第2079話 ゆりりんチャンネルとのコラボ
亜美達がデート中だがこちらは「皆の家」。
☆麻美視点☆
お姉ちゃんと亜美姉と宏太兄ぃと夕也兄ぃがWデートに出かけているが、「皆の家」には明日の西條家クリスマスパーティーに参加する為に姫百合さんやブルーウイングスのメンバーが続々とやって来ているー。 東京組は既に昨日集まって来ていたが、武下先輩や三山先輩は明日もまだお仕事がある為、夕方に月島先輩が迎えに行く事になっているー。 まあ、それは置いておいて、姫百合さんと一緒に配信スタジオへー。
「ここがスタジオー」
「凄ー。 外観立派だねー」
「なはは! 中も凄いよー」
という事で鍵を開けてスタジオ内へー。 1階の休憩スペースや2階の配信スタジオ、レコーディングスタジオを見た姫百合さんは、目を丸くさせて驚いていたー。
「私の配信部屋は犬小屋だったか……」
「普通はここまでの部屋作らないですからねー」
「そうですねー。 そういう企業に所属でもしてないと無いですね」
「コラボ配信楽しみー」
「ですね。 では配信準備をば」
「姫百合さんのノート型パソコン、かなり良いやつですねー」
「えへへ。 まあねー。 カメラはこのスタジオの設備借りて良い?」
「どうぞー! 無線で接続出来ますー」
「なるほど」
カチカチ……
「お、これですね。 接続して、動作確認」
姫百合さん、意外と慣れているのかスムーズに設定を進めていくー。 やりおるなー。 その他の設定もテキパキ進めて準備は完了ー。
「渚呼んで軽く打ち合わせをしましょー。 お姉ちゃんと亜美姉は旦那さんとWデートしてるからいないけどー」
「ですね。 3人で軽く打ち合わせだけしましょう」
というわけで、渚をスタジオに呼んで3人で軽く打ち合わせを進めていくのであったー。
◆◇◆◇◆◇
19時頃ー!
「ただいまだよー」
「ただいま」
「おー! お姉ちゃんに亜美姉帰ってきたー」
予定通りコラボ時間前に帰ってきたお姉ちゃん達。 さすが亜美姉ー。 Wデートも楽しんで来たらしいけど、夕也兄ぃと宏太兄ぃは何やらお疲れの様子ー。 ソファーに座り込んで天を仰いでいる。
「こんばんは。 亜美さん、奈々美さん」
「あ、姫百合さんいらっしゃいだよ」
「今日はよろしくね」
「はい。 よろしくお願いします」
亜美姉達には打ち合わせも終わっている事を伝えて、二人には少し休んでもらう。 配信20分前にはスタジオに入って待機する予定ですー。
◆◇◆◇◆◇
時間20分前ー!
スタジオに入って配信準備に入る。 一応カメラの動作なんかも再確認して準備万端ー。
「まずは姫百合さんがいつも通りに配信を進行ー。 ゲスト紹介で呼ばれたら私達もフレームインー」
「ふむふむ」
「で、軽く挨拶した後に、更にサプライズゲストでブルーウイングスにも入ってもらいます」
「そ、そんなに? 大丈夫かな?」
「スタジオ広いし、カメラもこれなら余裕かと思いますよ」
「な、なるほど」
「で、その後は軽くトークしたりコメント拾って話を広げる感じー」
「最後は『ミルフィーユ』さんのギターに乗せて私とブルーウイングスが歌って締めると」
「らじゃだよ」
亜美姉達にも今日の流れを説明出来たところで、ブルーウイングスの皆にもスタジオに入ってもらうー。 私達ゲストは、最初はカメラに入らないように待機。 呼ばれたらフレームインだ。
時間になり、姫百合さんが配信を開始。
「皆さんこんばんは。 ゆりりんチャンネルの姫百合凛です。 今日は、自宅の配信部屋ではなくてとある場所にお邪魔して配信しています。 知ってる人も中にはいるかな?」
私もスマホで配信を見ながらコメントを追う。 やはり昨日の「ミルフィーユ」の配信を見ていた視聴者さんもいるようで、正解のコメントが沢山流れて来ている。 私達のチャンネルも大きくなったなー。
「うんうん。 そうそう。 今、ネットで活動しているギター四重奏ユニットの『ミルフィーユ』さんの配信スタジオをお借りしてお送りしています! では、この素敵なスタジオをお貸しして下さいました『ミルフィーユ』さんの四名に登場してもらいましょう! どうぞー!」
姫百合さんに呼ばれた私達は、カメラにフレームインして手を振る。
「やほほだよ。 『ミルフィーユ』のリーダー亜美です」
「麻美でーす」
「奈々美よ」
「渚や」
「はい。 この方達がこのスタジオの主様の『ミルフィーユ』さんです。 私と彼女達は結構前からの友人で、ちょくちょく会ったりしてるんですよね」
「え、そういうの大丈夫なわけ?」
「大丈夫です! ほら、私がバレーボール女子代表の応援団長やってるのはファンなら皆知ってるし、個人的な付き合いがあっても不思議じゃないとはわかってくれてるはず」
「なはは。 なるほどー」
「さすが姫百合さんやな……」
「だねぇ」
「さて! 今日は何と! もう一組ゲストが来ています!」
姫百合さんがそう言うと、コメント欄がざわつき始める。
「ブルーウイングスさんです!」
と、姫百合さんが紹介すると、ブルーウイングスのメンバーがカメラにフレームイン。 何とも賑やかな構図にー!
「こんばんは! ブルーウイングスの岬です!」
「桃華ですよ!」
「光希だよー!」
「翠でーす」
「朱理よー」
「はいはい、いらっしゃいませ」
と、この場に何と十名も集まってしまったー。 それだけ入ってもまだ余裕があるこのスタジオはやはり素晴らしいー!
「今日はこの豪華メンバーで配信します」
これだけのメンバーが集まる生配信はそうそう無いだろうから、コメント欄も大盛り上がりだ。
「ブルーウイングスさんも『ミルフィーユ』さんとはお知り合いなのかって質問来てるよ?」
「はい! お知り合いです! 姫百合先輩のご紹介で仲良くなりまして、こちらの亜美さん……いえ、亜美先生に勉強を見てもらって、受験も上手く行きました! 亜美先生は凄いんですよ!」
「あ、あはは……」
「亜美先生、勉強を教えたりする配信とかアリなのでは?」
「需要あるかなそれ?」
「あると思います!」
「か、考えておくよ」
亜美姉は苦笑いしながらそう答えた。 亜美姉が動画や配信で授業したら、日本の学生の学力が大幅にアップしそー。
「ところで、どうして皆さんは『ミルフィーユ』のスタジオに集まってるんですか? だってー」
「おー、良い質問ですね。 実は明日、あの西條グループで有名な西條邸宅にて、クリスマスパーティーが開かれます。 私はデビュー以来毎年招待してもらってまして、今年もまた参加する為にここ、西條奈央さん達が使っているお屋敷に来ているわけです」
視聴者さん達もその説明で納得したらしく、「俺も参加したいー!」というコメントもー。
その後話題は姫百合さん主演の映画の話にー! 原作者の正体をバラされないかとヒヤヒヤしたが、何とか隠し通してくれた。 一安心ー。
「皆も何回も見に行ってね。 おっと、そろそろ時間だし最後に『ミルフィーユ』さんのギターをバックに一曲披露してお別れしましょう!」
あっという間に時間は過ぎ、最後の締めに入る。 曲は姫百合さんの「Blue Sky」であったー。
◆◇◆◇◆◇
「今日はありがとうございました。 楽しかったのでまたコラボやりましょう!」
「うむー!」
「こういうのもありだねぇ」
「そうやな」
「賑やかだしね」
「では屋敷に戻って早く休みましょう! 明日はクリスマスパーティーですよ」
「おー!」
こうして初コラボ配信は成功で幕を閉じたのだった!
コラボ配信も終わり次はクリスマスパーティー。
「遥だ。 今年も初参加の人がいるなー?」
「多分びっくりするだろうね」




