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缶詰めの夏  作者:
14/16

拾:輪廻の夏

 

 

 ういっす! お久し~。

 お久しぶりだね! ねぇねぇニュース見た見た!?。

 あ~見た見たやばくね、あれ。

 ね~、マジやばいし。


 僕は静かに耳をすませた。

 私は下を向いた。


 マジキチガイだよね。

 うんうん、頭どうなってんの、あれ。

 人肉とかマジありえなくね、あんなん食いたくねぇ~。

 あんなん喰ったら犯罪者だよ! ユッキー犯罪者~。

 食べねぇよ! つーかまずくね。

 まずそうだね~、あっでも敦の肉なら食べたいかも!。

 きゃはは! 重い重いって!!。

 きゃはは! だよね~~。


 僕は、耳をふさいだ。

 

 最近になってニュースになったから二年前らしいよ。

 ふーん、あっそーいえばさ、あの隣のクラスの......無駄に長い名前の女子いたじゃん?。

 えっーと......ああ、佐々無木さん?。

 そうそう、そんな感じの!。

 名前が長いからなんか違う意味で覚えやすいつーか、でどうしたの?。

 そいつさぁー、食べたらしいよ。

 ん? 何を?。

 決まってんじゃん、お肉だよ、お、に、く。

 え、マジ。

 マジマジおおマジ。

 いやいや、まさか、ありえないって、冗談よそうよ。

 いやいや本当に食べているよ。



 だっていま、あんたの後ろにいるもん。



 え? __ぎゃあああああ痛い!痛っ痛いよぉ助けて! 助けて! いやいやいや痛い痛い痛い痛い!! やめろ! 食べるなああぁぁあああああ!!。


 僕はまだこの夢から覚めないのかと、食べている少女に目を背けた。

 百番目の子供だから。

 幸せにはなれない。

 


 ご馳走様でした。

 おいしかったよ!。


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