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暴秦狂楚  作者: 南かずしげ
*ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズ編
42/57

*夏の県大会E(VS.鹿亥.2)



   前半38分


  正処0-0鹿亥



 ここで一時中断された試合が再開された。



 ボールは鹿亥の選手たちから正処の選手たちに渡されてプレーが始まった。


 そこに正処の選手たちの素早いパス回しにより、あっという間にボールを中盤まで運ばれた。

 やっぱり正処の選手たちのパス回しは、非常に速く鹿亥の選手たちでは、まだ追いつけない。


 それでも鹿亥の選手たちが、正処の選手たちをなんとか中盤で足止めしており、その中盤より先へは行かせない競り合いとボールの奪い合いが展開されていて、その競り合い奪い合いでは、両チームの実力が互角であり、両チームの選手たちがそれぞれ拮抗してる。






 少しの間、時間だけが過ぎた…その時、


「よっ!」

「それっ!」


 そこに正処のOMFの白石恵美がボールを持つと、一気に前線から鹿亥のペナルティーエリア付近まで、ドリブルで駆け上がる。

 また鹿亥のペナルティーエリアの左側には、正処のFWのカスミ・ジェンキンスが素早く駆け上がると、そこに恵美がカスミにボールをスルーパスする。



   前半42分



 そこから鹿亥のペナルティーエリアの左側から、カスミがボールを受け取ると、すぐさま鹿亥のゴール前までセンタリング。

 でも鹿亥のゴール前には、既に相手のGKやDFの選手たちが、当然ゴール前を固めて守っている。


 だがしかし、センタリングしたボールが高く上がりすぎたのか、まだ高い位置にあって、相手のDFの選手たちが思いっきりジャンプして、なんとか頭に当てようとしても届かない。 また鹿亥のGKのミワが手を伸ばしても届かない。


「くっ、高すぎて届かないっ!?」

「あっ、しまったっ!? ボールがっ!?」


「いただきぃ♪」


 その相手のGKやDFの選手たちの背後から、なんと正処のFWのシェイナ・シューベルトが突然出現して、徐々に落ちてくるボールをダイビングで頭に合わせて、ヘディングシュートが炸裂!


 ヒュゥ、バシッ、ドォーン!


 軽くヘディングしたボールは誰もいないゴール左側端に吸い込まれる様に入ってゴーール!


 ピィーーーッ!


 ここで審判のゴールの笛が鳴った。






 ここで遂に正処女学園に得点が入った。

 この前半終了ギリギリのところで、正処の選手たちが1点()れたことには、とても意味をあるところである。

 何故なら、先程の正処の監督の言う通りに、前半0-0で終了しても良かったけど、やっぱり後半を有利に楽にプレーしたかったという意味では、とても大きな意味を持ってるからである。


 一方の鹿亥の選手たちが一気に脱力していた。

 前半、必死になって耐えて我慢して、なんとか0点で(おさ)えてきたのに、前半終了ギリギリのところでの失点は、とても痛くダメージが残る結果となった。



   前半45分


  正処1-0鹿亥



 また両チームの選手たちが、それぞれピッチ・フィールドの左右自陣に散っていった。






 前半、鹿亥女学院のキックオフで試合再開。 (P.m.9:00)


 ここで鹿亥の選手たちが、後方からゆっくりボールを回していくけど、そこで前半終了の笛が鳴った。






 両チームの選手たちがピッチ・フィールドから、それぞれの控え室に向かった。



 ここでハーフタイムが始まり―――


 正処女学園側の控え室では、監督・コーチの後半戦への作戦会議が始まって、先発スタメン選手たちが無言で聞いていた。


「皆、よくやったぞ!」

「皆、見事だったぞ!」

「「「………」」」


「まさかこの前半だけで、1点()れるとはな。」

「これで後半も、少しは楽にプレー出来るハズだけど―――」

「―――だけど油断はするなよ。 後半は相手も必死になって、死に物狂いで攻めてくるハズだからな? 気をつけろよ」

「ああ、そうだぞ。 後半も引き続き堅守速攻のカウンター精神で行くぞ。 皆!」

「皆、後半も気を抜かずに行こう!」

「「「はい!」」」


 監督・コーチが先発スタメン選手たちに、気合いを注入して、またピッチ・フィールドに送り出す。



 一方の鹿亥女学院側の控え室では、新調したユニフォームの下着がまだ届いておらず、引き続き今のままの下着のユニフォームで試合をするハメになった。

 なにやら今着てる下着のユニフォームに、何か不調・不具合でもあるのか?


 やがてハーフタイムも終わり―――



 そこで両チームの選手たちが、それぞれの控え室から、再びピッチ・フィールドに戻ってきた。






 後半、鹿亥女学院のキックオフで試合開始。 (P.m.9:10)


 まず最初に鹿亥の選手たちが後方から、ゆっくりボールを回していく。

 相変わらず後方から、ゆっくりボールを回す鹿亥の選手たちだけど、徐々に少しずつボールを中盤まで運んでいく。


 そして、ボールが中盤まで来ると、両チームの選手たちによる激しいボールの奪い合いが展開されていて、両チームの選手たちもボールも拮抗していて、なかなか中盤から動けないようだ。



 そこに正処のOMFの白石恵美がボールを持つと、今度は鹿亥のOMFのフワが恵美の左側に激しいマーク・プレスをしていく。

 そのフワを横目に、そのまま恵美が構わずドリブルで前線まで駆け上がる。



 フワと恵美の同じOMF同士の激しいボールの奪い合い、だけどいくらフワが恵美の身体にぶつかっても恵美の方は微動だにせず、そのまままっすぐドリブルしていく。


「くっ、この()…強いわっ!?」

「ふふふ、まだまだこれからですよ!」

「うぅっ、あぁっ!?」

「……な、何っ!?」


 この激しいぶつかり合いの中では、鹿亥の旧型で不調・不具合のユニフォームの下着のブラジャーの背中にあるホックに負担がかかりすぎてる。


 このような無茶なコトをしてると、またとんでもない事態に陥ることになる。




 なので、あまりに他人(ひと)とぶつかりすぎていると、


 パチッ! スルッ!


 なんとフワの下着のユニフォームであるブラジャーの背中にあるホックがブッ壊れてしまい、ホックが外れて、現在(いま)も激しい運動してる為、ブラジャーが脱げてしまった。


「わぁっ、きゃあぁっ!!?」

「……えっ!!?」


 ここでフワが慌てて両手で、生の少し大きなおっぱいを覆い隠し、その場でしゃがみ込んでしまい、もう動けなくなった。

(※ちなみに乳首部分は、専用のシールが貼ってあり、よく見えないようにしてある)


 それを見た恵美も、その場で立ち止まり、すぐさまボールをピッチ・フィールドの外のラインに出した。



 そこでまた試合が一旦ストップした。



 そこに鹿亥のスタッフたちが、ブラジャーが脱げてしゃがみ込むフワのもとに()()り、フワの肩にバスタオルを羽織(はお)ってから、急いでフワをピッチ・フィールドの外に出した。

 また恵美が、そんなフワの後ろ姿をただ黙って眺めてた。




後半開始だけど、相手側のユニフォームの下着に異変・異常が発生した?

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