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暴秦狂楚  作者: 南かずしげ
*ナイトメア・ランジェリー・サッカー・ストライク・ガールズ編
22/57

*夏の県大会A(VS.花槇村.4)


 正処女学園対花槇村女子高校戦、後半終了



   後半45分


  正処2-2花槇村



 これより延長戦に突入する。 まずは5分間の休憩ののち、延長戦が始まる。

 ここで正処女学園は選手交代する。


◎FW交代

11司孫藍→08カスミ・ジェンキンス

12司孫倫→09シェイナ・シューベルト


 そこで監督がFWの二人を一気に交代してきた。 この交代が試合にどのような変化をもたらすのか?

 さらに監督がカスミとシェイナの二人に、延長戦での作戦を説明しており、その他の選手には、コーチが延長戦での作戦を説明している。

 正処の選手たちは休憩しながら、ただ黙って聞いている。

 選手の中には、水分を摂取したり、軽いストレッチをしたり、ボォーとしたり、何かを考え込んだり、それぞれが自分なりのつかの間の休息をとってる。


 そして、あっという間に5分間が経過して、監督・コーチが選手たちを再びピッチ・フィールドに送り出す。


 そこで両チームの選手たちがピッチ・フィールドの中央まで集まってた。






 延長戦前半、正処女学園のキックオフで試合開始。 (P.m.8:50)


 まずは後方でゆっくりボールを回していく正処の選手たち。

 そこで花槇村の選手たちもボールを奪いに来て、正処陣内で激しいボールの奪い合いが始まった。

 ここで正処の選手と花槇村の選手の実力が拮抗しており、ここからかなりの時間膠着状態が続いている。


「おっ!」

「くっ!」

「ちっ!」


「あっ!」

「きっ!」

「やっ!」


 そこで花槇村のFW⑪の選手が、正処のDFの光からボールを奪い、そのまま正処のペナルティーエリアまで、ドリブルして走って近づく。


 相手のFW⑪の選手が正処のペナルティーエリア内に入ってシュート態勢に入る。


「でぇぇい!」

「どりゃあああぁーーっ!!」


 ドゴォッ、バァシッ、ポォーン!


 ここで相手のFW⑪の選手が勢いよく鋭く素早くシュートするけど、正処のゴール前にいた正処のDMFの茜が右足を出してきて、シュートしたボールを(はじ)き、すぐにDMFの妖香がこぼれたボールを拾い、そのまま中盤までボールを蹴り上げて、素早くクリアする。


「よし、もらった!」


 そのボールを正処のMFの瑠華が受け取ったところで、延長戦前半終了の笛が鳴った。






 すぐにエンドが入れ替わって延長戦後半のスタートである。


 延長戦後半、花槇村女子高校のキックオフで試合開始。 (P.m.9:05)


 勿論だが、花槇村の選手たちは速攻を仕掛ける。 もう悠長にじっくりと後方でボールを回してる場合ではないからだ。


 花槇村の選手たちはFW⑩の選手を中心に、パス回してとドリブルで正処陣内深くまで攻め込む。

 当然だが、正処の選手たちが、()()を妨害してきて、さらにボールを奪いに来る。

 だがしかし、心なしか、花槇村の選手たちのゴールへの執念や迫力が欠けている?

 もう既にPK戦に賭けているのか?


 その一瞬の(スキ)をついて、正処のDFのかすみが、花槇村のMF⑦の選手からボールを奪い取った。


「それぇーっ!」

「よっと」


 ポォーン、トン!


 そこでかすみが、すぐに中盤にいる瑠華のところまで、素早くボールを蹴り上げて、瑠華が難なく受け取った。


 相変わらず、ここからの正処の選手たちの展開は速い。 ほぼアイコンタクトでボールを送る。


 トォーン、トォーン、トン!


 瑠華がすぐにMFの楓にボールをパスして、そこから前線深くまでいたFWのカスミに高速スルーパスする。

 そして、続けてカスミが、すぐ最前線・相手のペナルティーエリアの手前まで来ていたFWのシェイナに高速スルーパスする。

 ボールを受け取ったシェイナは、そのまま相手のペナルティーエリアの中まで、高速ドリブルしていく。


 この流れるような一連の一瞬の動作、さすがである。



  延長後半13分


 相手のオフサイドトラップにも引っ掛からずに、相手のDF陣もまだ戻りきっていない、この状況でシェイナと相手のGKの一対一となり、シェイナがカーブをかけた鋭く素早くシュートした。


「そりゃあああぁーーーっ!!」

「―――なぁっ!?」


 バッシュッ、フッ、ドォーン!


 なんと突然、相手のGKの目の前から、シュートしたボールが消えてしまい、次に気がついた時には、既にボールがゴール右上隅を突き刺すように入っていてゴーール!


 ピィーーーッ!


 審判のゴールの笛が鳴った。


 ここで遂に正処女学園が逆転する。 なんということなのか、前半は花槇村女子高校が2点のリード、だがしかし、逆に後半は正処が2点入れて同点に持ち込んた。結局、花槇村は後半からは1点も()れられずに、延長後半で逆転を許してしまい、ここで敗退する。


 そして、既に延長戦の後半15分が経過しており―――


 ピィィーーーーッ!!


 ここで審判の延長戦の試合終了の笛が長く鳴っていた。



 ━公式試合終了━ (P.m.9:20)



  延長後半15分


  正処3-2花槇村


 無名の正処女学園が見事に勝利して、夏の県大会第3回戦進出した。 逆に名門の花槇村女子高校は、残念ながらここで姿を()す。


 両チームの選手や審判たちが、それぞれ握手をして、お互いの健闘を讃えると、さっさとピッチ・フィールドをあとにして、それぞれの控え室に戻っていった。


 死闘を演じた両チームの選手は、既にかなり疲労・憔悴しており、ユニフォームである下着の汚れ具合が、()()物語(ものがた)ってる。


 そこで控え室の中にある更衣室とシャワー室を使い、部員の彼女たちが身体をキレイにしてから、専用バスに乗って、自分たちの学校に戻っていった。


読者の皆さんも、もうお忘れだと思いますけど、彼女たちは下着姿でサッカーをしてますよ。


今年の投稿はこれで最後です。

今年もお付き合いして頂き、ありがとうございました。


次回の続きは令和二年からとなります。

来年も宜しくお願いします。


では皆さん、よいお年を!

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