表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の大切なたからもの  作者: 黒猫マグカップ
PR
30/40

たてがみや

【30】



らいともこーやも大きくなり20歳を越えても、

一緒に遊びに行ってくれる。


行く場所はほぼ決まってて

カラオケとラーメンだ。


...。

ラーメンは遊びじゃないか;;


住んでるとこの近くにおいしいラーメン屋さんがある。

近いと行っても車で10分くらいだが。



このラーメン屋さんは、らいととこーやが小さい時から通っている。

ご夫婦で経営していて、とても落ち着く暖かいお店だ。


外装だけ見ると『ザ・ラーメン!』という感じで、きっとお店に入ったら

バンダナを頭に巻いた厳ついおじちゃんが「へい、らっしゃい」と

低めの声で言う感じの人が店主なのかと、思いきや...

店内はジャズが流れていて、おしゃれな雰囲気。

店主も「いらっしゃいませ」と、まるでバーテンさんの様だ。

なので、マスターと呼んでいる。

テーブルや椅子も綺麗に拭かれていて、とても清潔感がある。


そのおしゃれな雰囲気でおいしいラーメンを食べてる時間がたまらなく幸せだ。


こーやはそんなに通ってはいなく、気が向いたら行く程度。


らいとは、というと週にどのくらい通ってたの定かではないが、大体どのくらい通ってたかというと...

友だちと行ったり、1人でお昼に食べに行ったり、お昼に行ったにも関わらず私が行きたい!と夜に誘うと「昼間も食べちゃった」と言うから「じゃあダメか~」と言うと「行こう!」と1日に2回も行けるくらい通っている。


通っていていつからか、ゆで卵が1個から2個になっていたことがあった。

具が増量になったんだなー、と普通に思っていた。


ある日、らいとと食べに行ったら、ゆで卵が1個乗っかっていた。

そんなに気にはしてなかったので、いつものように

「いただきまーす」と言って食べようとした時───


「あっ!!」

奥さんが声をあげた。

どーしたんだろうと思い、らいとと一緒に奥さんの方を見てみる。


すると

「ごめんね!卵1個しか入れてなかった ;;」


??とらいとと頭をひねらせていると──

「常連さんには卵2個入れてるんだよ♪」

「え?!そうなんですか?」

「そうなのよ~。だから、はい!」と言って卵を入れてくれた。


これは嬉しい、と思っていたららいともにんまり笑顔だった。

「なんか嬉しいね」

「うん。これからは他のお客さんのラーメン覗いてドヤ顔しよう」

「それ、なんか、わかる!らいとはしょっちゅう来てるからそのうち3個になるかもね」

「いや~、もしそうなっても3個は食べ過ぎでしょ」

「だね」

なんだか心遣いがとても嬉しかった。


ラーメンを食べたあとは、必ず某コンビニのソフトクリームとコーヒー♪

これもお決まりで、これを食べる終わるまでが『ラーメン食べに行こう♪』なのだ。


このラーメン屋さんは水曜日が定休日。

それを忘れてらいとに

「今日ラーメン食べに行く?」というと

「ダメだ。」

「なんで?」

「今日は定休日」

「なるほど。」

と言って諦めて別の物を食べる。


らいとのストライクゾーンは狭く、お腹空いてるときに不味い物でお腹いっぱいにしたくない、だから新しい店には入らない、というスタイル。

いろんなお店入って食べてみればいいじゃん、と話すと『時間と金のムダ』だそうだ。

たしかに、いつものところの方が確実だけどね。

それにいいお店だから失くしたくないし、貢献も出来る。

きっとらいとにはそんな想いもあるんだろうな。



でも...なんでジャズなんだ?

──と、呟くと、きっとらいとは

「ほっといてやれよ」と言うだろうな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ