*夏の県大会・準決勝戦A(VS.正交.4)
前半の続きです。
千葉県、県大会準決勝戦・第1試合
正交女学園.VS.正処女学園
後半42分
正交2-2正処
後半、正交女学園のキックオフで試合再開。 (P.m.9:52)
ここでも正交の選手たちはボールを後方で回していく。
今度はお返しとばかりに正処の選手たちがボールを奪いに詰めてくる。
ボールを持った選手は勿論、それ以外の選手たちもマーク・チェックを徹底しており、正交陣地後方でのボールの奪い合いが展開される。
正処の選手たちが敵陣地でボールを奪うことが出来たら、速攻でボールを相手ゴール前まで運んでいき、すぐさまシュートしてゴールを決めて決着つける戦法でいく。
正交の選手たちの理想は、自陣堅守からの速攻カウンターアタックでゴールを決めて決着つけたいところだけど、このまま守りきって同点のまま後半戦を終了させて、PK戦に持ち込むことも想定している。
※(今回は延長戦がないため、後半戦終了で同点のまま勝負がつかなかったら、PK戦で決着つける)
ここに敵陣地後方でのボールの奪い合いをしてるけど、もうあまり時間がない。 両チームの選手たちがそろそろ焦り出す頃だ。 意識せず、冷静沈着を装っているけど、無意識のうちに、どこか焦り始めている。
そのうち、ボールがファンブルして、なんと正交陣地後方のゴール側に、無人のボールが自力でコロコロ転がっていく。
「―――あっ!!?」
「し、しまったぁ!!?」
「す、すぐに―――」
慌ててすぐにボールを拾いにいく正交のDF陣だけど、それよりももっと早く動いた者がいた。
それが正処のDMFの鈴木妖香である。
妖香が素早くボールを奪取、そのままボールを最前線まで走り込んでるOMFの白石恵美まで、すぐにスルーパスする。
後半44分
妖香からボールを受け取った恵美が、相手のペナルティーエリアに入る前、もっと前の場所からシュート体勢に入る。
以前から恵美が練習してきたロングレンジからの浮かせた軽いシュート。 まるで弧を描くように、GKの頭上を抜く美しいシュート。 成功率が五分五分だけど、このチャンスを生かして、恵美がスローウェーブロングシュートを放った。
ザッ、ポォ~~ン、バサァッ!
全く意表をつかれた正交のDF陣やGKだが、まさかあんな遠い場所からシュートを放っても、どうせ決められないと思い見送ってしまった。 その結果、ボールはGKの背後をいつの間にかコロコロ転がっていて、ゴールネットにぶつかってゴーール!
この動き……まさに一瞬の出来事だった。
「え……?」
「あ……?」
「う……?」
「そ……?」
もう後半45分も既に過ぎていた。
ピィーーーッ!
ここで審判の無情なるゴールの笛が鳴り響いた。
それと同時に「試合終了」の長い笛も鳴り響いた。
ピィィーーーーッ!!
正交の選手たちは茫然自失で言葉も出ないけど、正処の選手たちも呆然自失で言葉も出ない。 特にパスを出した妖香やシュートを決めた恵美でさえ、呆気にとられて、ぼーっと突っ立ってるだけだ。
※(まさか、本当に出来るとは……?)
まるで『時が止まったような……否、時が吹っ飛んだような』……そんな感じで負けた正交の選手たちは悔しがることもできず、勝った正処の選手たちも喜ぶこともできず、あまりにも一瞬の出来事だったのだ。
後半45分
正交2-3正処
━公式試合終了━ (P.m.9:55)
いずれにしてもこれで試合終了である。
両チームの選手たちがゆっくりと無言のまま、それぞれの控え室に戻っていった。
その両チームの選手の中には、まだ状況を把握していない者までいたという。
◎公式試合・準決勝戦A
(夏の県大会・準決勝戦1)
場所:千葉県船橋地区某所
●正交女学園-2
※ナイトサッカーストライク部
○正処女学園-3
※ナイトサッカーストライク部
学校●-○
前半1-1
後半1-2
合計2-3
※歴史と伝説に残る一瞬の決着で見事に勝利。
※ * ※ * ※
一方の福岡県でも県大会の準決勝戦・第1試合が行われていた。
福岡県の某所にある試合会場にて
ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズの大会。
その福岡県大会の準決勝戦・第1試合がもう既に開始されている。
獏狢女学園.対.狂楚女学園
ホームで闘う獏狢女学園は、福岡県でも狂楚女学園とは、同じ地域内にあるライバル校でもあり、これまでも最強の狂楚とは、何度も闘ってきた県大会最強の刺客である。
勿論、今回の目標は全国大会優勝であり、その為にも、絶対に優勝候補の狂楚は倒しておきたい相手である。
特に最強で長身の項羽の戦闘情報は、しっかりと確認していて、改めて試合中でも再度確認する。
獏狢のフォーメーションとは、DFが4人、MFが4人、FWが2人の「4-4-2」のシステムで、従来通りの一般的なノーマルフォーメーションで、狂楚の布陣に挑むことになる。
獏狢のユニフォームとは、上下共に水色フリルの可愛いヤツで、ブラジャー・パンティー共に青色のリボンが、それぞれ付いた下着を着用する。
アウェイで闘う狂楚女学園とは、全国大会優勝を狙う福岡県最強の学校であり、今回も主力スタメンで獏狢女学園を迎え撃つ。
狂楚のフォーメーションとは、今回はDFが4人、MFが4人、FWが2人の「4-4-2」のシステムで、獏狢に合わせた同じフォーメーションで、獏狢の布陣を迎え撃つ。
狂楚のユニフォームとは、上下共に灰色シンプルデザインの外枠が黒色であり、ブラジャー・パンティーも下着に付いてるリボンや脇ヒモなどが、全部黒色の下着を着用する。
今回の試合のスタメンは下記の通りである。
01GK.范増
02DF.丁公
03DF.雍歯
04DF.于英
05DF.桓楚
06MF.周蘭(DMF)
07MF.季布(DMF)
08MF.鍾離眛
09MF.龍且
10FW.項羽
11FW.英布
今回も当然、このメンバーで決勝戦ファイナリストの座を狙う。
彼女たちは勿論、みんな美少女であり、スタイル抜群・プロポーションが凄く良い。
試合も前半20分が経過しており、両チーム共にまだ無得点である。
ボールは今、獏狢の選手たちが自陣後方でキープしている状態であり、ここから試合が動くのか、またはこのまま無得点で前半戦が終了するのか、今はただ静観するだけだ。
皆さん、おめでとうございます!
遂に正処女学園が県大会決勝戦進出です!
監督・コーチ、協力してくださった関係者の皆さん、サポーターの皆さん、本当にどうもありがとうございました!




