生こそが真の挑戦者である、ジェフダグ・マッジ先生を」


…とまあ、世界初録音者こそが完璧であって、それ以外は認められない、と。偏屈ですねえ。


「彡/(゜)(゜)<あんなもんあとに攻略したやつが勝つのは当たり前じゃあ!東大数学やろ!」


東大数学と言われると非常に問題が多いと思いますが、あとから攻略した人が有利になるのは事実です。


「彡/(゜)(゜)<今は収録でなんとでもなるやん」


この、「収録でなんとでもなる」を「ならない」に変えたディスクということで注目されているのがEmanuele Delucchiのディスクです。彼はなんとゴドフスキーの生きていた時代のピアノで収録しているのです。


わたしも、これ時代ピアノじゃなければさほどの話題にはならなかったのかもとは感じました。


「(。・_・。;)<ころーんさんは正直に言いたいことを言おうね」


聴いてて関心はしますよ。


「彡/(゜)(゜)<ホンマにゴドフスキーはこんな1906年製造のピアノでえーとおもとるん?」


1906年製造というのが本当ならば、以下の点を指摘したいと思います。


1.音の凹凸はつかない。


びっくりするほどつかないんですよ。なので、一小節まるっとペダルを踏みっぱなしだってお客さんはだれもわかりません。今のSteinway & Sonsで踏むと素人でもわかります。ところがこのピアノでは大して問題になりそうもない。op.10-6だってなんともありません。あの曲をモダンで弾けば濁り放題です。


2.低音や高音だっていつも控えめ。


これ、がんばってよいしょって弾くと弦が切れてしまいます。ピアノというものはそういうものだったのです。これが事実なら近年のレーガーやヒンデミットのディスクも当人が望んだ音色ではなかったことになります。


「(๑╹◡╹๑ …)<チャップリンの無声映画にピッタリ」


ですよねえ。それは感心してしまいました。こういうピアノで無声映画の伴奏とかだと面白いですよねえ。


「(๑╹◡╹๑ …)<私はホルヘ・ボレットの一連のベヒシュタインの音が一番ピッタリのようなきがするんだけれども…」


そういうのが刷り込み効果っていうんですよ。すらあっーしゅさんやせみころーんさんの態度とあんまり大差ないじゃないですか。


ちょっと残念だったのは「古きウィーン」ですねえ。これはやはり…


「彡/(゜)(゜)<サパートンみたいに拍子がわからんくらいぐっとリバートをかけると芳醇な味わいが出るのである」


芳醇かどうかは保証しかねますが、ちょっとモダンの因習で弾かれたような気がいたしました。


「(๑╹◡╹๑ …)<オーケストラ作品の編曲だと思えばまあ大丈夫」


本当にゴドフスキーが過度の味付けを好んでいたのかどうかも再検討されるんでしょうねえ。残されたディスクからはそんなにテンポのふらつきは感じられないんですが。


「(。・_・。;)<今のピアノで弾いてしまうと、テクスチャがクリア過ぎで、音ゲーみたいに聴こえる」


これですよ!


ゴドフスキー作品を今のピアノで弾いてしまうと、趣味の悪い音ゲーのように耳に入ってしまいます。特にパッサカリアについてそうです。合わないんです。


ところが、時代ピアノで弾くと、アルベニスのタンゴはこの程度でいいんですよね。合いの手の装飾もほとんど耳に入ってきません。19世紀ギターもおそらくは同じ印象になるはずです。


「(๑╹◡╹๑ …)<これ聴いてると、トータルセリーのpppppからfffffって、楽器メーカーにとっては素人意見なんですよね」


そうですよねえ。もとから無理だったんですそういうの。しかし、今の現代ピアノはしっかりpppppからfffffが出るように改造されてしまっている。


「(。・_・。;)<本当に時代ピアノで演奏するべきというのなら、スタインウェイではなくベヒシュタインじゃないと…」


手に入らなかったんでしょうね。けれども、1906年スタインウェイでも十分にゴドフスキーの感じていた空気は聴こえてきます。ピアニストの腕前の問題で多少のテクスチャの誤脱はありますが、それもピアノのせいであまり気になりませんでした。


間違えても大して気にならないというのはいいことですよねえ。この時代にはコンクール業は成立しないでしょう。間違えても、楽器のせいでさほどの問題にならないのだから。

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