*夏の県大会A(VS.花槇村.2)
前回の続きです。
前半18分
正処0-0花槇村
相手のペナルティーエリアの右側からのコーナーキックでキッカーはMFの楓。
ゴール前にはFWの藍や倫、MFの瑠華や妖香が待ち構えていて、それぞれゴールを狙っている。
楓がボールをポーンと蹴り上げて、ゴール前まで飛ばしていく。
ゴォン、バシッ!
瑠華が頭で合わせてヘディング。
だがしかし、その正面にいた相手のGKがパンチング・セーブでボールを前方へ弾いて、押し戻している。
花槇村のDF③の選手がボールをキープすると、相手のDF陣が後方でボールを回していく。
「あっ!」
「くっ!」
「ボール!」
すかさず正処の選手たちもボールを奪いに来るけど、花槇村の選手たちが巧みにパス回しをして、正処の選手たちにボールを奪われないようにしている。
ここでしばらくの間、時間が経過していくけど、
「よーし、行くぞぉーーっ!!」
「っ!?」
なんといつの間にか、ボールは中盤にいる花槇村のMF⑥の選手が持ち、そのまま素早く前線へドリブルしていく。
トォーン、トン!
そこから相手のMF⑥の選手がボールをスルーパスし、さらに正処陣内の前線にいる花槇村のOMF⑨の選手にボールが渡った。
「よーし、行くぞぉーーっ!!」
「っ!?」
このまま相手のOMF⑨の選手が正処のペナルティーエリア手前までドリブルして走って近づく。
「でぇい!」
ドゴォッ!
相手のOMF⑨の選手が正処のペナルティーエリア手前まで来ると、ここから強烈なシュートを素早くする。
「く、くそっ!」
バシッ、ポーン!
ここで正処のGKの忍が素早く反応して、すくに右側に横っ飛びして、なんとか左手だけでボールを弾いて、ラインを出ている。
今度は相手の右側からのコーナーキックでキッカーは花槇村のDF④の選手である。
前半36分
正処のゴール前には、相手のFWの選手や得点の取れる選手が続々集まってきてる。
勿論、正処の選手も必死にゴールを死守するべく人数をかける。
キッカーが正処のゴール前に、なかなか良い感じでボールをポーンと入れてくる。
それに合わせるように、相手のFW⑩の選手がヘディングでダイレクトシュートする。
ゴォッ、ドォーン!
GKの忍も素早く反応して、右側に横っ飛びして弾こうとするけど、ボールはゴールのはるか右隅に入ってゴーール!
ピィーーーッ!
審判のゴールの笛が鳴った。
「おおっ!!」
「よ、ようやく得点が入ったよぉ~~!」
「やったぁーーっ! 先制ぇーーっ!」
そこで花槇村の選手たちが大喜びだ。
またしてもやっぱり正処が先制点を奪われてしまった。
前半38分
正処0-1花槇村
だがしかし、今までも先制点を奪われながらも、逆転勝利をしてきた正処女学園、果たして今回も逆転勝利できるのか?
前半、正処女学園のキックオフで試合再開。 (P.m.7:43)
ここでも後方でボールを回していくけど、すぐに相手の選手たちもボールを奪うべく、現在ボールを持ってる選手へ詰めてくる。
「来るわよ、チェックして!」
「ええ、そっちにも来てるわよ!」
「あっ、そっちもチェック!」
そこで正処陣内後方からの激しいボールの奪い合い、ここから白熱したバトルが展開されている。
だがしかし、花槇村の選手の寄せが激しくプレスしてくる、これが県大会常連の有名校の実力である。
あまりに激しく、正処の選手たちが少し動揺している。
「ん!?」
「あっ!?」
「おっ!?」
ちょっとした形で正処のDF陣にミスが起こり、残念なパスミスから相手のOMF⑨の選手に、この位置でボールが渡ってしまった。
前半42分
そのまま相手のOMF⑨の選手がドリブルで正処のペナルティーエリアまで走って近づく。
完璧に意表を突かれた正処のDF陣は対応・対処が遅れている。
「行けぇぇぇーーーっ!!」
「くっ!」
このまま相手のOMF⑨の選手が正処のペナルティーエリアの手前正面で強烈なシュートを素早くする。
ドゴォッ、バシッ!
真正面からのシュートだった為、GKの忍がなんとか両手で弾いて防ぐけど、その時に体勢を崩して、尻餅をつく。
「それっ!」
トーン、ドォーン!
また相手のOMF⑨の選手のところに戻ってきたボールを、今度はちょこんと少し蹴り込み、ゴール右隅に入れてゴーール!
ピィーーーッ!
審判のゴールの笛が鳴った。
「おおっ!!」
「や、やっと2点目よっ!」
「よーし、来たよぉーーっ!」
なんと前半終了寸前に花槇村が2点目となる追加点を決めた。
ここでも大喜びする花槇村の選手たち。
でも「やっと」って……??
一方の正処の選手たちは、至って正常で冷静でいるようで、もうすっかり馴れてしまったのか?
前半45分
正処0-2花槇村
前半、正処女学園のキックオフで試合再開。 (P.m.7:50)
ボールがDFのさくらに渡ったところで前半終了である。
ハーフタイムが始まり―――
控え室に戻ってきた正処の選手たちは、すぐに監督・コーチと後半からの作戦会議をしている。
「さすがに強いな、花槇村は……」
「ああ、確かに強いけど、何か……な?」
「……ん? どうかしたのか? ……竜徳よ」
「いや、きっと気のせいだろう、宗次よ」
「……そうか……」
「…?」 (…あまり迫力がないよな…?)
その後も時間いっぱいまで、休息しながら作戦会議を続ける正処の選手たち。
やがてハーフタイムも終わり―――
再びピッチ・フィールドの中央に集まってくる両チームの選手たち。
後半、花槇村女子高校のキックオフで試合開始。 (P.m.8:00)
またしても先制点を奪われ、リードされて前半を終えた正処女学園。
果たして後半に巻き返せるか?




