*夏の県大会の残り香
ここは正処女学園の学校敷地内にある特殊な屋内施設の中にある別室にて
その部屋の中では、正処の監督とコーチがテーブルの上に置いてある、次の対戦相手の学校のサッカーに関する情報が書いてある、資料・書類を広げて確認をしている。
この次の対戦相手の学校は、仮にも県大会ベスト16にもなった学校であり、かなり手強い相手だと予想される。
ここからは生き残りを賭けた闘いとなっている為、絶対に後悔しないように闘わないといけないわけだ。
また明確な目的・目標を掲げていて、そこに向かって突き進む。 取り敢えず学校としては、県大会ベスト4を目指している。
勿論、そのほとんどの学校は全国大会出場を目指しているんだろうけど、ウチのチームは正式に結成してから、まだ日も浅い。 しかも選手層がまだ完璧に揃っていないので、戦力に問題が残る。
なのでウチのチームは、まだそんなに高望みはしていない。
現在のウチのチームは、選手が14人にマネージャーが1人に、コーチと監督が1人ずつに、顧問の先生が1人と、他の学校・チームからは、まだ圧倒的に人数が少ない。
勿論、監督と顧問の先生は1人ずつが原則だけど、その他は最低でも選手が18人にマネージャーが3人に、コーチが3人いないと、この先の全国大会では通用しないかもしれないからだ。
だからこそ、そうなのであろうな……。
別室にて、監督とコーチの二人が今後の事について話し合っていた。
そこに別室の扉がガチャリと開いて、部屋の中に入ってくる一人の女性がいた。
「―――失礼します」
この女性が監督やコーチの座ってる場所まで歩いて近づく。
「もしかして、君が顧問のルシアノ・ファルティントップ先生かい?」
「おお、君がナイトサッカーストライク部の顧問の先生ですか?」
「はい、その通りです」
監督やコーチが、近づく彼女の存在に気がつき、声をかけてきた。
その女性の名前が、英語教師でイギリス人の巨乳美人のルシアノ・ファルティントップ先生である。
「今回の学校の決定で、私がナイトサッカーストライク部の顧問をさせていただきます。 ルシアノ・ファルティントップと言います。 どうぞ宜しくお願いします」
「おお、やっぱりそうか」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
その姿とは、一般的な成人女性の身長ほどはあり、太股あたりまで伸びた美しい金髪に、赤茶色の瞳と青紫色の口紅に、衣服の上からでもわかるほどの大きな胸に、形・柔らかさ・大きさ共に申し分ないほどの丁度いいお尻に、スラリと長細く伸びた美しい足に、なんと綺麗なお顔の外国人美女である。
その服装とは、純白の女性用ワイシャツと漆黒のレディース・タイトのミニスカートに、黒っぽい普通のパンストを履いてる。
そのファルティントップ先生が、ツカツカツカと足音を立てながら、監督とコーチの二人の目の前で立ち止まり、そのまま立っていた。
「それで私は何をすれば、よろしいでしょうか?」
「そうだな。 まずはサッカーのルールぐらいは知ってもらわんといけないよな?」
「ああ、その通りだな。 サッカーがどういうスポーツなのか、知る必要がある。」
そう言うと、コーチが予め用意しておいたサッカーの簡単なルールブックをファルティントップ先生に手渡した。
「これを読んで勉強すれば、よろしいのですか?」
「……一応、ある程度わかっているか、どうかを確認するために、簡単なテストをさせてもらいたいんだが……?」
「心配ありません。 その本を読んでいれば、わかる問題しか出題しませんので……。」
「はい、判りました。 テストなんていつぐらいからか、よく解りませんけど、とにかく頑張ります。」
「それと、部員たちの練習風景を見学してもらいます。」
「はい、判りました」
そう言うと、監督とコーチの二人が立ち上がり、ファルティントップ先生を練習場へ案内する為に、三人は別室を出ていき、部員たちが各自で練習している屋内の特殊施設まで歩いていった。
そして三人が到着すると、そこには14人の部員が、それぞれ与えられた練習メニューを全力で必死にこなしていて、結構激しいモノがある。
また1人のマネージャーが、それぞれ練習している部員のサポートにまわっており、よく助力をしている。
全部員15人が赤いジャージ姿で部活動をしている。
その練習内容とは、主にFWがシュート練習とドリブル練習、MFがドリブル練習とパス練習、DFがパス練習とオフサイドトラップのラインの確認と練習、GKがシュートしてくるボールのパンチングやキャッチングの練習などをしている。
それと、それぞれ各自の必殺技の練習もしていて、今日の練習の終盤では、部員による5対5のミニゲームをしている。
その練習風景を見ていたファルティントップ先生が、えらく感心・興奮していて、思わず声を上げてしまった。
「これはまた凄いですよね。 皆さん、こんな激しい練習を毎日しているのですか?」
「いや、今日は肩慣らし程度の練習しかしてないよ。 明日はいよいよ県大会ベスト8を決める試合だからね。」
「ええ、いつもと比べれば、そんなに凄く激しい練習ではありません。 今日の練習はいわば、明日の試合に備えての軽めの調整と言ったところですかね。」
「そうなのですか。 それにしても皆さん、下着姿で練習してませんね?」
「ああ、ウチはジャージ姿で練習させてるよ。 まぁ、学校によっては下着姿で練習させたり、全裸に近い格好で練習させたり、してるみたいだけど、そういうのウチはしないよな。」
「ええ、ウチのチームは衣服を着たままで練習させてから、下着姿で試合させます。 その違和感やギャップを堪能・楽しませながら、プレー・経験させているんです。」
「そうなのですか。 なかなか考えていますよね。 お二人共―――もしかして、まさか私も下着姿になるんですか?」
「「………」」
二人は無言で何も答えなかった。
そのファルティントップ先生が真ん中にいて、監督とコーチの二人が、ファルティントップ先生の左右横に、それぞれ並んで立っている。
少し風がふくと、ファルティントップ先生の長い金髪も少し揺れていて、女子部員にはない大人びた色気のある顔を見せており、そのなびく髪からは、とても良い香りがしていた。
ある日の夕暮れの練習風景の出来事であった。
【登場人物紹介】
ルシアノ・ファルティントップ
正処女学園のナイトサッカーストライク部の顧問の先生であり、どうやら藤野宗次や立川竜徳とは、少し面識があるようだ。
イギリス・ロンドン出身の英語担当の女性教師であり、凄く美人で巨乳もあってか、監督やコーチが狙ってるほどモテる。
サッカーのことについては、全くのド素人であり、下着姿でサッカーをする大会など、今まで知らなかったくらいである。
今回も試合とは関係なかったですね。
次回をお楽しみ下さい。




