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あなたは神を信じますか?  作者: 唸れ!爆殺号!
第4章 命短し夢見よ乙女
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27話  あなたは一体どこにいるのですか?ー……… 後編

ん?


やあ、君たち。また会ったね。


…………なんだい?その目は。まるで偶然を装って会うために待ち伏せしていた面倒臭い友達に向けるような目じゃないか。


さて、別に私はそんな面倒臭い奴ではないし話を進めさせてもらうよ。


断じて待ち伏せていたわけではないからね。


今日、私はある人物に頼まれてやってきたのだが、実は君たちに自分の事を教えてやってほしいと言うのだよ。


まぁ、久しぶりに復活したんだ、人に会うのを避けるのも分かるが………おっと、口が滑った。


口が滑った、という表現はよく使われると思うのだが、私が思うに滑っているのは舌なのではないだろうか?

だが、舌が滑るように動かないと喋ることもできない………

うん、これは良い暇つぶしになりそうだ。


さて、話を戻そう。


今から君たちに日記を読んであげようと思う。

ちなみに、これは件の彼のつけた日記だ。今日の私の役割である、彼の正体をぼかしながらの紹介にはうってつけだと思わないかい?


……なに?もう誰か分かったって?


………………


まぁ、とりあえず聞いておくれよ。聞いておいて損はない。


では、始めるよ………



○○○△年 4月7日


ようやく字が書けるようになった。まったく、二度目の人生なんて聞いてないよ………。人生、と言って良いのかどうかについては甚だ疑問に思うところではあるが、まだ3歳の僕が考えるような内容ではないだろう。

ここは異世界。頭の中を見られる魔法があってもおかしくはない。

父さんにバレるのは避けたい所だ。


僕が転生者だということが。



○○○△年 4月12日


やばい、バレた。「お前の魔力を見てやろう」とか言われて、ついでに記憶も見やがった。

だがそう大惨事になることもなかった。


「昔読んだお本の話なんです!」


と、可愛く言ってみたらなんとかなった。

さあ、あなたも叫びなさい。

幼児最高!幼児最高!幼児最高!


………コレ、誰かに見られたりしないよね?



○○△△年 4月15日


あれから数年が経ち、俺も幼児から少年に成長した。言っても7歳なのだが。流石に可愛いだけでは生きていけないので、魔法や剣術、武道等を習うことになってしまった。

……確かに魔法は使いたい。だが、教師が問題だ。


何だよ、あのイケメン!うざったいんだよあの長髪!切れ!


おっと、取り乱してしまった。見た目に難があるものの、見た感じ優しそうではあった。仲良くはなれなくても、良好な関係を築いていきたいものだ。



○○△△年 4月30日


駄目だ、アイツ嫌いだ。


同じ人間とは思えねぇ………確かに魔法の腕は良いのだが、性格に難あり。


「捧げなさい、ただ一つに。さすれば道は開かれる」


だぁ?知らねぇよそんなもん!俺は剣術も武道もやんなきゃいけないの!魔導書を二十冊を2日で読み切れるわけ無いだろ!と訴えたところ………


「あなたは『速読』も使えないのですか………仕方ないですね、次回までの宿題は三冊にしてあげましょう」


一冊800ページあるんだが。



○○△□年 8月28日


やったあ、イケメンがクビになったぜぇ!なんでも禁書庫の封印を解いて無理矢理立ち入ったんだとか。


ザマァ!


さてさて大嫌いなイケメンもいなくなったところで、武道の師匠に貰ったエロ本でも見るか!


……ん?何か足音が聞こえるような………


な!?父さん!?


いや、これはその違くて………


という夢を見たのさ。


いや、前半はホントのことだよ?



○○△○年 4月15日


所々に血痕あり。涙と鼻水で滲んだ文面を読み解くことは出来なかった。



父さん………僕、やるよ。

きっと、終わらせて見せる。



さて、どうだったかな?


それにしても中々の内容だったね。最後の1ページなんて、私もブルっと来ちゃったよ。


私は別に、彼の事を嫌ってはいなかったんだけどなぁ………


まさかこんなふうに思っていたなんて………


いや何、こちらの話さ。



これで君たちも彼についてはある程度理解してくれただろう。………うん、やはりね。


これでようやく次に進むことが出来るよ。


ザザッ、ザザザッ


おや、い…たいな……



クソっ、クソっ、クソっ!


逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた逃げられた!


あれほどまでに時間と労力をかけて完成させたというのに!


この俺が世界を取るために、全てを注いだというのに!


許せぬ、許せぬ!


俺は満身創痍の体で、怒りに燃えていた。



俺は見た。全てを蹂躙する破壊の力そのものを。


これさえあれば、俺の野望の実現も夢ではない。


また、世界は狂い出す。


実は別作品も出そうと考えてます。もし作者の新しい作品を見つけたら、おっ、なんか出してんじゃん。と軽いノリで見ていただけると嬉しいです。こんなこと言ってますがいつ出るかは分からないので、楽しみに待っていてください。

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