*夏の県大会もいよいよ大詰め
福岡県、県大会準決勝戦・第1試合
獏狢女学園.VS.狂楚女学園
前半22分
獏狢0-0狂楚
試合も前半20分が経過しており、両チーム共にまだ無得点。
ボールは今、獏狢の選手たちが自陣後方でキープしている状態であり、そのボールを狂楚の選手たちが狙っている。
しばらくの間は、両チームの選手たちがボールを奪い合う展開になっており、一見して、互角の勝負に見えるけど、時間が経つにつれて、じわりじわりと実力の差がつき始めた。 ここで狂楚の選手たちの底力・自力が勝ってくる
少し油断した獏狢の選手からボールを奪ったDMF周蘭が、すぐに前線にいるMF季布にボールをパスする。
前半28分
ボールを受け取った季布が、すぐに最前線まで走っていたFW項羽にボールをスルーパスし、ボールを受け取った項羽が、まだ相手のペナルティーエリアの手前ながら正面から強烈・高速シュートを放った。
「おりゃあああぁっ!」
ズドォッ、コォン、ズバァン!
「くそぉっ!」
獏狢のGKも右へ横っ飛びして、ボールを指で弾こうとするけど、残念ながら微妙に届かず、ボールがゴールポストに当たって、そのままゴール左端を貫くように入ってゴーール!
ピィーーーッ!
ここで審判の「ゴール」を告げる笛が鳴る。
「よーし、まず一点目!」
「そ、そんなぁ……」
まずは順当に狂楚チームが1点目を先取。
やっぱり少しの油断でも命取りになるほど、ほとんど油断のないチームである。
前半30分
獏狢0-1狂楚
前半、獏狢女学園のキックオフで試合再開。
また後方でボールを回していく獏狢の選手たち。 当然、狂楚の選手たちもボールを奪いに来る。 そこで獏狢陣地内後方でのボールの奪い合いが展開される。 ここでまた時間だけが経過する。
すると周蘭がまた相手選手の隙をついて、相手陣地内でボールを奪取、そのまま前線で待ってるMF龍且までボールをパス。 さらに龍且が最前線で待ってる項羽にボールをスルーパス。
前半40分
まだ相手のペナルティーエリアの外だけど、真正面から項羽が思いっきり強烈で素早いシュートをした。 相手のDF陣もGKも対応が遅れてしまい、そのままボールがゴール真正面中央を貫く感じで入ってゴーール!
「そりゃあああぁっ!」
ドゴォッ、ドォーン!
「な、なにっ!?」
相手のGKがほとんど動けずに、まだゴールまであんな遠い距離なのに、あっという間の出来事だった。
ピィーーーッ!
ここで審判の「ゴール」を告げる笛が鳴る。
「よしよし、二点目!」
「ば、バカなぁ……」
続けて前半だけで2点目ゲットである。
ほんの少しの油断も見逃さない狂楚の選手たち相手に、果たして獏狢の選手たちに勝機があるのか?
前半42分
獏狢0-2狂楚
このまま前半戦が終了して、ハーフタイムに入り、ロッカールームでは両チームの作戦会議や休息が開始。
このままハーフタイムも終了して、両チームの選手たちがピッチ・フィールドに出てきた。
後半、狂楚女学園のキックオフで試合開始。
すぐに周蘭がボールを中盤まで運び、季布にボールをパス。 すぐに相手選手がボールを持ってる季布にチェックするけど、その季布も前線にいる龍且にボールを素早くパス。 そのまま龍且が相手のペナルティーエリアの右端まで巧みにドリブルして、すぐに相手ゴール前までセンタリングする。
後半08分
相手ゴール前には項羽と同じくFW英布がいる。 ボールが来ると二人共に高くジャンプ。 勿論、相手DF陣も応戦する為、高くジャンプ。 この空中戦に競り勝ったのは、やはり項羽。 このまま強烈・高速なヘディングシュートをした。
「でりゃあああぁっ!」
ズバァッ、ドォーン!
「……ッ!?」
結局、またもやGKの反応が遅れてしまい、ボールがゴール右上隅を射し貫く感じで入ってゴーール!
ピィーーーッ!
ここで審判の「ゴール」を告げる笛が鳴る。
「これで三点目ね!」
「ま……マズイわ」
なんと怒濤の3点目。
狂楚チームお得意の堅守速攻が後半開始いきなり決まった。
これにはさすがの獏狢チームもどうしようもない。
後半10分
獏狢0-3狂楚
狂楚女学園・選手交代
●02DF.丁公→12DF.呉丹
●10FW.項羽→14FW.項荘
ここで項羽をさげて温存させるようだ。
もう既に項羽がハットトリック達成していて、なかなかいい活躍を見せた。
後半、獏狢女学園のキックオフで試合再開。
自陣後方でボールを回す獏狢の選手たちと、そのボールを奪いに来る狂楚の選手たち。
どれほど点差があっても、あくまでボールを奪って、シュートを決めてゴールしていく姿勢は変わらない。
結局のところ、獏狢の選手たちは狂楚の選手たちの「ディフェンス力の高さ」や「堅守速攻・カウンターアタック」などを打ち崩すことが出来ず、また狂楚の選手たちも相手のペナルティーエリアまでボールを運ぶものの、シュートをGKに防がれたり、ゴールに外したりして、決めてを欠く。
「くそっ、万事休すか!」
「そのまま押しきるよ!」
このまま獏狢チームは一度もゴールを決められず、後半45分が過ぎて、後半戦終了・公式試合終了。
後半45分
獏狢0-3狂楚
やっぱり項羽率いる狂楚女学園が順当に決勝戦進出である。
確かに獏狢女学園も強かったけど、やっぱり全国大会優勝候補の狂楚女学園には勝てなかった。
そして、やっぱり項羽も凄く強かった。
「やったぁー! 勝ったぁー!」
「ふーう、なんとか勝ったわね。
良かったわ」
「くっ、負けた……」
「……残念……無念……」
喜ぶ狂楚の選手たちと、悔しがる獏狢の選手たち。
試合を終えて、両チームの選手たちがベンチを経由して、そのままロッカールームへ戻っていく。
◎公式試合・準決勝戦B
(夏の県大会・準決勝戦1)
場所:福岡県某所
●獏狢女学園-0
※ナイトサッカーストライク部
○狂楚女学園-3
※ナイトサッカーストライク部
学校●-○
前半0-2
後半0-1
合計0-3
※狂楚女学園の圧勝・県大会決勝戦進出決定。
他の県大会でも決勝戦進出チームがどんどん決まっていく。
今回のナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズの大会。
その夏の都道府県大会の決勝戦に見事に進出した学校名を紹介・公表する。
◎正処女学園 (千葉県)
◎狂楚女学園 (福岡県)
◎暴秦女学園 (長野県)
なんと主だった学校の中で、この三校だけが決勝戦進出を決めた。
惜しくも準決勝戦で敗退した学校名を紹介・公表する。
◎藤林東女子高校 (千葉県)
◎上仲西女子高校 (埼玉県)
◎莫賀北女子高校 (群馬県)
◎羽丙南女子高校 (東東京都)
◎亀甲鎖女子高校 (西東京都)
◎工口女学園 (神奈川県)
なんと遂に工口女学園までも準決勝戦で敗退した。
これで残念ながら正処女学園が勝利しても、工口女学園が敗北したので、全国大会で対戦することがなくなった。




