第2128話 大先輩と後輩
スパ施設内では自由行動となるようだ。
☆亜美視点☆
草津旅行2日目の今日は、スパ施設でゆっくり過ごす事になっているよ。 西條グループの施設だから、当然全ての施設の無料で使いたい放題となるよ。
「ではでは時間まで自由行動としますわよ。 解散ー」
「はーい」
当然この人数なので集団でゾロゾロと動くわけにはいかない。 という事で、内部では自由行動となるよ。
「私はっと」
「亜美姉一緒に回ろうー」
「麻美ちゃん? 良いよぉ。 奈々ちゃんも?」
「ええ」
「希望姉もいくぞー」
「ぅん」
というわけで、いつメンが一番揃っているよ。 そこに今日は……。
「天堂さんに星野さん。 一緒に回らない?」
「わ、私達ですか?!」
「そんなに驚かなくても……」
「いえ、大先輩から急に誘われたので」
「なはは。 そろそろ慣れろー」
「は、はい」
「そういうわけで、親睦も兼ねて一緒に回ろうね」
「わ、わかりました」
まだ緊張してるねぇ。 まあ、その内解れるよね。
「ではでは行くよ。 まずは専用館内着を借りて着替えるよー」
「おー」
という事で、天堂さんと星野さんを加えたメンバーでスパを楽しむよ。
◆◇◆◇◆◇
「ねぇ。 どうせ脱ぐのにわざわざ館内着に着替える意味あるの?」
「確かにだねぇ。 貴重な意見だよ。 まあ、毎度服を着て脱いでってするよりは館内着の方が楽だとは思うよ」
「それもそうか」
一応館内着の下はアンダーウェアだけになるから、コーナー毎の脱着衣は楽になるはず。
「とりあえずは温泉に浸かるわよ」
「奈々ちゃんは相変わらずだね」
「はぅ。 お供するよぅ」
「なはは。 二人もついて来るのだー」
「はい!」
という事で、まずは軽く温泉の方へ。
「にしても、先輩方皆さんスタイル良いですね……」
「なはは! お姉ちゃんと亜美姉は特にー」
「まあ、特別何かしたわけでもないけどねぇ」
「そうね」
気付いたらこうなっていただけなのである。 さてさて、では温泉に入ってだね。
「はあ、生き返るわ」
「出たね。 年寄り臭い奈々ちゃん」
「別に良いでしょ」
やっぱりこれはやらないと始まらないよね。
「本当に仲良いですね」
「なはは。 この二人は超仲良しー」
「喧嘩もあんまりしないんだよぅ」
「そうなんですねー」
温泉で緊張も解れたのか、星野さんと天堂さんもだいぶ普通になってきたね。 よしよし。
「星野さんとか天堂さんは、同期の友達と会ったりとかしてないの?」
「しますよ。 たまにですけど」
「私もたまに」
と、二人は同期ともたまに会っているらしい。 麻美ちゃんは「なはは! 私は全然だぞー! 黒川さんだけー」と、笑っていた。
「あ、でもこの間は金城さんに会ったよね?」
「あー、確かにー」
「金城先輩、元気にしてましたか?」
「天堂ちゃんは金城ちゃんに色々教わってたもんねー。 元気にしてたぞー。 旦那さんと一緒だったー。 あと、妊娠してお腹ちょっと大きかったー」
「おお、そうなんですね。 金城先輩、ご結婚されてたんですか」
「うむー。 私もびっくりしたー」
「小川さんも結婚してるんだよね?」
「うむー。 こないだ電話して聞いたー」
麻美ちゃんの同期も結婚したりしているようで何よりだよ。
「天堂さんと星野さんはそういう相手居ないのよね?」
「居ないですね」
「はい」
うーん。 二人はビジュアルも悪くないし学園でもそれなりにはモテてたと思うんだけどねぇ。
「なはは。 二人はモテなかったのかー?」
「さ、さあ?」
「天堂先輩はそこそこモテてましたよね?! 何か噂によると公認のファンクラブがあったらしいじゃないですか?」
「あ、あったかなぁ? あは、あはは」
わ、私達の頃からその辺変わってないんだねぇ……。 公認ファンクラブかぁ。 私達の時は最初は非公認だったんだよね。 私と奈々ちゃんが突撃していって、私達の監視の目の下で運営させるようにしたんだよ。 思い出してきたよ。 ちなみに、希望ちゃんのとこは最初から公認ファンクラブだったんだよ。 謎だよ。
「どうして彼氏作らなかったの?」
「あー、私はバレーボールばかりだったので彼氏とかは考えてなかったと言いますか」
「私も同じですね」
「どっちも弥生みたいな事言ってるわね」
「弥生ちゃん、今は彼氏さんいるよ?」
「高校時代はこんな感じだったじゃない」
「なはは。 たしかにー」
そういえば弥生ちゃんもそうだった気がするよ。 今は武下君とお付き合いしてて、何だかんだ上手くいってるようだよ。
「好きな人も特に居ない感じなのぅ?」
「そうですね」
「居ないですね」
「せ、青春を全てバレーボールに捧げちゃったんだね」
「はい」
「ま、いいんじゃないの? そんなの人それぞれよ。 それに、これから素敵な人に会うかもしれないし」
「それもそうだねぇ。 二人もバレーボール日本代表で活躍したし、テレビやネットCMでもたまに見るしで人気もある方だし」
「そうだぞー。 まだまだこれからだぞー!」
「いや、べ、別に私は」
「私も彼氏はまだ……」
「うーん。 まあ、それも二人の思うようにで良いんじゃない?」
「勿体無いねぇ。 二人とも可愛いのに」
二人は今のところ恋愛よりもバレーボールなようである。 とはいえ、出逢いでもあれば多分変わるだろう。 素敵な出逢いがあれば良いねぇ。
◆◇◆◇◆◇
温泉に浸かった後は岩盤浴だよ。 岩盤浴は基本的に予約制なんだけど、西條グループの施設だからね。 ちゃんとVIPルームがあるんだよ。
「VIPルーム……」
「なはは。 当然あると思っていたー」
「ま、当然よね」
「さすが西條グループだよぅ」
「むふふ。 余裕だよ」
一応岩盤浴用のVIPルームには10人分の岩盤が並んでいる。 そこには先客もいて……。
「あ、紗希ちゃん、奈央ちゃんだよ」
「きゃほほー」
「貴女達も来ましたのね」
「うん」
「ま、また大先輩が増えた……」
「きゃはは。 気にしない気にしない、 先輩も後輩も無いって」
「ですわよー」
「は、はい」
「あはは。 とにかく岩盤浴しよ」
「なははー。 ちょいさ」
というわけで、岩盤浴開始。 岩盤の上に寝転がってほくほくするよ。
「はあ、身体の芯から温まるわね」
「奈々ちゃん、年寄り臭いよ」
「うっさい」
岩盤浴でもいつものやり取りをしていく私と奈々ちゃん。 それを見て「またやってる」と反応する皆。
「岩盤浴って、胎児にはどうなのかしらね?」
「実はあまり良くないらしいんだけど、まあ大丈夫だよ」
「そうなの?」
「多分」
一応、あまり長時間の岩盤浴を続けるのは控えようという事になった。
「亜美ちゃん達は、天堂さん星野さんと回ってんの?」
「うん。 親睦を深める為に」
「なるほど」
さて、次はどんな話をしようかなぁ。
後輩達と親睦を深めていく亜美であった。
「亜美だよ。 そんなに緊張しなくても良いのにねぇ」
「そうよね。 私はそこら辺にいる人間だし。 あんたは知らないけど」




