第2320話 のんびりと過ごす夜
のんびりと自由に過ごす亜美達。
☆亜美視点☆
夕飯を食べ終えた私達は、それぞれ自由な時間を過ごしている。
んだけど……。
「うわわーっ! 奈々ちゃん引っ張らないでぇ」
「温泉よ温泉!」
「夕方にも浸かったよぉぉぉ」
「まだまだ浸かるわよ!」
「1人で浸かりなよぉぉぉ」
と、こんな感じで奈々ちゃんに引っ張られながら温泉に向かっているのである。
私は今から夕ちゃんにビデオ通話をかけて美夕の顔を見ようとしていたのにぃ。
そのまま脱衣所まで引っ張らて来た私は、仕方なく奈々ちゃんに付き合う事にする。
「さっさと脱ぎなさいよ」
「急かさないでよぉ」
温泉が絡むと奈々ちゃんはすぐに人が変わるんだから……本当に困ったものだよ。
◆◇◆◇◆◇
ちゃぽーん……
「やっぱり生き返るわねー」
「本日2回目の年寄り臭い奈々ちゃんだよ」
「何回でも年寄り臭くなるわよ」
「もうヨボヨボだよ」
「まだピチピチよ」
「はいはいだよ」
さて、本日2回目の温泉。
奈々ちゃんと2人でのんびりである。
「麻美ちゃんついて来なかったね」
「宮下さんとゲームして遊んでたもの。 気付いてないでしょ」
「あ、あはは……気付いたら飛んで来るよ……」
バタバタバタバタ……
「ほら来たよ」
凄い勢いで脱衣所に走り込んで来る足音が聞こえるかと思ったら、これまた凄い勢いで服を脱いでいるシルエットが見える。
ガラガラ!
「ちょいさー!」
「騒がしいわね……」
そのまま凄い勢いで掛湯をしたかと思うと、更に凄い勢いで湯船へとやって来る。
「ぶーっ! 一声かけてよー!」
「ゲームを楽しんでたじゃないの」
「すぐやめられるー!」
「あはは……」
麻美ちゃんはさすがにお怒りのようです。
奈々ちゃんに対して膨れっ面を見せて、「あーだこーだ」と文句を言っている。
「大体、これはママさん組の息抜き旅行なのよ? 何であんたがついて来るのよ?」
「御朱印巡りしたかったー! あと、亜美姉が良いって言ったー!」
「全く……」
「まあまあ良いじゃない。 賑やかな旅行の方が楽しいよ、うん」
「でも、あっちに残ってれば夕也を好きに出来たのよ? そっちの方が良くない?」
「うーん……美夕ちゃんのお世話とかでそれどころじゃなさそー」
「どうだろうねぇ……お風呂上がったらビデオ通話かけるつもりだから、どんな感じか訊いてみよう」
「なはは。 楽しみー」
◆◇◆◇◆◇
という事で、お風呂から出た私は早速夕ちゃんにビデオ通話をかけてみる。
「もしもーし、亜美でーす」
「おう、亜美か。 どうした?」
「美夕どうしてるかなって」
「美夕か? 美夕なら今は天堂さんと星野さんに遊んでもらってるぞ」
どうやら「皆の家」に集まっているようである。
美夕はというと、今は天堂さんと星野さんに可愛がってもらっているようだ。
「ほらよ」
夕ちゃんがそちら側にスマホのカメラを向けると、天堂さんが美夕を抱っこしている姿が映し出される。
美夕は満足そうに「きゃっきゃっ」と、はしゃいでるみたいだ。
「今日一日どうだった?」
「あー、大合唱が2回あった以外は問題無かったぞ」
「あはは。 大合唱はもはや名物だね」
「だな」
「美夜はどうしてる?」
「美夜ちゃんか?」
今度は横から奈々ちゃんが話しかける。
「というか、他の赤ちゃんズは皆どうしてますの?」
「ちょっと待て待て。 順番に映すから」
という事で、美夜ちゃんから順番にカメラを向けていく夕ちゃん。
「美夜ちゃんは前田さんが相手してるな」
「美夜ちゃんは大人しくしてますよー」
「あー」
「なはは、カメラ見てるー」
「はあ、我が子ながら可愛いわね」
「いやいや、真希美希だって可愛いわよ!」
「真希ちゃんと美希ちゃんは冴木さんが相手してるな」
「いたたたっ、蹴らないでー」
「きゃはは。 真希に蹴られてんじゃん」
「あはは、真希ちゃんと美希ちゃんは元気です」
「界人は? どうしてますの?」
「おう、界人君なら春人が今ミルク飲ませてるよ」
今度は界人君をカメラで映す。
界人君は春くんに抱っこされながらミルクをもらっているよ。
うんうん、皆何だかんだ言ってしっかりお世話してくれているようだ。
「広大は? 広大はどうしてんだい?」
「広大君か? 神山さんが高い高いして遊んでるぞ」
「ははは! 高い高い!」
「うわーん!」
「泣いてるじゃないっすかー!?」
「あ、あはは」
どうやら高い高いは怖いらしい広大君であった。
「皆はそのままお屋敷に泊まるの?」
「ああ、皆その予定だよ」
「なるほどなるほど。 私達が帰るのは明日の夜になりそうだから、それまでは赤ちゃんズの事を頼むよ」
「おう、ゆっくりして来い」
「既にかなりゆっくりしてるわよん」
「みたいだな」
こうやって家事育児を忘れてのんびり過ごす一日、悪くないねぇ。
「じゃあまた明日ね」
「おう、じゃあおやすみ」
ピッ!
ビデオ通話を切って会話を終える。
「この分なら毎月息抜きに遊びに出かけても問題無さそうですわね」
「だねぇ」
「なはは。 毎月旅行?」
「そうはならないかな」
「今回はまあ初回だしね」
「そっかー」
「ていうか、あんた毎回ついて来るつもり?」
「行きたいー」
「はあ……」
「まあまあ、麻美ちゃんは御朱印巡りしたいんだよね?」
「その通りー!」
「良いじゃないか別に。 邪魔になってるわけじゃないしな」
「ですわよ」
麻美ちゃんは「やったー!」と、両手を挙げて喜ぶのであった。
◆◇◆◇◆◇
更にのんびりとした時間を過ごす私達。
今日はもう寝るだけとなるわけだけど、皆はまだ自分達ののんびりタイムを楽しんでいる。
「なはは! 美智香姉さすがゲーム上手いー!」
「うわはは!」
「ゴンしゅけー、ゴンじろー、ゴンぞー、おいでー」
「あー、マッサージチェア癖になるわねー」
「ですわねー」
「ふん! ふん! やっぱり筋トレはしないとな!」
と、こんな感じだよ。
私ものんびりと読書を楽しんでるよ。
「のんびりだねぇ」
「そうねー」
「これはもう癖になりますわね」
「あはは」
そもそも私達は皆旅行好きだからね。
本当に毎月旅行したくなるよ。
「さ、明日はスパへ行きますし、そろそろ寝ますか」
「そうね! 早く寝て明日を待ちましょ!」
「だね」
さて、明日は明日でスパ施設でのんびり過ごす予定を立てている。
昼過ぎまでゆっくり楽しみ、千葉へ戻るのは夜になるね。
◆◇◆◇◆◇
翌日!
「さあスパよ!」
「あはは、朝からハイテンションだね奈々ちゃん」
「当たり前よ」
「おほほ。 では行きますわよ! 運転手さんお願いしますわね」
「はい」
という事で、私達は下呂温泉にある西條グループのスパ施設へ向かうのであった。
2日目はスパへ!
「紗希よん。 私は岩盤浴が楽しみだわ」
「ゆっくり楽しみましょう」




