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第2045話 ビッグサーバー

連続のサービスエースでリードを作ったアルテミス。

 ☆亜美視点☆


 4セット目は開始早々に奈央ちゃんのサーブで連続サービスエース。 5球目で返されはしたが、クリムフェニックスのサーブを1本で切って5ー1となっている。


「さて、次は私のサーブだねぇ」


 このセットはスターティングポジションを弄り、私は2番スタートになっている。 希望ちゃんは既にコートから出ており(リベロ)はいない。 希望ちゃんの次の出番は、弥生ちゃんのサーブのタイミングである。


「天井サーブは宮下さんに返されちゃったし、普通に打とうかな……いや、宮下さんはダメでも白鳥さんな浜中さんにならまだ通用するかも……よし!」


 ダメで元々という事で、その辺を狙ってみようと思います。 後衛の浜中さんは新田さんがフォローに来そうだから、前衛の白鳥さんを狙っていくよ。


「てや!」


 パァンッ!


「またそれかいな!」

「これしかないんだよぉ!」


 パワーは上がったけど、まだまだ弥生ちゃんや奈々ちゃんみたいな凄い威力のサーブは打てないし。


「これ私?!」

「白鳥さん! 上見たら目が眩むから影を見て拾うのだ!」


 と、先程宮下さんがやった攻略法を伝授しているが、言われてすぐに出来るほど簡単なプレーでは無いと思われる。


「いやいや、無理無理!」


 一応床を見ているが、やはり怖くなって上を見上げてしまう白鳥さん。


「うっ、眩しい」

「うわはは! だから床の影を見るって言ったじゃん」

「仕方ない! って、目が照明に焼けて影が見えない!」


 結局は適当に手を出した白鳥さんだが、ボールに手を当てる事もできずサービスエースに。


「やったよ! サービスエースだよ!」

「おー、偉い偉いー!」

「6ー1! このセットはいい感じですわね」

「うんうん。 ほとんどサービスエースだけどね」


 6本中5本がサービスエースとかいう、大味な展開ではあるが。

 その次は天井サーブをやめて普通のサーブにする。 あっさり新田さんが拾ってきて、宮下さんに決められてしまい6ー2。 キャミィさんのサーブが回ってくる。 このタイミングで私達の後衛の布陣はというと、私、奈央ちゃん、紗希ちゃんの3人だ。 一応レシーブ力のそこそこあるメンバーとなっている。


「キャミィさんもナックルサーブあるから要注意だよ」

「りょ!」

「ええ」

「いくデ! ウリャ!」


 パァンッ!


 キャミィさんのサーブをまずは見極めよう。 ドライブ回転だからナックルじゃない。


「私が拾うよ!」


 ちょうど私の守備範囲だし、ここは私が拾いにいくよ。 キャミィさんのドライブサーブは威力も凄いけど、奈々ちゃんのサーブを受ける練習をしてるからこれぐらいなら何とか。


「てやっ!」


 パァンッ!


「お、さすが亜美ね」

「きゃは、ナイスレシーブ」

「ワハハ! やるナー!」

「ほら、同時行きますわよ!」

「おう!」

「ハイ!」


 今回の同時高速連携は5人で走るよ。 まあ4人いれば十分なんだけどね。 私と紗希ちゃんはバックアタックになる。


「奈々美! 粉砕しなさい!」

「粉砕っ!」


 パァンッ!


 白鳥さんがブロックに来ていたがお構いなしに打ち込む奈々ちゃん。 1枚ブロックでは止まるはずもなく、クリムフェニックスコートに着弾する。


 ピッ!


「7ー2!」

「とりあえずこのままテクニカルタイムアウトへいきますわよ」

「そうね。 遥、サービスエースよ!」

「まあ出来ればな」


 遥ちゃんも威力のあるドライブを打てるサーバーではある。 ではあるが、クリムフェニックスコートにはまだ新田さんがいるからね。 普通のドライブサーブでエースを取るのはかなり難しい。


「はっ!」


 パァンッ!


 しかし遥ちゃんは、冷静に新田さんの逆サイドを狙ってサーブした。 そっちにはキャミィさんがいる。 レシーブも上手い選手だけど、新田さんよりはマシだ。


「ワハハ! オリャ!」


 パァンッ!


「くっ。 拾うか」

「遥も何か必殺サーブ開発したら?」

「だ、だなぁ」

「返ってきますわよー」

「サキさん、こっち!」

「あいよー」


 マリエルさんと紗希ちゃんの2枚ブロックで弥生ちゃんを止めにいく。 2人のブロックは高さもバラバラで、マリエルさんの方が低い。 逆にそれのおかげでアタッカーの狙いが読みやすい。


「こっちや」

「ビンゴだよ!」


 ブロックの低い方を狙ってくるだろうと予想していたよ。 弥生ちゃんのスパイクを真っ正面から拾いにいく。


「読まれたか!」

「てやっ!」


 パァンッ!


「素晴らしい読みですわよー! 同時!」

「らじゃだよ!」

「奈々美!」

「任せなさい!」


 パァンッ!


 ピッ!


「8ー2!」


 ブレイクも決めて、一気にテクニカルタイムアウトまで来たよ。 流れも良いしこのままこのセットを取ってファイナルセットまで持ち込みたい。


「弥生のサーブが回ってくるまでにこの点差をつけられたのは大きいんじゃない?」

「ですわね」

「皆さん、お疲れ様です。 良い展開ですね」

「だねぇ」

「私の出番無いよぅ」

「いやいや、これからですよ雪村さん」

「そうだよ」


 まだもう少し先だけど、弥生ちゃんのサーブが来る。 その時には頑張ってもらわないといけないからね。


「はぅ!」

「さて。 この先の展開としてはわかりやすいです。 月島さんのサービスエースを防いでブレイクも極力許さないように固く立ち回りましょう」

「おう!」

「ここに来てチーム力の差が出始めてきましたし、皆さんならここから勝てるはずです。 頑張っていきましょう」

「りょ!」


 ここからはブレイクやサービスエースを出来るだけ許さない固い立ち回りを意識していくという方針に決まった。 これだけ点差があれば後は逃げ切るだけだからね。 弥生ちゃんのサーブを耐えられればもらったようなものだろう。


「さあ、試合再開です。 どんどんいきましょう!」

「おー!」


 うん。 それにしても監督さんは喋らないねぇ。 もう前田さんに全部お任せしているようだ。


 さて、サーバーは引き続き遥ちゃん。 さっきと同じようにキャミィさんを狙って打ち込む。 キャミィさんから浜中さんへ繋がり、浜中さんから宮下さんへ。 マリエルさんと紗希ちゃんがブロックに行くも、宮下さんは止められず。 これで8ー3でクリムフェニックスサーブへ。 次は白鳥さんのサーブだ。


「いきます!」


 パァンッ!


 白鳥さんはフローターサーブを打ってきた。 しかしここは私の守備範囲。 落ち着いてボールを見てしっかり対処する。


「はい!」

「ナイスですわ! 時間差ー!」

「りょ!」


 今度は時間差高速連携だよ。 ここを紗希ちゃんが見事に決めて9ー3。 ローテーションして奈々ちゃんにサーブが回ってくる。

 ここでサービスエースが取れたら一気に楽になるんだけど、果たしてどうか。

大幅にリードしたままビッグサーバーの奈々美に回る。


「紗希よ。 サービスエースしか出ないじゃん!」

「奈央ちゃんのサーブが強いんだよ」

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