*閑話1:近況報告(狂楚.1)
◎公式試合B
(夏の都大会・第3回戦)
場所:東京都某所
●皇漢女学園-2
※ナイトサッカーストライク部
○亀甲鎖女子高校-3
※女子サッカー部
学校●-○
前半0-2
後半2-1
合計2-3
今大会の最強の一角であった東京都の皇漢女学園が、今大会の都大会第3回戦で既に敗退しており、今大会の都大会第4回戦進出は叶わなかった。
これにより皇漢の全国大会出場もなくなり、本命不在の都大会となっており、今でも混戦状態が続いているようだ。
ちなみにこの後も羽丙南女子高校と亀甲鎖女子高校は勝ち進んでいる模様。
一方で対照的なのが、
我らの正処女学園でも、この数日間で県大会第3回戦の試合を行い、なんとか無事に勝利しており、次の県大会第4回戦進出を決定している。
千葉県某所の県大会。
◎県大会第3試合
正処2-1Sq衣
━試合終了━
意外にも正処女学園も何はともあれ勝ち続けているようで、凄いことだ。
ちなみに同じ千葉県の藤林東女子高校も順調に勝ち進んでいる模様。
福岡県某所の県大会。
最強の一角である狂楚女学園は、ここまで順調に勝ち進んでいた。
この圧倒的な強さに相手校はなすすべなく敗退していった。
まさに狂楚女学園は "ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズ" の優勝候補筆頭なのである。
その狂楚女学園では、県大会を既に第3回戦まで終了しており、下記の結果になっている。
◎県大会第1試合
Zk影0-3狂楚
━試合終了━
◎県大会第2試合
Yl亘1-3狂楚
━試合終了━
◎県大会第3試合
Gj歩1-4狂楚
━試合終了━
やっぱり狂楚女学園は強すぎて、誰も相手にならないのか?
この後も狂楚の選手たちが練習を続けており、次の県大会第4試合に備えている。
福岡県某所にある狂楚女学園の屋内にある特殊施設内部にて、今回は実践形式の練習試合を部員の二軍と三軍に分けてしている。
ナイトサッカーストライク部の二軍
部員二軍のフォーメーションは、従来通りのシステム「4-3-1-2」の通常攻守バランスの取れた布陣であり、ユニフォームは練習用下着を着用している。
ちなみに実際の公式戦で着用するユニフォームは、ブラジャーもパンティーも下着に付いてるリボンやヒモも全部漆黒の下着になっている。
今回の部員二軍のスタメンは下記の通りである。
01GK.范増
02DF.丁公
03DF.雍歯
04DF.于英
05DF.桓楚
06MF.周蘭
07MF.季布
08MF.鍾離眛
09MF.龍且
10FW.項羽
11FW.英布
今回の部員二軍の控え選手が下記の通りである。
12DF.呉丹
13MF.虞子期
14FW.項荘
以上の選手たちが練習試合に参加している。
(※上記の部員選手たちも全員女子であり、しかも全員美少女である)
なんとあの項羽でさえ、まだ二軍なのであり、今回は三軍との練習試合をしている。
既に試合は開始されていて、前半だけで二軍が三軍から2点のリード、後半も二軍が2点取っての結局は4対2で二軍が三軍に勝利している。
なかでもエースストライカーの項羽が3点決めており、練習試合でもハットトリックを決めている。
だけど、この練習試合で強調して求められているモノが、決定打でも得点力でもなく、オフサイドトラップの確認である。
相手のチームにオフサイドトラップを仕掛けるタイミングや技術的なプレー、または相手のチームにオフサイドトラップを仕掛けられた時の対応・対処などの確認と練習をしていた。
そんな狂楚女学園がなかなか強いのは、よくわかったけど、肝心の優秀部員で一軍選手の姿がなかった。
実は現在の下着姿をユニフォームとしたサッカー・スポーツを確立させた競技大会には、ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズのほかに、もうひとつの由緒あり名誉ある大会がある。
それが『陸堂杯』である。
この特殊スポーツの発案者である伝説的な人物、陸堂瑛と陸堂翼の陸堂兄弟の名前を取った、この大会に参加するために女子高校生が必死に頑張っており、今回も照準を合わせてきている。
そのため部員数が多い学校では、さらにその中でも優秀な部員だけを『陸堂杯』の参加選手として送り込んでいる。
勿論、皇漢女学園や狂楚女学園などの有名校でも、主力優秀メンバーや部員一軍などを、この『陸堂杯』の大会に投入している。
(※正処女学園は『陸堂杯』には参加していない)
この大会の最大の特徴が優勝チームには、『陸堂杯』専用の「優勝トロフィー」と「優勝カップ」と「優勝旗」の三種の神器が与えられる、とても栄誉あることであり、もし上手くいけば、ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズと『陸堂杯』の二冠達成できるかもしれないのだ。
当然、皇漢女学園の劉邦たち二軍の選手たちや狂楚女学園の項羽たち二軍の選手たちも、最終的には『陸堂杯』の大会出場を目指して、必死に頑張っており、ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズの大会出場は、そのための通過点にすぎないのだ。
練習の合間に休憩しており、項羽が英布たちチームメイトに話しかけてきた。
「ねぇ、聞いた? あの皇漢女学園が都大会で敗退したらしいわよ?」
「えっ、そうなの? 東京都で皇漢女学園が代表にならないなんて珍しいわね?」
「それなら東京都はもう問題ないよね? 皇漢チームに勝った相手チームがどの程度強いのか、よく知らないけど、私たちのチームには勝てないよね?」
「ええ、そうよ。私たちは負けないわ」
「となると注意するべき点は、長野県の暴秦女学園だけかしらね?」
「うん、あそこは皇漢女学園と並んで強いからね。 でも皇漢の主力メンバーの一軍選手は、ほぼ『陸堂杯』に投入したらしいわよ?」
「今回こそは優勝を狙ってるみたいね」
「あぁ、憧れの『陸堂杯』……かぁ。 私たち二軍じゃまだまだ先の話よね?」
「そうよねぇ。私たちの今の実力じゃあねぇ~」
「何言ってんのよ! 私たちも早く一軍レギュラーの地位を奪い取って、夢の『陸堂杯』に出るわよ!」
「そう、項羽の言う通りよ! 私たちの最終目的は『陸堂杯』全国制覇よ!」
「「「おお!」」」
そう言って項羽や英布たちが気合いを入れ直すと、また練習試合を再開していた。
全国最強の三校
東京都の皇漢女学園
長野県の暴秦女学園
福岡県の狂楚女学園
今回は福岡県の狂楚女学園にスポットライトを当ててみた。
さすがに狂楚女学園は勝ち残っているようで、遂にタイトルの一端である『狂楚』が登場している。




