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第2155話 皆でゲームショー

麻美は何やら荷造りをしているようだ。

 ☆麻美視点☆


「んしょ! んしょ!」

「麻美、車で大阪まで行けるんかいな?」

「バカにするなー! 地図も読めるし車にも乗れるんだぞー!」


 4月18日の金曜日ー。 私は、大阪で行われるゲームのイベントへ行く為に準備中です。  イベントは20日の日曜日で、一緒に行くのは亜美姉、夕也兄ぃ、希望姉、それと美智香姉もついて来る。 運転は私と亜美姉が交替でやるよー。 1日はゆっくりしたいので、19日の朝に出発する予定になっているー! 皆で一緒に行くのは初めてだ。 ゲームのイベントとなると、いつもは夕也兄ぃとしか行かないからであるー。 今回亜美姉や希望姉がついて来るのは、クリスタルストーリーオンラインのイベントだからである。 パーティーを組んでの闘技大会イベントがあり、それに参加する予定なのですー。 私達のパーティーはゲーム内でもトップレベルの攻略パーティーとして認識されており、今回のイベントに参加するという話題は既に広まっているー。 かなり注目されているのだー。


「渚こそ1人で大丈夫かー?」

「静かで清清するわ」

「なはは」


 渚とは二人で暮らしているのだが、今回の大阪旅行にはついて来ない為、明日は渚一人になるのだー。 まあ、「皆の家」に行くんだろうけど。


「にしても、清水先輩とか雪村先輩まで行くやなんてな」

「二人は結構ゲーム楽しんでくれてるー」

「みたいやな。 私にはわからんのやけど」

「なはは」


 さて。 準備も終わったので後は明日の出発まで待つのみであるー。



 ◆◇◆◇◆◇



 ブロロロ……


「大阪まで車で行くのは初めてだねぇ」

「なはは。 遠出ー」

「可憐ちゃん連れて来て大丈夫だったのぅ?」

「うん。 この子肝座ってるから」

「女の子なのにねぇ」


 今回、美智香姉は何と可憐ちゃんも連れて来ている。 実家に預けるのもありだったけど心配だからだそうだー。 亜美姉も喜んでいるー。


「どれくらい時間かかるんだ?」

「休憩込みで7時間以上かな。 お昼過ぎには着くはずだよ」

「そ、そんなにかかるのか……新幹線の方が良かったんじゃないのか?」

「なはは。 せっかく免許取ったからねー」

「とりあえず1時間ぐらいを目安に運転を替わろうね」

「りょーかーい」


 運転手が二人いると長距離の運転も助かるー。


「ところで、今回開催される闘技大会ってのはどういうものなのぅ?」

「希望っちに説明しよう! 今回開催される闘技大会というのはいわゆるプレイヤー同士の戦いなのさ。 パーティー単位での戦闘で、時間内に何ポイント持っているかで勝敗を決める。 ポイントは1パーティーに100点振り分けられていて、倒されるとポイントが奪われる。 ポイントの割り振り方はパーティー内で自由に分配可能」

「はぅ……ようはポイントを持っている人を倒しまくれば良いのぅ?」

「そだねぇ。 ポイントの振り分け方も、基本的にはやられにくい人に多めに割り振って、やられやすい人にはポイントを割り振らない方が良いね。 私達の場合、壁役の夕ちゃんにはポイントを割り振らない方が良いかも」

「なるほどぅ」


 私は運転に集中している為、作戦会議は他の皆にお任せー。 我々のブレインである亜美姉は、色々なシミュレーションをしながら、作戦を練ってくれている。 亜美姉は何でも出来て凄いー。 さすが過ぎるー。



 ◆◇◆◇◆◇



 約7時間後ー。


「さ、さすがに疲れたねぇ」

「なははー……」

「乗ってるだけの私達も疲れたぐらいだしね」

「はぅ。 可憐ちゃんだけは元気だよぅ」

「ブーブー!」

「やるな、可憐ちゃん……」


 大阪のイベント会場近くにあるホテルに到着した私達ー。 それぞれの部屋に分かれてとりあえず一休み。 私は希望姉と同室であるー。 他、夕也兄ぃと亜美姉、美智香姉と可憐ちゃんのお部屋になりますー。


「さて。 一休みしたらゲームにログインして作戦会議をしなければー」

「あ、麻美ちゃんも元気だね……」

「なはは」


 作戦会議は車中でもしていたが、まだまだ詰める部分はある。


 という事で、ゲームにログインしてギルドハウスで作戦会議を再開ー。


「まずはやっぱり、誰に何ポイント割り振るかだよね」

「うむー。 一番倒されにくい人にポイントを持ってもらいたいところー」

「となると、後衛の亜美っちか希望っちになりそう?」

「はぅ。 私で大丈夫かな?」

「夕也兄ぃは0点でー」

「まあ、タンクだからな。 基本的に殴られてやられるリスクしかないわけだし」

「一応頑張って回復は回すよぅ!」

「夕ちゃん君は相手を倒してポイント奪うのもやめた方が良さげよね」

「うん。 出来るだけ私か希望ちゃんに集めて、ポイントを守りながら戦いたいねぇ」

「形は出来てきたな」

「ただ、相手の構成がどうなるか次第だよ」

「たしかにー」


 私達のパーティーは近接アタッカー2、タンク1、遠距離アタッカー1、ヒーラー1の構成だけど、他のパーティーがそうとは限らない。 ヒーラー2枚のチームや遠距離2枚のチームがあるかもしれない。 そういった相手にどう立ち回るか、ポイントを割り振るかも細かく考える必要があるー。 結局私達は、いくつかのパターンをシミュレーションして3パターンの立ち回りを用意する事にしたのだった。



 ◆◇◆◇◆◇



「じゃあおやすみー。 明日はイベント楽しもうねー」

「おやすみー」


 作戦会議も終えて、明日に備えて早めに寝る事にー。 明日は何も、クリストの闘技大会だけのイベントじゃないからねー。 闘技大会はメインイベントではあるけど、他にもゲームショー的な催しが沢山あるのだ。 いつもなら夕也兄ぃと二人だけだったりするけど、今回は亜美姉や希望姉、美智香姉に可憐ちゃんもいるのでとても楽しみだー! 早く明日にならないかなー?



 ◆◇◆◇◆◇



 んでんで翌日ー!


「ここがゲームショーのイベント会場の大阪ドームかー」

「今は京セラドームだね」

「うわはは」


 普段は野球の試合をしたりしているこのドームだが、今日はゲームイベントの為に、その姿を変えている。


「凄い列だねぇ」

「ゲームのイベントには何回か来たけど、いつもこんな感じだからな」

「はぅー」

「きゃっきゃっ」


 可憐ちゃんは人が多くて喜んでいる。 やはりこの子は凄いー。 さて、ドームに入れるまでまだ時間がありそうだし、のんびりと列待ちをしながらゲームしてよー。

今回は皆でゲームショーへ。


「希望です。 凄い熱気だね! こんな世界があったとはだよぅ」

「だよねぇ」

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