#3理由と悲劇
ぱーーーーん!
ひゃああと声を上げ、頭を抱えて子供達は座った。
ぱんっ!ぱーーーーん!
私も思わず目をつぶってしまった。
目を開けると樹原が倒れていた。
「テンバーさぁん!」近づく子供達
樹原は、返事をしない、とりあえずの応急処置するため、ワープサイキッカーのセカイと生死のサイキックサプリが樹原を保護し、
ホムラ、アオイ、その他のサイキッカーの子供達が足を震わせながら紳士服の男に挑もうとしていた。
私も闘わなければと怖さをこらえて闘おうとすると。
「桜智は、そこにいて…。」
焰は泣きそうな顔を無理矢理笑わせて私に言った。
「桜智、大丈夫、出来ル、蒼、」
といつも以上に死んだ目で言った。
私があんなことにならなければ、
闘えるのに…。くそッ!
5年前…。
「桜智〜嬉しいか〜?」
「嫌だわぁ霧都さんまたそんな高そうなお着物買って〜♡」ギロッ
「あっ相変わらず、しづちゃんは厳しいなぁあははは」
「ありがとう…ございます。お父様お母様。」といい家族に見える。
しかし、この家族は、24時間で監視されていた。
神園 霧都私の父、とても私を愛でており、母はいつも飽きれていた。
神園 紫月私の母あり師匠でもある。鬼眼のサイキッカーで怒ると般若のように恐ろしかった。
あァァァァァァァメェーーーン。
ばっんばっんぱーーーーん!
「桜智っ!」「はっはい!」
「なってない、全然、全く持ってなってない!」「はい」「はぁ、まず左足の蹴りが…」と私にいつものように剣道を教えていた母は急に、口を噤み、道場を出て行ってしまった
しまった…。あまりに下手すぎて、飽きれられたのか?と少しへこんでいると。
「あ''がっ!桜智…。」
と声がして道場の外に出て見ると
母が紫色のなんだかビリビリしそうな電気に球のついたようなものに縛られ、もがいていて脇に紳士服の男が立っていて、こちらを見ている。
警戒し、睨むと笑いながら、紳士服の男は喋りだした。
やぁ、ブロッサム、いいねぇ。そのに・ら・み!さすが、鬼眼のサイキッカーだねぇ。しびれるよぉ。」
といいながらゆっくり近づいてきた
「……。くるな…」私は睨みを切らした。
「ああ、また挨拶してなかったねぇ、私は、神園 霤都ゼウスと呼んくれ。君のお父上の兄なんだ。だから、君の叔父に当たるねぇ。よろしく。」と
手を伸ばしてきた。母が目配せで駄目だと言ったので一歩下がった。
私は睨みながら、「私はブロッサムじゃないし、貴方が叔父様なんて信じない、お母様を解放しなさい、さもなくば、貴方を殺す。」と言った。着いてきていたがたいのいい男達は、ぞぞっと引いて行った。
しかし、ゼウスは、ニコニコ何処か嬉しいそうに、「やれるもんならやってみなさい。お母さんの命はないけどね。」私は腰が引けた。そして、ゼウスの笑った顔がなんとも恐ろしく見え血の気が引いて倒れた。
目を覚ますと私は、実験室のような所の手術台みたいな何かに固定されていた。もがぐと固定している器具が反応し、電気を流し私の体力を蝕んだ、気を失う直前誰かが入って来たその誰かは、気を失いそうな私に他の器具をつけて色んな実験を始めた。私の脳内に入り、私のキオクをかってに見てぐちゃぐちゃにした。
DNAや、瞳の一部分をとって私のクローンを作った、まだ、会った事がないが1111Scherryというらしくたけしの知っている限りでは、200両ほどあるらしい。そんなこんなで
調べるだけ調べて、私は、ゴミ捨て場に捨てられた。屈辱と腹立たしさで胸がいっぱいだった。
あのとき、自分が、骨だったなんて今でも、信じられないが、生き返ることができたのは、その通りかかったサプリのおかげだ。
彼女は、ホームレスをしていて、毎日、死んだ猫や鳥などを生き返らせていた。そしてそのときも、生き返らせられるものをゴミ捨て場でさがしていたのだ。「ガサガサ、なんか死骸っぽい匂いがするんだけどなぁガサガサ、」ゴミをかき分けて、さがすサプリ。「あったぁ」私の骨に手をかざし、ふっと力をこめると骨にみるみる肉がつき皮が包み私が生き返ったのだ。
目を覚ましあたりを見るとダンボール、ダンボール、ダンボール、
「大丈夫?調子は、どう?」とサプリ、そこにいたのは、小学校3年生ぐらいのピンク色の輪っかにした変な髪型の少女が座っていた。
あの様な事があった後なもんで、小3の少女に、少し怯える私であった。
「怯えないで、何があったか、分からないけど…」と何があって自分誰かなのかも教えてくれた。本名、薬師丸 心、自分の事をサプリと呼んおり、生物をいとも簡単に殺したり、生き返らせたりすることができるサイキッカーだ。もちろん病気やケガも治せる。
私も何があって、自分が誰かなのか説明した。サプリは、泣きながら、
「桜智ちゃんをかくまって、守る」といって抱きしめてくれた。
夏の夜は星が綺麗なものだ…。
それから、一週間ほどダンボールハウスで過ごし、ある島にサイキッカー養成施設があることを知った。
私とサプリは、ヒッチハイクで島に行った。島の名は、ネバーランド
いかにも、夢の世界っぽい名前で大きさは、大阪府と同じくらいで
島の真ん中に大きな城が立っていて、周りは、自然と丸いかまくらみたいな小さな家がたくさんあって、
たくさんのサイキッカー達が居た。
大きな門の前で、がたいのいいスキンヘッドの黒人系の男がいて、肩に15cmぐらいの金色のシルクの様な髪の美少女を乗せており、サイキックは何かと美少女が聞いて来たので、
サプリは、おもむろに、ジャックナイフを取り出し、自分の腕を切り落とし、くっつけて見せた。
お前は?と私に聞かれたので、
風龍眼で未来予知鬼眼で男を軽くしめた。私はアイサイキッカーだと言った。そして、私とサプリは、晴れて、ネバーランドに上陸したのだ。