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第1748話 今度はスケート

部屋に戻ってきてゆっくり過ごす亜美。

 ☆亜美視点☆


 夕食後は各自の部屋に戻ってのんびりする事に。 私は希望ちゃんと相部屋である。


「すぴー」

「もう寝ちゃってるよ……」


 今日は半日スキーをして疲れたんだろうね。 1人は退屈だけど、起こすのは可哀想だからやめておこう。


「ふぅむ。 暇だねぇ」


 奈々ちゃん達の部屋に行くか、夕ちゃんに電話するか。


「むぅ」


 コンコン


「亜美姉ー。 お姉ちゃんがもう一回お風呂入らないかってー」

「おお、入るよ!」


 これは渡りに船だよ。 お風呂で温まり直してから寝よう。



 ◆◇◆◇◆◇



「はぁー。 生き返るわね」

「年寄り臭いよ」

「なはは。 いつものやりとりー」

「清水先輩のそれ何なんですか?」

「これはノルマなんだよ」

「意味わかんないでしょ?」

「なはは。 亜美姉はちょっと変わってるー」

「そうかな?」

「あれや。 天才って変人が多いって言いますやん」

「なるほどね」

「私は別に天才じゃないから」

「じゃあただ変人ね」

「へ、変人でもないよ……」


 奈々ちゃんはどうしても私を変人にしたいらしい。 大体私のどこらへんが変人だというのか。


「とりあえず一生パフェばかり食べてるとことかは変人でしょ」

「それは変人ではないよね?!」

「亜美姉の場合は度が過ぎてるー」

「言えてるで」


 べ、別に、週に7日ぐらいパフェを食べるのは普通だと思うんだけどねぇ。


「何やってもあっという間に上達しちゃうとか」

「それって変人関係ないよね?!」

「亜美姉の場合は常人離れし過ぎてるー」

「もはや変人のレベルですやん」

「わ、悪いことではないはずなのに……」

「なはは」

「亜美はやっぱり変人だわ!」

「おかしい……」


 私は昔から普通だと思ってるんだけどなぁ。 皆からしたら私って変人なんだろうか?



 ◆◇◆◇◆◇



 部屋に戻った私は、ベッドに横になって眠る体勢に。 希望ちゃんは相変わらず気持ち良さそうに寝ている。


「そうだ。 夕ちゃんに電話しよ」

「すぴー」


 スマホを手に取り、夕ちゃんに電話をかける。 夕ちゃんは3コール電話に出たよ。 まだ起きているみたいだ。


「もしもーし、亜美でーす」

「おう。 どうだ? 旅行の方は?」

「うん。 久しぶりに藍沢家の皆と旅行出来て楽しいよ。 明日の夕方ぐらいにはそっちに戻るからね」

「あいよ。 ゆっくりしてきな」


 明日はホテルを出た後、長野県を観光の予定だよ。 長野旅行には以前にも皆で来た事があったっけ? あの時とはまた違う場所を観光するよ。


「そだそだ。 お夕飯はどうしたの?」

「『皆の家』で食べさせてもらったぞ。 安心しろ」

「良かったよ。 カップ麺とかコンビニ弁当じゃなくて」

「明日も食わしてもらうから大丈夫だ」

「うん。 わかったよ」


 夕ちゃんの食事の事は心配しなくて良さそうだ。 ちなみにマリアちゃんと前田さんが作った野菜炒めは中々に美味しかったらしい。


「マロンとメロンは?」

「あぁ、元気にしてるぞ。 もうお眠みたいだが」

「そかそか。 私が居なくても寂しがったりしてない?」

「あー、ちょいと寂しがってはいたが、他のペット達と遊んで元気になってたよ」

「あはは。 良かった良かった私も早く帰って抱っこしたいよ」

「明日帰ってくるって教えたら、普通に喜んでたぞ」

「あはは。 相変わらず賢い子達だね」

「そうだな」

「夕ちゃんは? 夕ちゃんは寂しい?」

「俺は別に大丈夫だぞ。 1人は慣れてっからな。 それに『皆の家』に行けば誰なっといるからな」

「あ、そう。 私が居なくても寂しくないんだね。 ふぅん」

「何故不機嫌になる……」

「別にぃ」


 夕ちゃんめぇ。 寂しくないとは許すまじだよ。 その後も、今日のスキー旅行の話を聞かせてあげた後、時間も遅くなってきたので眠る事にするのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 朝だよ。


「すぴー」

「んー……ふぁー……今日も良い天気だねぇ。 観光日和だよ」

「すぴー」


 の、希望ちゃんはよく寝るね……。 でもそろそろ起こさないとね。


「希望ちゃん、朝だよ。 起きて」

「うぅ……はぅー」


 声を掛けてあげればすぐに起きる。 基本的に寝起きも良いのだ。


「おはよぅ」

「うん、おはよ」


 寝起きも可愛い希望ちゃん。 いつも着けている大きな白リボンを着けて、のそのそと起き上がり洗面所へ。 私も一緒に行くよ。



 ◆◇◆◇◆◇



 朝食も地下のレストランで食べる。 朝はバイキング形式になっており、好きな物を皿に取って食べられるよ。 デザートにパフェがあるとは、わかってるねぇ。


「朝からパフェって、亜美は相変わらずねー」

「ほぼ毎日食べてるよぅ」


 お母さんにも呆れられたよ。 仕方ないよ。 パフェが美味しいのが悪いんだよ。


「で、今日の予定は?」

「雪見をしながら浸かれる温泉やスケートリンクがある施設があるんだ」

「温泉!」

「お姉ちゃん反応してるー」

「昼までそこで遊んで、その後はちょっとお寺を見て、お土産屋に行って帰る感じだ」

「お寺ー!」

「麻美が反応しとる」

 

 麻美ちゃんは御朱印集めを趣味としているからね。 お寺巡りとかには目が無い。


「んむんむ。 パフェ美味しいねぇ」

「亜美ちゃんはパフェさえあれば幸せなんだね」

「んむんむ。 幸せだよぉ」



 ◆◇◆◇◆◇



 さて。 ホテルを出た私達は、バスに乗って目的の施設へとやって来たよ。 スケートしたり温泉に入ったり出来るようだ。 昨日はスキーで今日はスケートとは、冬を満喫してるね。


「希望ちゃんと渚ちゃん、スケートは覚えてる?」

「ぅん」

「大丈夫やと思います」


 2人はスケートも夕ちゃんから教えてもらっていたはず。 大丈夫とは言っているけど、最初の内は私が見ていてあげよう。


「お母さん達はもう滑り始めてるわよ」

「なはは。 本当に若いなー」


 私達もシューズを履いてリンクへ移動するよ。 希望ちゃんと渚ちゃんもゆっくりとリンクへ。


「希望ちゃん、渚ちゃん。 とりあえず滑ってみて」

「ぅん」

「はい」


 私が合図すると、ゆっくりではあるけどたしかにしっかり滑れている。 これならスケートは大丈夫そうかな?


「やるなー渚ー」

「まだまだや。 まだ初心者みたいなもんや」

「まあ、普段スケートに行かないような人ならこんなもんでしょ。 十分だと思うわよ」

「上達したいなら私が教えるよ」

「ほんまですか? お願いします!」

「私ももうちょっとちゃんと滑れるよぅになりたい」

「任せてよ。 2人をプロスケーターにしてあげりはよ」

「普通でええです……」

「はぅ」

「なはは。 私は少し滑ってくるー。 後で私もコーチングしてあげるぞー」


 麻美ちゃんは「なははー!」と爆笑しながら滑っていくのであった。 は、速いねぇ。 スピードスケーターかな?


「奈々ちゃんはどうするの?」

「私も2人の事を指導するわよ」

「ありがとぅ」

「助かります」


 というわけで、まずは希望ちゃんと渚ちゃんのスケート上達を手助けするよ。

翌日はスケートから!


「希望です。 スケートも久しぶりだよぅ」

「大丈夫大丈夫」

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