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私の大切なたからもの  作者: 黒猫マグカップ
7/40

母からの教え

【7】



退院してこれから1ヶ月は実家にいることになっている。

母からお風呂の入れ方や、オムツ換え、なんで泣いているかを見極める研修が始まった。



「お母さ~ん!!らいとが泣き止まないよ!ミルクも飲まない、抱っこもしてる、オムツも変えた!なんでだろ~;;」


母がニコニコしながら、らいとを抱き上げた。

「ほぉ~ら、らぁくん、どーしたの? ...うんうん、そぉかぁ~」


らぁくんは母が呼ぶ、らいとの愛称だ。


「お母さん、なんて?」

「喉渇いたんだって」

「え?!そうなの?」


母が私にらいとを差し出し、私が大泣きするらいとをだっこする。

その間に手早く離乳食用のりんごジュースを作ってきた。

またらいとを腕の中に抱え、哺乳瓶を口に持っていくと...


お? お~!!

ゴクゴクのんでる!あっという間に60mlのジュースを飲み干した。ぷは~と、満足げならいとが、こっちをみる。


はいはい、ごめんね、気付かなくて...

さすがはお母さん。だてに4人育ててないなー。


満足してすやすや眠るらいとの背中を母がさする。

飲んだあとは背中をさすって、げっぷを出させるのだ。

「あとはねー、赤ちゃんはずーっと寝てるでしょ?だから背中が痛くなったりするから泣くときもあるんだよ。」

「そうなんだね。」


オムツ換えするときは、外して5分くらいは足の運動させてあげると気持ちいいんだよー、と言って、らいとの両足を持ってお腹に近付けたり伸ばしたり、最後に付け根のあたりをもみもみしたり...。

わぁほんとに気持ち良さそうだ♪

たしかに、ずーっとオムツしてるのイヤだよなー。。



母は、「自分がもし赤ちゃんだったら」という仮定でたくさんの事を教えてくれた。


1ヶ月が経ち、新居に戻ることになった。

「お母さん、ありがとうね。」

「うんうん、頑張るんだよ、らぁくんに会いに行くからね」

母が泣く。。めっちゃ泣く

別れが辛いんだろう...


「お母さん...」

「ん?」

「いつでも会えるし、歩いて5分だから!」


そう...実家からすぐのところに、部屋を借りていたのだ。

何、泣いてんだし。


案の定、母は毎日来ることになる。

「散歩がてらに、寄ってみたー」と言って、手を丁寧に洗ってから、らいとを抱き上げる。

「らぁくん、久しぶりだねー、会いたかったねー」

──昨日ぶりでしょ


まぁ、可愛がってくれてるしね。

毎日、らいとと母のやり取りが本当に楽しい。

というか、むしろ母の一人芝居と化していた。



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