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第2322話 ペットも楽しんで

岩盤浴中の亜美達。 ペットも気持ち良さそう?

 ☆亜美視点☆


 岩盤浴を続けている私達。

 奈々ちゃんの今後の話も出て中々に有意義な時間です。

 ちなみに、このスパ施設はペット可なのだけど、そのペット達はどういう風に楽しんでいるかというと……。


「みゃー……」

「なー……」


 私達と同じように、岩盤の上で丸くなっているのである。

 とはいえ、あまり暑くならないように直に岩の上ではなく、少し岩から離れた高さの台の上に更にカゴを置き、その中で丸くなっているよ。

 ペット用温泉の方も、湯温を少し下げてあったり、普通のお湯と混ぜて泉質を薄めてあるものに浸からせるようになっている。

 ちゃんと全ての施設においてペットに配慮されたサービスを提供しているよ。


「岩盤浴を楽しむ猫って変わってるわよね」

「だねぇ。 どんな風に感じているんだろうね」


 気になるねぇ。

 本当に楽しんでいるのだろうか?



 ◆◇◆◇◆◇



 ☆マロン視点☆


 今日はママ達とお出かけです。

 いつもの「りょこう」というのです。

 でも、いつもより一緒について来ている人が少ないみたいです。


 私達は「すぱ」という所に来ています。

 どうやら「おふろ」が一杯ある場所という事です。

 ママに連れられて「おんせん」に浸かります。

 き、気持ち良い……。

 私達にとってちょうど良い感じになっています!

 メロンも私と同じく目を細めて気持ち良さそうだ。


「みゃー……」

「なー……」


 最高です。



 ◆◇◆◇◆◇



 ☆亜美視点☆


「さて、そろそろ岩盤浴も終わりだね」

「そうね。 次はサウナで時間を潰してお昼。 んでからマッサージね」

「うむだよ」

「なはは。 ではサウナにイクゾー」

「行くわよ!」


 うーん、麻美ちゃんも奈々ちゃんもテンション高いなあ。

 私はついていけないよ。


「みゃー」

「なー」

「みゃふー」

「次はサウナだよ、マロンメロンにタマ」


 まあ、言ってもわからないだろうけど。


「みゃみゃー」

「なーなー」

「みゃふふー」


 んー、猫達はかなり楽しんでるみたいだねぇ。



 ◆◇◆◇◆◇



 サウナへやって来たよ。

 ペット達はペット達専用のサウナ室に入っている。


「良い汗かくわねー」

「なはは。 蒸されるー」

「だねぇ。 マロン達はどうかな?」


 ペット用サウナルームは、私達のいるサウナルームから窓越しに確認可能だ。


「みゃー」

「なー」

「みゃふ」

「大人しく丸くなってるね」

「暑くないのかなー?」

「実はペット用サウナルームは人間用とは違うんだよ。 室温も湿度も春の陽気並みの設定なんだよ」

「じゃあ一番気持ち良い環境なわけね」

「うん」


 サウナというより春の日差しが当たる縁側みたいな感じなんだと思うよ。

 美那目を細めて寛いでいるよ。


「にしてもー、意外と西條先輩達とは遭遇しないねー?」

「まあ、これだけ広いと中々ね」

「2階のアミューズメントコーナーかもねぇ」

「スパに来てアミューズメントって、勿体無いわね!」

「いやいや。 各種アクティビティの予約待ち時間を潰すのに使うんだよ」

「サウナか温泉に浸かるかしてれば良いのよ」

「人それぞれだよ」

「なははー」


 私達はサウナで時間を潰しているし、アミューズメントコーナーで時間を潰す人もいるのである。

 砂時計の砂が落ちるのを見ながらサウナルームに居座る。

 砂が落ち切ったところで外に出て水風船に浸かり、外気浴で休憩を繰り返して整うのである。


「はあー……整うわねー……」

「奈々ちゃん、もう本物の年寄りだよ」

「まだ若いわよ」

「温泉中は70歳ぐらいになってるよ」

「こんなピチピチでハリのある70歳いるか!?」

「まあ、世の中にはいるんじゃないかなー?」

「若々しい70歳ぐらいの人、たまにいるー」

「じゃあ私は若々しい70歳ぐらいの人って事?!」

「温泉に来てる時はそんな感じだよ」

「20代なんだけど?!」

「なはは」


 こうやって奈々ちゃんをおちょくって遊ぶのは楽しいねぇ。

 ただあまりやり過ぎると、奈々ちゃんから手痛い制裁を貰うので退き際は大事である。

 サウナループを3回ぐらいやるとちょうど良き時間になったので、フードコートエリアに移動してお昼にする事に。


「あ、西條先輩達居たー!」

「おお、お昼の時間は被ったね」

「うわはは」

「なはは」

「きゃはは」


 この3人が揃うと一気に騒がしくなるねぇ。

 宮下さんは奈央ちゃん達と行動してるんだろうか?


「皆、何処に居たのよ?」

「アミューズメントコーナーですわよー」

「卓球やったりしてたのよん」

「うわはは」

「身体動かして汗かいて温泉で流すのも良いぜ」

「亜美姉の予想通りー」

「むふふだよ。 さて、お昼食べよっと。 おお、鶏ちゃん定食があるね。 それ食べてデザートにパフェだよ」

「鶏ちゃん推し凄いわね」

「郷土料理ですもの」

「なはは」


 他の皆はそれぞれ食べたい物を選んで食券を買っているよ。

 麻美ちゃん、激辛カレーを食べようとしてるねぇ。

 食券を見せて待機していると、番号がモニターに表示されるので表示されたら商品を取りに行く。


「おお、パフェ美味しそうだねぇ」

「なはは。 カレーも美味しそー」


 麻美ちゃんの持っているカレーを見る。 な、何か目が痛くなるし鼻から入ってくる匂いだけで涙が出そうだよ。


「か、辛そうだね」

「なはは。 いただきまーす。 ぱく! んむんむ」


 そんな激辛カレーを躊躇なく口に入れる麻美ちゃん。

 咀嚼している間も常に笑顔なのが凄いね。


「何でニコニコしながら食べられるのよ……」

「美味しいからー。 ぱく! んむんむ」

「きゃはは。 私は普通にオムライスよ。 はむ! んむんむ……中々美味ね」

「鶏ちゃん定食も中々だよ。 やっぱり味噌の味は食欲を唆るよ」


 麻美ちゃんの舌がどうなっているのかは置いといて、さすがは西條グループのスパ施設に入っているフードコートだけあり、やはり出てくるものも美味しい。


「そっちは次はどうするの?」

「マッサージですわよ」

「おお、同じだよ」


 どうやら予約時間が被っているようだよ。

 お昼を食べた後は皆でマッサージコーナーに向かう事になりそうである。

 そういえばペット達も一緒にお昼を食べているよ。

 ちゃんと美味しいキャットフードも提供されているのである。

 マロン達も幸せそうにキャットフードを頬張ってるよ。


「あ、そうだ! 奈央ちゃん奈央ちゃん。 千葉にもう一軒スパ施設を作る予定とかない? 出来れば近くに」

「無いですわね。 どうしたの急に?」

「奈々ちゃんの将来に関係があるんだよ」

「奈々美の将来?」


 奈央ちゃんが首を傾げるので、簡単に説明をしてあげる。

 奈々ちゃんは「まだ何も決めてないわよ?」との事だけど、一応話はしておこうの思ったのである。


「なはは」

「ふむ。 温泉旅館やスパ施設関係でねぇ。 まあ、考えてみましょ」

「な、何か話が大きくなってるわね」

「そだね。 奈々ちゃんもよく考えてね」

「そうね」


 奈々ちゃんも少しは前向きになったようである。

 はてさてどうなるやらだよ。

奈々美の将来はどうなる?


「亜美だよ。 スパ施設経営者、良いね!」

「まだ決めてないってば」

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