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プロローグ

はじめての投稿になります。


ぐだぐだになるかもしれませんが、生暖かい目で見てくれたなら嬉しく思います!

「えっ?」


トイレのドアを開けたら、目の前には木、右を向いても、左を向いても木。


では後ろを向いたら、巨大な木。


その大きさは、屋久島の杉木を彷彿とさせる重厚で、凄い存在感。


そして切り取られたように、存在する我が家のトイレ。


オイマテナンダコレハ…


とりあえず落ち着こう!


そう思いトイレへと戻ってドアを閉めて、鍵も閉めて便座に座って考える。


「まずは直前の事を思い出してみよう…」


朝起きて、飯食って、1ヶ月ぶりの休暇だったから久々にゲームをするために、3日分の食料を買い込んで家に帰って、それから始める前にトイレに入って、出たらこうなった。


「ホントに何でこうなった!」


一応もう一度確認のために、外に出てみたけどやっぱり見渡す限り木、木、木、巨木。


素直に最初の体勢に戻り再び考える人となる。


いや、多分あれだろ?異世界転移だろ?


でもさあれって神様にチート能力もらって俺TUEEするもんだろ?


俺、神にも悪魔にも、ましてや死んでもいないぞ!


何のために俺はここに居るんだよ!


幸いな事に、扉の脇には買い込んでおいた食料が3日分ある。


全部パンやお菓子、缶詰、飲み物だから直ぐには飢えることはないけど、約1週間で詰むよな。


「取り敢えず何が出来るか確認だ。そもそもなんでトイレごと転移したんだ?」


扉を開ける前は確かに水が流れたな。


今はどうだ?…流れるな。


周りを見ても中も外も漏れ出てる感じはない。


トイレの中を見回してみる。


広さは3畳で、高さは2メートル。築2年のマンションだけあって綺麗な洋式トイレだ。


特に変わった所はない。


外観を見てみる。


グランドピアノを思わせる、光沢のある黒い板張りに、うっすらと銀の幾何学模様が浮いたように施されている。


「なんだこの無駄に高級そうな細工。魔方陣か?」


動かせるかと思って押したり引いたりしてみたがピクリとも動かない。


軽く叩いてみる。少しずつ叩くのを強くしてみるけど、全て手応えがない。


叩いてるのにほとんど音が出ないし、なんと言うか衝撃を吸収されてる感覚。


近くにある石を全力で投げつけてみたけど、跳ね返らずにポトリと地面に転がる。


まあ、これなら中は安全かな?


もしかしたら、安全地帯なのかもしれない。


トイレの検証は済んだので、今度は自分が何が出来るかだ。


「テンプレだと魔法かな?取り敢えず水だな。」


水、水、水…


トイレの近くにある丁度良いサイズの石に腰かけて念じる。


すると蛇口から水が出る程度の量が、掌1センチ先からジョボジョボと滴り出した。


「おお、不思議な感覚!」


掌を通して何かモヤモヤしたものが出ていって、それが水に変換されてる感じがする。


火、火、火…


念じるとライターより少し強いくらいの火が灯る。


「まあ、今はこの2つが使えるなら生活は出来るな。他には何かあったかな?後はストレージとかあると良いよな。」


これもまあ、テンプレだろ。


「ストレージ。ストレージオープン。アイテムボックス。アイテムボックスオープン。インベントリ。インベントリオープン。無限収納。無限収納開け。無限収納オープン。駄目か…」


期待してたんだけどな。え~と後は…


「ウインドウオープン?」


フゥン


軽い音がしたと思ったら目の前に広がる各項目のウインドウ。


ステータスにマップ、ストレージに装備。


どれも見覚えのある項目と配置だ。


「ああ、そういうことね」


全く見覚えのない景色に、幾何学模様。魔法も使えた。それのせいで完全に忘れ去っていたけど。このウインドウなら分かる。


直前までやろうと思っていたフロンティアサーガオンラインだ。


ということはそういうことなんだろう。


マップをタッチしてみる。


このマップ機能は自分を中心に1キロを自動で更新してくれる。


その画面を閉じてステータスをタッチ。


体力100


魔力100


攻撃1


防御1


装備 無し


…無情だな。


ウインドウ開いたときに分かってたことだけどね。


はあ、この調子だとストレージの中も初期化されてるよな。


装備が初期化されてるし。


課金によって拡張されているはずのストレージを押す。


「ああ、俺の4000時間…」


見事に消えている。


俺はその場にorzとなって暫くの間涙を流すことになった。


30分後…


「ふう、まあ、仕方ない」


ストレージの容量は初期化せれてないし、まあ、よしとしよう。はぁ…


「ん、手紙?」


メッセージに新着が来ていたので、不思議に思って開けてみた。


『ヤッホーわし、わし。神だよ!そうGOD!君の居たマンションはガス爆発によって粉々になる所だったから、異世界に避難させたんだよ!だがしかーし!不慮の事故で避難に使ったゲートが閉じてしまった!ゆえに君は帰れない!ごめんよ!という訳でこれを進呈しよう!』


ゲーム内で運営からのプレゼントや、お詫びで送られてくるプレゼントアイコンをタップ。


ストレージに新着で武器が収納されているのが目につく。


『ゴールドオブゴッド』


攻撃力1200


防御力100


能力1 金策 この武器によって倒されたモンスターは数倍のお金をドロップする。


能力2 解体 この武器によって倒されたモンスターは、ストレージに納められると自動で素材に変換される。


「わ~お…」


フロンティアサーガオンラインで終盤のボスから手に入る武器だ。


攻撃力とボーナスの防御力上昇の効果は今一だけど、確か金と経験値上昇の能力がついてるはずだが、片方が解体の能力になってるな。


「やっぱりレベルが存在しないのか」


俺は能力の変更されている理由を考えて一人納得する。


現代人である自分に解体のスキルはないので正直ありがたい。


「と言うか神様適当すぎないか?手紙だけって…なんだかなぁ」


多分、あのトイレは魔法的な何かで守られてんだろうな。


トイレに近づいて壁に触れてからストレージを開き、マスに触れて「収納」と呟くと光の粒子になって消える。


ストレージを見ると神具『ウォッシュトイレ』と記されている。


「突っ込まんぞ!」


色々疲れたが、さてどうするかな。

見てくれて有難うございます。


飽きやすい性格なのでいつまで続けれるか分かりませんが、頑張ります!

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