表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2323/2367

第2319話 息抜き最高

こちらは静かになった「皆の家」。

 ☆夕也視点☆


 亜美達ママさん組が息抜き旅行へ出掛けていない今日。

 とりあえず自宅の家事を済ませた俺と希望は、美夕を連れて「皆の家」へやって来ている。


「あーいー」

「静かだね」

「だなあ」


 ママさん組と一緒に麻美ちゃんもついて行った為、賑やかさが無くなっている。

 今、屋敷に居るのは俺を含めたパパさん組に「皆の家」に住んでいる前田さん、マリアちゃん、天堂さん、星野さんに、大体いつも来ている冴木さんだ。

 人の事をいえるわけではないが、土日なのに出かけたりはしないのだろうか?


「まあ、すぐに大合唱が始まって賑やかになるに決まってる。 それに、ついて行けなかったペット達は結構いるからな」


 そのペット達は、ここに来ると大体ペットハウスに遊びに行くのでリビングには居ないのだが。


「息抜き旅行組、楽しんでるでしょうか?」

「さっき何やら美味そうな食いもんの写真が送られて来たぞ」

「滝の写真も来たな」


 ママさん組は旅行を楽しんでいるようだ。

 今は旅館でのんびり過ごしている頃だろう。



 ◆◇◆◇◆◇



 ☆奈々美視点☆


「はあ、生き返るわねー」

「出た! 年寄り臭い奈々ちゃん!」

「あんた、本当にそれ言わないとダメなのね」

「義務なんだよ」


 相変わらず変なところに拘りを持つ親友の亜美。

 まあ、別に言われて困る事ではないから良いけど。


「なはは。 お姉ちゃん達仲良しー」

「まあね」

「きゃはは。 親友って良いわよね奈央」

「静かに入れませんの?」


 旅館に到着して少し休んだ私達は、すぐさま温泉に浸かりに来たわ。

 もう早く浸かりたくてウズウズしてたのよ。


「下呂温泉はアルカリ性単純泉で、お肌がツルツルになる美肌効果のある『美人の湯』と呼ばれてるんだよ」

「皆はこれ以上美人になる必要無いだろ……」


 と、遥が私達を見ながら呟いた。

 それを聞いた紗希は「あんたもね」と返す。

 遥だってその辺の人よりは美人なのよね。

 自分ではあんまりそう思ってはいないらしいけど。


「よしてくれ。 あんたらに比べたら私ゃ普通だよ」

「いやいや、遥ちゃんだって相当だよ」

「ですわよー」


 遥は「よせやい」と、顔を赤くしながら顔を半分湯に浸けるのだった。


「にしても、VIP風呂まであって快適ね」

「西條グループの温泉宿だからね。 当然だよ」

「そゆことですわよ」

「なはは。 さすがは西條グループー」

「本当、何処にでもあるよな」

「私も秘書になってからリストを見てびっくりしたよ。 誰も知らないさそうな僻地にまであるんだよ」

「おほほ。 僻地だろうと何だろうと、開発に使える土地があれば利用するのが西條グループですわ。 宇宙進出を掲げる我がグループは、必要とあらば何でもやりますわよー」

「だ、大丈夫なの、亜美ちゃん?」

「大丈夫なんだよ……」


 奈央の専属秘書である亜美も、グループの内情はかなり把握しているらしい。

 亜美が大丈夫だと言うなら大丈夫なんでしょう。



 ◆◇◆◇◆◇



 温泉から出た私達は、部屋に戻ってリラックスタイム突入。

 マッサージチェアに座りながら雑誌を読んだりしているわよ。


「あー、もう最高ね」

「毎月旅行したくなるわよねーん」

「まあ、さすがにそこまでは出来ませんわよー」

「だねぇ」

「美味いもん食えりゃ何でも良い」

「遥ちゃんはブレないねぇ。 資格試験の勉強は進んでる?」

「頑張ってるぜ」

「うんうん。 ファイトだねぇ」


 遥は理学療法士を目指す事にしたらしいわ。

 その資格を取る為に、今は頑張って勉強中みたい。

 今日は息抜きの名目で来ているから、勉強の事は忘れてのんびりするみたい。

 仕事人間の紗希も、今日は仕事道具であるノートパソコンを持って来ずに、やはりのんびりしている。


「何だかんだ言って、家事育児に疲れてたのね」

「ですわねー」

「息抜きデーを作るというのは良い案だったねぇ」

「うわはは……久しぶりにだらけきってるわねー」

「なはは! タマ遊ぶぞー」

「にゃーご」


 ペットと遊んでるのもいるわね……。

 猫達は部屋の探検を既に終えたらしく、それぞれが寛げるスペースを作ってのんびりしている。

 一応パーソナルスペースがあるのね。


「あ、夕ちゃんからメールだ」

「何て?」

「大合唱が始まったらしいよ」

「きゃはは! 頑張ってちょー」

「まあ、春人君も居るし何とかなるでしょ」

「うんうん」


 今日の私達には関係の無い話である。


「明日はどうすんの?」

「スパですわ」

「スパ!」


 やっぱり温泉街に来たら温泉を満足するまで堪能しないといけないわよね。

 ナイス予定!


「奈々ちゃんの目がイキイキしてるよ」

「温泉狂いー」

「うっさいわね。 良いでしょ別に」

「ちなみにそのスパってやっぱり西條グループの?」

「ええ、もちろん。 何処にでもある西條グループよー」


 温泉ある所には必ずと言って良い程ある西條グループのスパ施設。

 本当に抜け目が無いわね。


「タマ達はお留守番ですかー?」

「西條グループのスパだよ? ペット可だよ」

「当然ですわよー」

「普通は当然じゃないのよね……」


 西條グループに常識は通用しないのね。



 ◆◇◆◇◆◇



 そのままひたすらにダラダラ過ごす私達。

 そろそろ夕飯の時間という事で、配膳されるのを待つ。


「腹減った」

「始まったわよ」

「正確な腹時計だねぇ」

「なはは。 蒼井先輩の不思議ー」


 コンコン……


 遥をイジっていると、部屋の扉がノックされる。

 どうやら夕飯が運ばれて来たみたいね。

 奈央が返事をして鍵を開け、仲居さんを部屋に招き入れる。

 

「良い匂いがしてきたねぇ」

「山の幸懐石ですわよー」

「おー! 美味そうだな!」

「松茸ー」

「最高級松茸よー」

「うわはは! さすがは西條グループ!」


 他にも五目ご飯や、昼にも食べた鶏ちゃん焼きも卓に並ぶ。

 どれもこれも美味しそうだわ。


「ごゆっくりお召し上がり下さい」

「ありがとうございます」


 仲居さんが配膳を終えて部屋を出ていくのを見送った後、手を合わせていただく事にする。


「いただきます!」

「んぐんぐ! うめー!」

「うわはは。 やっぱり美味しいわね!」

「もうちょっと静かに味わって食べられませんの?」

「うめー!」


 遥については全く話を聞いている様子も無い。

 この子に関しちゃ、食べてる間は全く話を聞かないのよね。


「んむんむ。 松茸は香りだよねぇ」

「そうね。 香り松茸味しめじって言うものね」

「まあ、この松茸は味もピカイチだよ。 さすがは西條グループの最高級松茸だよ」

「西條グループは松茸も養殖してんの?」

「ええ」


 本当に何にでも手を出すのね……。

 まあ、美味しい物を作ってくれる分にはありがたいと思いましょう。


「うめー!」


 美味しいのはわかったけど、こいつのこれは何とかならないのかしら?

 宏太がいない分まだマシだけど……。


 さて、夕飯を食べたらまた温泉にでも浸かりに行こうかしらね!

美味しい山の幸を堪能する息抜きママん組であった。


「奈央ですわよ。 明日も息抜きに全力ですわよー」

「温泉よ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ