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第1896話 いつものショッピング

奈々美の誕生日前日。 ショッピングに出かけている奈々美達。

 ☆奈々美視点☆


 今日は9月4日の日曜日。 私の誕生日前日よ。 例によって明日は私の誕生日パーティーをして騒ぐみたい。 今回はついでに麻美の誕生日パーティーもするみたい。 麻美の誕生日はオーストラリアにいて出来ないからよ。


「今日はー奈々ちゃんのー♪ 誕生日前日だよー♪」

「そうね」

「なはは」

「はぅ。 奈々美ちゃんは冷めてるよぅ」

「もう子供じゃないんだし、誕生日ぐらいで喜んだりしないわよ」

「またまたー。 そんな事言って本当は踊り出したいくらい嬉しいんでしょ?」

「亜美は私を何だと思ってんのよ」

「クールを装ってる可愛い女だよ」

「あっそ」


 今日はというと、練習を休みにしてショッピングに出かけているわよ。 亜美達が何か買ってくれるらしいわ。 ちなみに移動は亜美の車。 ナビは麻美にやらせている。


「ラスベガスでたんまり稼いだからねー!」

「はぅ。 たんまり稼いだのは麻美ちゃんだけだよぅ」

「なはは」


 とか言って、希望も信じられ無い豪運で数百万ぐらい稼いでいた。 大事に貯金したらしいけど。


「お姉ちゃんは何が欲しいのー? やっぱり服ー?」

「そうね。 服だと嬉しいかしら」

「じゃあ皆で服をプレゼントだね」

「秋服は出番少ないのよね」

「わかるよぅ」

「あっという間に冬になるもんね」

「たしかにー」

「秋冬通しで着れるような服にしないと」

「奈々ちゃんのセンスが光りそうだよ」


 亜美はよく、私や紗希をオシャレ番長と呼んだりする。 私自身はそんなつもりは無いけど、オシャレセンスが皆より高いと思われてるみたいね。


「亜美姉ー、次は左ー」

「らじゃだよー」


 麻美は最近、亜美の特訓のおかげで地図を見ながらナビが出来るようになってきたみたい。 亜美も中々やるわね。


「あれ? さっきの道は右じゃないのぅ?」

「なはは?」

「あら、本当。 地図も右になってるわ」

「あるぇー? あー、交差点一つ飛ばしてたー」

「あ、あはは……ま、まあ修正出来るから大丈夫だよ」


 まだまだ穴があるナビみたいね。



 ◆◇◆◇◆◇



 市内にあるショッピングモールに到着。 私達がショッピングと言えば大体ここになる。


「もはや常連よね」

「周辺で一番大きなモールだからねぇ」

「モール以外にも色々あるー」

「ボケねこショップもあるよぅ!」

「行かないよ……」

「はぅっ?!」

「別に良いんじゃないの?」

「奈々美ちゃん、良いのぅ?!」

「私は別に。 何も買わないけどね」

「うーん。 奈々ちゃんが良いなら」

「なはは」


 という事で、モールでの用事が済んだ後は、希望のボケねこショップに行くわ。 まあ、あんま好きじゃないけど希望が可哀想だもの。 私ってば優しいわね。


「じゃあまずは服を見に行くわよ」

「うんうん」


 亜美達を引き連れて、いつものルートを通りいつも行く洋服屋へ。 まあまあリーズナブルなお店で人気なのよ。


「さあ、好きな物を選びたまえだよ」

「たまへ!」

「はぅはぅ」


 亜美達は懐が温かいらしく、どんな服でも買ってくれるみたいよ。 ちょっと高い服選ぼうかしら。


「ふむふむ」


 私が服を選ぶ間、亜美達は亜美達で服を見ているみたいだわ。 何か買うつもりかしら?

 さて、私は私で秋冬通して着れそうなオシャレな服を選びましょう。


「うーん。 これはこれで良いんだけど、何か違うわね」


 私は長いスカートよりパンツスタイルの方が好きなのよね。 亜美はやたら私にスカートを穿かせたがるのよね。


「奈々ちゃんー。 そのロングスカート良くない? それにしよう」

「いやよ」

「どして?! 似合うと思うよ?」

「スカートよりパンツスタイルが良いのよ」

「えぇ……まあ、奈々ちゃんの好きなのを選べば良いけどねぇ」


 亜美は「残念だよ」と言いながら自分の服を選び始めた。 亜美はどちらかっていうとスカートを好む。 あとたまにボーイッシュに決めたりしている時もある。 希望もスカート派で可愛い系を好む。 麻美はどんな服でも着るわよ。 色々なタイプの服を持っているわ。


「お、これなんて良いわね」

「どれどれー? なはは、やはりパンツスタイルー」

「良いでしょ。 私はこういうのが好きなの。 値段はっと……あら39800」


 まあまあするわね。 しかし、それを見ても麻美は「良いよー! どうせ3人で割り勘だしー」と言ってくれたわ。 じゃあありがたく甘えさせてもらいましょうかね。


「んじゃあこれにするわ」

「りょーかーい! 亜美姉ー、お姉ちゃん決めたってー」

「はーい。 ありゃ、やっぱりスカートじゃないんだ?」

「ええ。 これで39800円よ」

「なるほど。 じゃあそれを3人で割るね。 ささ、 会計会計」


 亜美と麻美、希望も集まって来て会計へと向かう。 私は少し後ろで待つわよ。 しばらくすると3人が私の服を持って戻ってくる。


「はい、これが今年の誕生日プレゼントだよ」

「サンキュ」

「なはは。 さー、私達も何か買うぞー」

「だねぇ」


 どうやら自分達の服も買うみたい。 まあ、それは自由なんだけど。


「希望は? 何が買わないの?」

「この後ボケねこショップに行くからねっ! 節約だよぅ」

「服よりあれのグッズが優先なの?」

「ぅん!」

「そ、そう……」


 やっぱり希望はアレが最優先になるのね。 アレの何が良いのかさっぱりよ。



 ◆◇◆◇◆◇



 亜美と麻美も自分達の服を買いホクホク顔。 ショッピングモールを出てそのまま歩いてボケねこショップへと向かう。 あそこは駐車場無いみたい。


「ふんすふんす」

「凄く鼻息荒いよ」

「なはは。 希望姉はボケねこが絡むと人が変わるー」

「変わり過ぎよ」


 ボケねこが世に出る前はこんなんじゃなかったのよね。 元から可愛い物が好きだったのはあるけど……。 いや、アレは可愛くないわよ。


「奈々美ちゃんにも何か買ってあげるよぅ! 推しキャラは誰? やっぱりオコねこさん?」

「し、知らないわよ。 何よオコねこって……しかも、いらないわよ」

「いらないのぅ?」


 ボケねこ何もわからないし、アレのグッズも特にいらないわ。


「こ、この服だけで満足よ」

「そっか」


 何とか断る事に成功。



 ◆◇◆◇◆◇



 ボケねこショップに入ると希望は活き活きとした目をしながら店内を縦横無尽に動き回っている。 カゴの中にどんどんグッズを入れてるけど……。


「あれ良いの?」

「希望ちゃんが自分のお金で買うからねぇ。 好きにすれば良いと思うけど」

「はぅ! これも!」

「な、なはは……」


 それにしても凄い勢いよね……。


「どうでもいいけど、家とかに同じの無いわけ?」

「無いみたいだね。 ちゃんと違うビジュアルのグッズを選んで買ってるらしいよ」

「へ、へー」

「さすが希望姉……」


 私達は希望の満足行くまで買い物に付き合うのだった。 ちなみに希望の買ったグッズの合計額は48000円になっていたわ。 私の服より高いじゃない……。


希望の金遣いは荒い?


「紗希よん。 ボケねこにはいくら使っても良いのよ!」

「ふんすふんす」

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