*夏の県大会A(VS.花槇村.4)
正処女学園対花槇村女子高校戦、後半終了
後半45分
正処2-2花槇村
これより延長戦に突入する。 まずは5分間の休憩ののち、延長戦が始まる。
ここで正処女学園は選手交代する。
◎FW交代
11司孫藍→08カスミ・ジェンキンス
12司孫倫→09シェイナ・シューベルト
そこで監督がFWの二人を一気に交代してきた。 この交代が試合にどのような変化をもたらすのか?
さらに監督がカスミとシェイナの二人に、延長戦での作戦を説明しており、その他の選手には、コーチが延長戦での作戦を説明している。
正処の選手たちは休憩しながら、ただ黙って聞いている。
選手の中には、水分を摂取したり、軽いストレッチをしたり、ボォーとしたり、何かを考え込んだり、それぞれが自分なりのつかの間の休息をとってる。
そして、あっという間に5分間が経過して、監督・コーチが選手たちを再びピッチ・フィールドに送り出す。
そこで両チームの選手たちがピッチ・フィールドの中央まで集まってた。
延長戦前半、正処女学園のキックオフで試合開始。 (P.m.8:50)
まずは後方でゆっくりボールを回していく正処の選手たち。
そこで花槇村の選手たちもボールを奪いに来て、正処陣内で激しいボールの奪い合いが始まった。
ここで正処の選手と花槇村の選手の実力が拮抗しており、ここからかなりの時間膠着状態が続いている。
「おっ!」
「くっ!」
「ちっ!」
「あっ!」
「きっ!」
「やっ!」
そこで花槇村のFW⑪の選手が、正処のDFの光からボールを奪い、そのまま正処のペナルティーエリアまで、ドリブルして走って近づく。
相手のFW⑪の選手が正処のペナルティーエリア内に入ってシュート態勢に入る。
「でぇぇい!」
「どりゃあああぁーーっ!!」
ドゴォッ、バァシッ、ポォーン!
ここで相手のFW⑪の選手が勢いよく鋭く素早くシュートするけど、正処のゴール前にいた正処のDMFの茜が右足を出してきて、シュートしたボールを弾き、すぐにDMFの妖香がこぼれたボールを拾い、そのまま中盤までボールを蹴り上げて、素早くクリアする。
「よし、もらった!」
そのボールを正処のMFの瑠華が受け取ったところで、延長戦前半終了の笛が鳴った。
すぐにエンドが入れ替わって延長戦後半のスタートである。
延長戦後半、花槇村女子高校のキックオフで試合開始。 (P.m.9:05)
勿論だが、花槇村の選手たちは速攻を仕掛ける。 もう悠長にじっくりと後方でボールを回してる場合ではないからだ。
花槇村の選手たちはFW⑩の選手を中心に、パス回してとドリブルで正処陣内深くまで攻め込む。
当然だが、正処の選手たちが、それを妨害してきて、さらにボールを奪いに来る。
だがしかし、心なしか、花槇村の選手たちのゴールへの執念や迫力が欠けている?
もう既にPK戦に賭けているのか?
その一瞬の隙をついて、正処のDFのかすみが、花槇村のMF⑦の選手からボールを奪い取った。
「それぇーっ!」
「よっと」
ポォーン、トン!
そこでかすみが、すぐに中盤にいる瑠華のところまで、素早くボールを蹴り上げて、瑠華が難なく受け取った。
相変わらず、ここからの正処の選手たちの展開は速い。 ほぼアイコンタクトでボールを送る。
トォーン、トォーン、トン!
瑠華がすぐにMFの楓にボールをパスして、そこから前線深くまでいたFWのカスミに高速スルーパスする。
そして、続けてカスミが、すぐ最前線・相手のペナルティーエリアの手前まで来ていたFWのシェイナに高速スルーパスする。
ボールを受け取ったシェイナは、そのまま相手のペナルティーエリアの中まで、高速ドリブルしていく。
この流れるような一連の一瞬の動作、さすがである。
延長後半13分
相手のオフサイドトラップにも引っ掛からずに、相手のDF陣もまだ戻りきっていない、この状況でシェイナと相手のGKの一対一となり、シェイナがカーブをかけた鋭く素早くシュートした。
「そりゃあああぁーーーっ!!」
「―――なぁっ!?」
バッシュッ、フッ、ドォーン!
なんと突然、相手のGKの目の前から、シュートしたボールが消えてしまい、次に気がついた時には、既にボールがゴール右上隅を突き刺すように入っていてゴーール!
ピィーーーッ!
審判のゴールの笛が鳴った。
ここで遂に正処女学園が逆転する。 なんということなのか、前半は花槇村女子高校が2点のリード、だがしかし、逆に後半は正処が2点入れて同点に持ち込んた。結局、花槇村は後半からは1点も入れられずに、延長後半で逆転を許してしまい、ここで敗退する。
そして、既に延長戦の後半15分が経過しており―――
ピィィーーーーッ!!
ここで審判の延長戦の試合終了の笛が長く鳴っていた。
━公式試合終了━ (P.m.9:20)
延長後半15分
正処3-2花槇村
無名の正処女学園が見事に勝利して、夏の県大会第3回戦進出した。 逆に名門の花槇村女子高校は、残念ながらここで姿を消す。
両チームの選手や審判たちが、それぞれ握手をして、お互いの健闘を讃えると、さっさとピッチ・フィールドをあとにして、それぞれの控え室に戻っていった。
死闘を演じた両チームの選手は、既にかなり疲労・憔悴しており、ユニフォームである下着の汚れ具合が、それを物語ってる。
そこで控え室の中にある更衣室とシャワー室を使い、部員の彼女たちが身体をキレイにしてから、専用バスに乗って、自分たちの学校に戻っていった。
読者の皆さんも、もうお忘れだと思いますけど、彼女たちは下着姿でサッカーをしてますよ。
今年の投稿はこれで最後です。
今年もお付き合いして頂き、ありがとうございました。
次回の続きは令和二年からとなります。
来年も宜しくお願いします。
では皆さん、よいお年を!




