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第74話 月ノ木祭に向けて

突発的にクラス内で人気投票が始まったのだが?

 ☆亜美視点☆


 現在LHR中であり、来月の月ノ木祭の出し物が決まりスタッフの振り分けを行っている最中なんだけど、どういうわけか唐突にクラス内人気投票が始まってしまった。


「な、なんだかややこしくなってきたね」

「んだな」


 私は隣の席の夕ちゃんに話しかける。

 

「まぁ、お前は1位だろ?」

「奈々ちゃんだと思うけどなぁ」

「どっちにしろお前はコスプレ決定だって」

「いやいや……」


 出来ればそれは避けたいところなんだけど。


 二見さんは簡単な投票用紙と箱を用意して、用紙を私達に配り始めた。


 私は迷わずに「今井夕也」と書いて用紙を折り畳んだ。

 夕ちゃんには希望ちゃんからも票が入るから、これで早くも2票確定だ。

 宏ちゃんが結構な票を集めるだろうけど、夕ちゃんも女子人気高い方だし、この二人はフロアスタッフ決まりだね。 道連れだよ!



 ◆◇◆◇◆◇



 さとさて、開票が始まりますよー。

 我がクラスは男子18人女子15人の33人いる。

 どうなるやら。


 まずは男子から女子への票を開示していく。


 二見さんが黒板に名前を書いていく。


 清水亜美  7票


 うわわわ! 半分近いよ!


 藍沢奈々美 4票

 西條奈央  3票

 雪村希望  2票


 うわわ、希望ちゃんに夕ちゃん以外の人の票が入ってるよ! これは告白も同然だよ!


 村井美智香 1票

 真鍋彩花  1票


 村井さんと真鍋さんご愁傷様!


「かぁーっ、やっぱり清水さん強いぜ」

「てか、うちの女子やばくね?」

「清水さん、ミス月学コンテスト出なよー! 絶対グランプリ取れるって!」

「あ、あはは……考えとくよ」


 さて、次は女子から男子への票だよー。


 佐々木宏太  6票

 今井夕也   4票

 谷直道    2票

 長谷川翔太  1票

 滝川涼介   1票

 植村圭    1票


 やっぱり宏ちゃんと夕ちゃんが票を集めた。

 夕ちゃんには、私と希望ちゃん以外に2票。

 二人以外は団子だ。

 記名投票だったら公開告白なんじゃ?

 むしろ、恋人同士が1票ずつ入れ合ってこうなった可能性も!


「という事で、フロアはこの12名で決まりました」

「っしゃー! 清水さんにエロイ衣装着てもらおうぜ!」

「エロイのは嫌だよっ?!」

「何言ってんのよ、淫乱娘が」

「奈々ちゃんもじゃんっ!」


 謎に盛り上がる1ーBなのであった。



 ◆◇◆◇◆◇


 

 結局、男子に衣装を任せるのは危険だという結論が出て、そちらは奈央ちゃんがなんとかするという事になった。

 

「では、今日のLHRはこれで終わります。 今日決まった内容で生徒会の方に提出します」


 ある程度形が決まり、今日のところは終了となった。

 来週には承認が下りて、本格的な準備が始まるらしいのだけど……。


「皆、私達バレー部はお手伝い出来ないかも?」

「あー、バレー部は仕方ないね! そのかわり、当日は可愛い衣装で頑張ってね」

「はぅ……」

「任せなさいって!」

「可愛い衣装用意しますわね」


 皆、理解があって助かるよー。

 そういえば、バレー部は何か出し物無いのかな?



 ◆◇◆◇◆◇



 授業が終わり、部活の時間。

 先輩達に、バレー部は何かしないのか訊ねたところ──。


「バレー部は毎年焼うどんの屋台をやってるよ」

「や、焼うどん屋台」


 敢えて焼そばを外して焼うどんにするんだ?


「まあ、クラスの出し物もあるだろうしこっちはちょっと手伝いに来てくれるぐらいで良いよ」

「はい」


 クラスの喫茶店とバレー部の焼うどん屋さんか。

 どっちも頑張ろう。



 ◆◇◆◇◆◇


 部活を終え、夕飯をいつものように夕ちゃんの家でいただいている。


「D組はラーメン屋やるって?」

「はい、カップですが」


 なんと、カップラーメンを大量に準備して、お湯と席を準備するだけで良いという楽々なラーメン屋さんらしい。

 発想が天才のそれだよ。

 スタッフもポットでお湯沸すだけで良いらしい。


「考えたねぇ」

「ですよね」

「バスケ部は?」

「何もしないってよー。 大会に向けて練習優先らしい」

「そかそか。 バレー部は焼うどん屋台だよ。 来てね?」

「はい、行きます」

「夕也くんもね」

「おう」


 月ノ木祭楽しみだねぇ。

 そういえばミス月ノ木コンテストどうしよ? クラスの女子から「出なよー」って言われたし出るだけ出てみようかなぁ。


「私、ミスコン出てみようかな」

「へぇ、亜美が出るなら俺も男子の部出てみるかな」

「男子もあるの?」


 それは初耳だ。


「あるらしいぜ? 女子が言ってた。 ミス月ノ木とミスター月ノ木があって、両方の優勝者は後夜祭のダンスをステージ上で踊るんだとよ」

「それって、私と夕ちゃんが優勝しちゃったら、私と夕ちゃんがダンスするの?」

「そういうことだな」


 うーん……なんて素敵なイベント!


「私じゃ亜美ちゃんに勝てないし出なくていいや」


 希望ちゃんは既に諦めているようだ。 今日のクラス内の人気投票が前哨戦みたいになっちゃったからねぇ。


「僕も出てみようかな」


 と、春くんがやる気になっている。 まさか私と踊りたいとか?


「夕也はやめた方がいいんじゃないですか? もし優勝したら希望さんとは踊れないんでしょう?」

「む、それもそうか」

「はぅ……」

「あはは」


 夕ちゃんが出ないなら私も出ないようにしようかな? だって、夕ちゃんと踊りたいしね。



 ◆◇◆◇◆◇



 夕飯を食べて、我が家へ戻ってきた私は夕ちゃんにメールを送ってみた。

 コンテストに出るかどうか聞くためである。

 夕ちゃんからの返事は「せっかくだし出てみる」との事だった。

 よーし、じゃあ私も出るよぉ!

 春くんが優勝しちゃう可能性もあるっちゃあるけどね。

 そもそも私が優勝する前提になってるけど。


「春くんも何だかんだ積極的に動き始めたね。 私のどこがそんなにいいんだろう?」


 春くんは夕ちゃんに私を貰うと宣言したらしい。

 本人からはまだ何も言ってこないけど、私も身構えておかないといけない。

 もしかしたら、その告白の返事が私の未来にそのまま直結するかもしれないからね。


 ピロリンッ


 夕ちゃんから追加でメッセージが来た。


「何々……『お前はどうすんの?』」


 私は「夕ちゃんが出るなら参加するよ、一緒に踊れたらいいよね?」と返事した。

 その返事には「そだな、誰かわからない女子よりはお前と踊りたい」と返ってきた。 まあそだよね。

 私は「希望ちゃんとは踊れないかもしれないよ?」と返すと「希望にはもう言ってある」とのこと。

 そなんだ。


 コンコン……


 と、丁度いいタイミングでドアがノックされた。

 希望ちゃんだろう。


「はいはーい」


 ガチャ……


「希望ちゃん、どうしたの?」

「亜美ちゃんはミスコン出るのかなって思って」

「え? うん、出ようと思ってるけど……?」

「そ、そっか……」


 あ、もしかして……。


「希望ちゃん出ようとしてる?」

「は、はぅ……私は別に! 出ても亜美ちゃんがいたら勝てないし」


 あからさまに動揺しているのがわかる。

 夕ちゃんが出ると聞いて、一緒に踊る為に出場しようと考えたに違いない。

 

「そ、そう?」


 参ったね……。

 で、でも、夕ちゃんと踊れないぐらいなら希望ちゃんも大丈夫だよね?


「私、頑張るね」

「うん、応援するよ!」


 それに、夕ちゃんと私が一緒に優勝するとも限らないしね?

 そういえば春くんも出るつもりなのかな?

 男子部門は激戦の予感だね。

 来月が楽しみだよ。 


「やっぱり人気投票でも亜美ちゃんに勝てませんでしたわ! 悔しいから亜美ちゃんには恥ずかしい衣装を……」

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