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タイトル未定2025/10/11 14:47

魔王の庇護下にあるフラウ族の村。僕たちの魔力はほぼゼロ。だからこそ高級食材として乱獲され、今ではこんな山奥の秘境でひっそり暮らしている。

でも、僕は特別だ。微かだけど魔力が使えるから、村を守るための見張り役を任されていた


運が悪いことに勇者はこっちのルートから侵入してくるみたい


「た、たいちょう

勇者がこっちにきました!」

「何!?なんでもいいから足止めしろ

そっちには生まれたばかりのフラウ達がいるんだ

どんな手を使ってもいい!なんとしてでも守り抜け!」

「は、はい」

通信機から響く、隊長の血の滲むような声。僕の背中に冷たい汗が伝う。ブツッと通信機が切れた。この魔界に勇者がやってきて早三年。強大な魔王軍の幹部たちは次々と倒されいった。僕なんて木っ端微塵だよ

それでもかわいい弟も生まれたんだから僕が守るんだ!


遠くから、銀色の鎧がちらつく。勇者一行だ。

(よし、この大きな岩陰に隠れていれば気づかれないはず!通り過ぎる瞬間に、一撃だけでも!)

俺は全身に微かな魔力を集中させ、身体強化を使って落ちていた木の棒を拾う。棒を構え、息を殺してウィルたちの足音が真横を通り過ぎるのを待った。

勇者一行の足音が、ドクン、ドクンと脈打つ心臓の音のすぐそばを通過していくのを待つ

(今だ!)

俺は木の棒を握りしめ、威勢よく岩陰から飛び出そうとした――その時。バチッと目が合った。


(なにあれ、かっこい、、)うぎゃ





視界の端に映ったのは、大きな石。僕は思い切りそれに躓いた。激しく地面に顔を打ちつけ、僕が唯一持てる武器もボキボキになっていた


情けない……!最悪だ。せめて一撃でも、と思っていたのに。

「君、大丈夫かい?」

勇者は、僕が予想していたような、残虐な笑みを浮かべていなかった。慌てて駆け寄り、優しい声で尋ねてくる。

「ひぅ……」


むり、この人に攻撃とか無理!

攻撃力一億ぐらいありそうな美しさにひれ伏してしまう



「大丈夫、大丈夫、ルシーこの子に回復魔法かけてあげて」

「いや魔族ですよこの子、いくらなんでも」

「こいつは大丈夫だろう、直してやれよ」

「はあ~たくあんた達ほんとお人好しなんだから」

嘘……この人が魔王軍の幹部たちを次々屠ってきたあの勇者だっていうの?


「いいかい3,2,1ほら治ったよ」

なんだかくすぐったい

「ありがと!」

「か、かわ、んんっどういたしまして」

「きれいに治ってよかったな」


「君お家はどこだい?ここら辺は危険な魔物も多いから送っていくよ」



彼らの優しさに、僕の頭の中にピーンと一つの妙案が浮かんだ。


(そうだ!これだ!)


「あ、えっと、わかんなくなっちゃったの、、ここで待つように言われて」




おそるおそる勇者と目を合わせる。大きな、心配そうな瞳だ。

嘘ってバレちゃうかなでも、こうするしかない。村の存在がバレないようにしないと


「迷子?こんな場所で?それは大変だったね、、、」


よし、勇者は完全に僕の嘘を信じてくれた。


こうして最弱のフラウ族、ホニィは村を守るという超重要任務のため、最強の敵に迷子のふり大作戦を決行した

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