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暴秦狂楚  作者: 南かずしげ
*練習試合編
11/57

*試合C(VS.莫賀北.2)

前回の続きです。


   前半15分


  莫賀北0-0正処



 このまま正処女学園の選手たちが、ボールをキープしながら中盤まで押し上げる。

 そこに莫賀北の選手たちも、ボールを持った正処の選手たちを、中盤から先に行かさないようにマークして、プレッシングやプッシングなどして阻止している。


 ここに中盤での両チームのボールの奪い合いが展開されている。


 そこでかなりの時間を費やし、お互いにボールを奪ったり奪われたりして、実力がかなり拮抗しているようだ。


 先程裏を盗られた正処のDF陣だが、今度はMF陣と連携協力して、しっかりと守りを固めており、さすがの莫賀北の選手も裏を盗れないでいるようだ。


 やっぱり正処女学園の選手たちも、かなり強くなってきているようだ。 日頃から、(つら)い練習や練習試合などをこなしてきて、耐えてきただけのことはある。


 だけど、相手の方もだんだん強くなってきてるようで、遂に莫賀北のOMF③の選手が、正処の選手からボールを奪い取り、そのままドリブルで中盤から抜け出した。


「し、しまったぁ!」

「は、速い……っ!」

「だ、誰か早く止めてぇっ!」


 だがしかし、相手のOMF③の選手のドリブルが意外と速く、後手に回った正処のDF陣が動揺して止められずにいた。


 そこから、さらに相手のOMF③の選手から、一気に前線にいる相手のFW②の選手にボールが渡った。


 ポーン、トン!


「っ!!?」

「そ、そこは……っ!?」

「や、やばいっ!?」


 そこは前線でも正処のペナルティーエリアの外の少し右側に位置していた。


 そして、相手のFW②の選手が、そこからセンタリングでゴール前までボールを飛ばす。


   前半28分


 走ってきた相手のOMF③の選手が、右からのセンタリングに合わせるように入ってきて、そのままゴール前でヘディング。


「そりゃあぁぁっ!」

「おおっ!?」


 ドゴッ、ドォーン!


 さすがのGKの忍もシュートが近すぎて対応できずに、無情にもボールがゴール右側に入ってゴーール!


 ピィーーーッ!


 審判のゴールの笛が鳴った。


 ここで莫賀北が1点先取。 見事に得点を決めた。



   前半30分


  莫賀北1-0正処


 そこで正処の先発メンバーが集まって、相手校の選手のマークやチェックなどの確認を話していた。

 これまでだいたい正処が先制されていて、今回もやっぱり先制されてしまった。




 前半、正処女学園のキックオフで試合再開。 (P.m.8:10)


 また後方でボールを回していく。 莫賀北の選手もすぐさまボールを奪いに来る。


 今度は正処の陣地の後方でボールを奪い合うことになった。

 ここで莫賀北がもう1点入れて、一気に畳み掛けたいらしい。


 だがしかし、正処の選手たちも何とか食い止めて、またもや実力が拮抗してるようで、激しいボールの奪い合いが始まった。


 なんと正処のDFのかすみにボールが渡ったところで、相手のMF④の選手が横からスライディングしてきた。


「……!!」

「うわあっ!」


 ザザァーーッ! ガァッ!


 相手のMF④の選手の強引で慌てたスライディングが、DFのかすみを前のめりに倒してしまった。


 ピッピィーーッ!


 当然、ここで審判の笛が鳴った。 早速、莫賀北のMF④の選手にイエローカード(警告)が出された。


 かなり危険なプレーである。


「………」


 相手のMF④の選手が無言で、自分の持ち場に戻った。


 ドッ、トン、ポーン!


 そのままかすみが、中盤までボールを蹴り上げて、中盤付近にいたMFの瑠華がボールを受け取り、そこから、さらに前線にいたOMFのシェイナにスルーパス。


「はぁーーーっ!」


 なんとまだゴールからかなり距離がある中で、突然シェイナが一気に強烈なロングシュートをした。


 ドゴォッ!


「―――な、何っ!!?」


 パシッ!


 意表を突かれた形で、相手のGKがとっさに横っ飛びして、両手でボールを(はじ)いた。


 ポトッ!


 ボールはそのままラインを出ていき、右からのコーナーキックである。 キッカーはDFのさくらで味方選手がいる相手ゴール前まで、ポーンと高く蹴り上げる。


 だがしかし、相手のGKがボールを難なくキャッチして、そのまま中盤中央まで、ポーンと高く蹴り上げるけど、ここで前半終了であり、アディショナルタイムはない。




   前半45分


  莫賀北1-0正処





 ハーフタイムが始まり―――


 控え室まで戻ってきた正処女学園のみんなが、早速作戦会議をしている。


「……今日も先制されたか……」

「相手のチームも当たりが激しいようだな。」

「おお、後半は気をつけないといけないな。」

「ああ、そうだな」


 この後も監督とコーチがなにやら話し合っている。


 ハーフタイムも終わり―――


 そこで正処の先発メンバーが、再びピッチ・フィールドに戻ってきた。




 後半、正処女学園のキックオフで試合開始。 (P.m.8:35)







 【登場人物紹介】


 名前:シェイナ・シューベルト (15)

 ●正処女学園高等部1年C組

 身長:164cm

 出身:ロシア・モスクワ

 星座:射手座

 趣味:読書

 ●得意ポジション:DF・MF (攻撃的・守備的どちらでもOK)

 秘技:ロイヤルアリオスシュート

 3S:B84/W59/H86

 利足:左足

 備考:白銀のショートボブの髪の普通の女の子。 ロシアからの留学生で学校の寮に住んでいて、そこから徒歩通学しているようだ。 サッカーセンスとしては、攻撃力も守備力も高い水準で技術も高い。

 ●ステータス

 ◎Lv.1

 ◎パワー:D

 ◎スピード:C

 ◎ディフェンス:B

 ◎スタミナ:D

 ◎ドリブル:C

 ◎パス:B

 ◎シュート:C

無得点の正処女学園、相手に早速1点先取された。

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