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暴秦狂楚  作者: 南かずしげ
*ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズ編
46/57

*夏の県大会F(VS.鬼統一.2)


 鬼統一(きとういち)女子高校.対.工口(こうこう)女学園



  前半戦終了


 鬼統一1-0工口



 ここにハーフタイムが始まり―――


 まず鬼統一女子高校側の控え室では―――


 選手のみんなが無口で、つかの間の小休止を利用して、シャワーを浴びる者やバスタオルで顔や腕などを拭く者やスポーツドリンクを飲む者や目を閉じて瞑想する者など、とにかく誰もがみんな黙っていて、監督やコーチの後半での作戦や戦術(システム)などを指示する声だけが聞こえてくる。

 それなので鬼統一側の控え室には、監督やコーチの大きな声が聞こえるだけである。


 その控え室の中では、非常に緊張感漂う緊迫した雰囲気であった。






 次に工口(こうこう)女学園側の控え室では―――


 工口の監督やコーチが作戦や戦術(システム)の指示をしており、選手のみんなが無口で、つかの間の小休止を利用して、シャワーを浴びたり、バスタオルで顔や腕などを拭いたり、スポーツドリンクを飲んだり、目を閉じて瞑想したりしてる者がいて、それぞれみんなが後半戦での集中力を高めている。

 工口の監督やコーチが大きな声を上げていて、選手のみんなが無言で聞いてる。


 ただアウェイユニフォームである水色の水玉模様に蒼色のリボンがついたブラジャーとパンティーのお揃いの可愛いデザインの下着(セット)を着ている選手たちと、同じ控え室の中にいるバクロウが興奮して見ていて、またズボンの股間部を膨らませている。


 また選手の中にはブラジャーを脱いでいて、パンティーを穿()いてるだけの者や、シャワーを浴びる為に全裸になる者もいて、選手のおっぱいやお尻や股間部を(あらわ)にさせてるのを、バクロウが興奮して見ていて、肝心の選手たちもあまりバクロウのことを気にしてない様子であり、監督やコーチも生徒会役員であるバクロウにあまり意見や注意などしてない様子であり、実質バクロウは自由に行動しているみたいだ。


 そこに監督やコーチの話が終わると、各選手が自由に行動しており、その中でもバクロウに話しかける選手や後ろから抱きつく選手や、肩を()んでもらう選手やズボンの膨らんだ股間部を触る選手などもいて、様々なバクロウを利用して選手のみんながゆっくり(くつろ)いでる。


 その控え室の中では、ゆったりリラックスムードで過ごしている。



 まったく違う対照的な状況で、ハーフタイムを過ごす両チームの選手たち。




 やがて、ハーフタイムも終わり―――


 両チームの選手たちが、それぞれの控え室から出てきて、ピッチ・フィールドの左右の自陣に散っていった。






 後半、工口女学園のキックオフで試合開始。 (P.m.8:00)


 まず工口の選手たちが後方で素早くボールをパス回ししていく。

 当然、鬼統一の選手たちもボールを奪う為に、猛然と工口の選手たちに向かっていくけど、それを工口の選手たちが素早くかわしていく。


 そこで工口の選手たちと鬼統一の選手たちの攻防が激しくなり、お互いにボールを奪う決め手がないまま、ボールは中盤まで両チームの選手たちによって運ばれる。


 そのままお互いの実力が拮抗していて、両チームの選手たちが互角の勝負を見せており、ボールが中盤から動かずに停止している。

 このまま中盤でボールを奪い合う両チームの選手たち……また時間だけが経過していき、しばらくの間、双方の睨み合いが続く。





 するとここで両チームの均衡が崩れてきた。

 後半戦もだいぶ時間が経過してから、ここでようやく工口の選手たちがボールを奪い始めてきた。


 その工口のDF②の選手が、鬼統一の選手からボールを奪うと、すぐに前にいる工口のMF⑦の選手に、素早くボールをパスする。 そこでさらに前にいる工口のMF⑧の選手に、素早くボールをパスする。

 ここから中盤から前線の方へボールが動いた。


 さすがに慌て出した鬼統一のDF陣が、前線やゴール前の守備を強化して固めるけど、慌てて焦って行動した為に、その隙間(スキマ)をついて工口のMF⑧の選手が、そのまま前線にいる工口のFW⑩の選手に、ボールをスルーパスする。

 さらに工口のFW⑩の選手が、最前線の鬼統一のペナルティーエリアの右側にいる工口のFW⑪の選手に、ボールをポーンと蹴り上げてロングパスする。


 ここで鬼統一のDF陣があまりにも自陣に下がりすぎた為に、残念ながらオフサイドトラップにはかからずに、ボールが通って工口のFW⑪の選手に渡ってしまい、工口のFW⑪の選手がボールを受け取ると、すぐに鬼統一のゴール前までセンタリングした。


   後半38分


 鬼統一のゴール前まで工口のFW⑩の選手が走り込んでいて、上空へ浮いてるボールを工口のFW⑩の選手が頭に触れることもできずに、さらにボールが左側にこぼれたけど、そこに工口のOMF⑨の選手がいつの間にかいて、その前に出してた左足が偶然ボールに当たって、ボールがコロコロ転がってゴール左隅に入ってゴーール!


「―――あっ!!?」

「―――なっ!!?」


 コン、コロコロコロ、トォーン!


「あらぁ~~♪」

「な、なんだとぉーーっ!!?」


 あまりに突然の偶然の出来事なので、鬼統一のGKも相手のDF陣も、全く対応出来ていなかったようだ。


 ピィーーーッ!


 ここで無情にも審判のゴールの笛が鳴った。


「やったぁー! 入ったぁーーっ!!」

「そ、そんな……バカなぁ……っ!?」


 思わず工口の選手たちが狂喜して、鬼統一の選手たちが項垂(うなだ)れる。



   後半40分


  鬼統一1-1工口



 なんと言うことなのかっ!!?


 この土壇場で工口女学園の突然で、偶然のシュートモドキがゴール左隅に吸い込まれる様に入ってしまい、ここで得点して同点まで持っていったのだ。


 両チームの突然・偶然のシュートとゴールに、両チームの選手たちが唖然・困惑・茫然自失となり、もう気持ちの整理が出来ずにコントロール出来ていない。



 だけど、それでも試合は続いていて、しかも現在は同点で試合終了まで、まだ5分もある。


 まだまだ勝負はこれからである。



果たして、どちらのチームが勝利するのか……?

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