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第2060話 紗希と裕樹の入籍予定日

仕事を終えた紗希は、ゴンすけの様子を見に行くようだ。

 ☆紗希視点☆


 11月15日は水曜日よ。 今日もお仕事終了。


「お疲れ様でした!」

「はいお疲れ」

「今日は定時で帰れるー……」

「ま、真昼さんもお疲れ様です……」


 定時で上がれるというだけで涙を流している真昼さん。 普段どんだけ残業してるのかしら……。


「紗希ちゃんは真っ直ぐ帰るの?」


 真昼さんがそんな風に話しかけてくる。 私は立ち止まり振り返って真昼さんの質問に答える。


「ちょっとペットショップに寄ってから帰るつもりです」

「お? ペットショップ!」

「はい。 実は愛猫をお見合いに出してまして、毎日様子を見に行ってるんです」

「ほう、猫飼ってるんだ? 良いなぁ。 私はこんな生活だからペットは中々ね」

「きゃはは。 今日は早く帰って休んでくださいねー。 それではまた明日!」

「はーい、また明日」


 話もそこそこで終えて会社を後にする。 今受けてる仕事も順調だし、毎日定時上がりよ。

 職場から例のペットショップへはバスを使って行くわよ。 歩くとさすがに距離があんのよね。



 ◆◇◆◇◆◇



 さて、ペットショップに到着したので早速入店。


「いらっしゃいませー。 あ、神崎さん毎日来てるんですね?」

「やほ、入り口の前田さん」

「いつも入り口にいるのは偶然です」


 いくら何でも無理があるレベルでいつも入り口付近にいる気がするけど……。


「前田さんと佐々木君は上がり何時なのん?」

「18時です」

「ふむ。 じゃあ一緒に帰れるか」

「後40分もあるけど待てます?」

「まあ、時間はいくらでも潰せるっしょ」

「そういう事ならまた後で」

「りょ」


 とりあえずゴンすけの様子を見にお見合いコーナーへ向かう。 ペットショップの3階にあるお見合いコーナーでは、様々なペット達のお見合いが行われている。 私はその中の一室を訪れてゆっくりと中へ入る。 その部屋では、我が愛猫ゴンすけとそのお見合い相手のレイラちゃんが過ごしいる。


「にゃふー!」

「おー、ゴンしゅけー。 今日も元気ねー」


 部屋に入ると、すぐさまゴンすけが走り寄って来た。 中々の懐き具合でしょ。 レイラちゃんも私の近くまで来て「にゃーにゃー」と鳴いている。 ここ数日でちょっと仲良くなれたかしら。


「ゴンすけ、レイラちゃんと仲良く出来てる?」

「にゃふ」

「そかそか」


 何言ってるかはわからないけどとりあえず相槌を打っておく。 しばらくゴンすけを撫でて楽しんだ私は、「また明日来るわね」と言い残してゴンすけと別れた。


「すいませんー」

「はーい」

「あの、21号室の猫達なんですけど、何か進展とかありましたか?」


 受付の人にゴンすけとレイラちゃんの仲を尋ねてみる事に。 受付の人はパソコンでデータを確認した後にこう答えた。


「やる事はやってるみたいです」

「お、おー。 そうなんですね」


 うん、さすが私のゴンすけ! 手が早い!


「妊娠が確認出来次第、伊達さんと神崎さんにご連絡いたします」

「お願いします」


 まあ、毎日様子を見に来てるからわざわざ連絡も必要無いんだけど。


「さて。 そろそろ1階に戻って前田さんとついでに佐々木君を待ちますか」


 そろそろ良い時間のはずなので、1階のペット・ペット用品コーナーへと戻ってきた。


「おりょ。 まだ入り口の近くにいる」

「たまたま偶然ですってば」

「あり得るのこの確率?」

「あり得るんです。 あ、あと15分程なんで待っててください」

「りょ! 佐々木君も一緒に上がれるのん?」

「はい、多分大丈夫かと」


 あの男はどこで仕事してんのかしら? このフロアでは見かけないわね。



 ◆◇◆◇◆◇



 前田さんと佐々木君が仕事を上がるの待って約15分。 2人が私服に着替えて出て来るのを見つけた。


「きゃっほ」

「おん? 神崎じゃないか? 何でいるんだ?」

「ありゃ。 前田さんから聞いてないのん?」

「何も言ってないですね」

「きゃはは」

「あーあれか、ゴンすけか」

「そそ。 毎日様子を見に来てんのよ」

「ご苦労なこったな」

「今日は良い時間だから前田さんとついでに佐々木君も一緒に帰ろうかとね」

「俺はついでか……」

「まあまあ。 では帰りましょう。 神崎さんと佐々木さんは『皆の家』へ?」

「んにゃ。 私は家に帰らないと。 裕樹が腹減らしてる」

「あ、そうか」

「俺は『皆の家』に行く。 奈々美達もいるらしいからな」

「賑やかになりそう」


 奈々美達って事は麻美や渚、多分亜美ちゃん達もいるわね。 それなら賑やかになるでしょ。 あの屋敷、普段は前田さんとマリア2人だけだし寂しいと思うわ。



 ◆◇◆◇◆◇



 電車に乗り、見慣れた街へと戻って来た私は駅前スーパーで食材の買い出しを済ませて自宅へ戻る。 現在は裕樹と2人で同棲中で、今後の事も考えて少し広めの家を借りたわ。 いずれはマイホームをと思っている。


「ただいま」

「おかえり紗希。 ご飯は炊いといたよ」

「お、気が効くわね。 すぐおかず用意するわね」


 こうやって割と家の事をやってくれるので結構助かってはいる。 共働きだし協力し合わないとね。


「じゃあお風呂洗ってお湯張っておくよ」

「よろー」


 とまあ、こんな感じにね。



 ◆◇◆◇◆◇



 ちょっと遅くはなったけど、とりあえず夕飯タイム。


「んぐんぐ……ところで、いつ籍入れようかしらね? 今年中には済ませたいんだけどさ」

「そうだね。 今月末ぐらいに2人で有給取って役所に行こうか」

「月末? そうね。 早い方が良いわよね」


 いよいよ私と裕樹も夫婦になる時が来たわけね。 具体的な日付けとしては11月29日の水曜日に決まった。 明日、芽衣子お姉さんに話して有給申請しなきゃ。


「あんたはその日有給取れそうなの?」

「多分大丈夫だと思うけど。 今は色々言われてるから有給は取りやすい環境だと思うから」

「働き方改革とかいうやつね」


 芽衣子お姉さんも何か言ってた気がするわ。 よくわかんないけど。


「じゃあ明日皆にも報告ね」

「また宴会の予定が増えそうだね……」

「増えるでしょうね」


 入籍するって話をしたらすぐさま宴会の予定が入るだろう。 まあ平日は厳しそうだから12月2日の土曜日あたりになるだろう。 まあ集まって騒ぐのは好きだし良いんだけど。


「んで、子供はどうする?」

「ぶふっ……き、君はすぐそういう話を」

「いや、大事な事じゃん? 私としては奈央や亜美ちゃん達と合わせたいなって思ってんのよ」

「つまり来年中って事かい?」

「そっ!」

「そ、そっか。 さ、紗希がそうしたいならその方向で考えようか」

「きゃは。 話がわかるわね! さすが裕樹!」

「はあ……」


 これから少しずつ将来設計していかないといけないわね。



 ◆◇◆◇◆◇



 翌日、会社には有給申請を出して無事受諾された私と裕樹。 皆にはグループチャットで入籍日の報告。 やはり2日の土曜日に宴会が予定されたわ。


 仕事帰りにはいつも通りゴンすけの様子を見に行ったけど、まだ連れて帰る事は出来なさそうだったわ。

紗希と裕樹の入籍予定日が決まった。


「希望です。 おー、紗希ちゃん良かったよぅ!」

「うんうん。 ようやくだねぇ」

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