第七羽
ある日、例の男は実希を家の外に連れ出した。
例の男がなにやらバーベキューの準備を始めた。
―――何をするんだろう。
実希は興味深げにその様子を見ていると、例の男は実希に向かってニヤッと笑う。
「俺はな、ニワトリが大好きだ。
目の中に入れてもいいぐらいな。」
そう言って、例の男は実希を両手でがっしりと掴み、目の高さが同じぐらいになるまで実希を持ち上げる。
そして、目を合わせると、うれしそうにニヤニヤと笑う。
「大切に育ててやった。
その分、…おいしいニワトリになってくれよ!」
例の男はそう言い放ち、実希をバーベキューセットの、煙の立ち上る中へと放り投げる。
実希は必死に羽を羽ばたかせて逃げようとする。
「バタッ、バタッ、バタバタバタッ!!」
―――ああ、もうだめだ。 …皆さんサヨウナラ。
実希がそう思いかけたとき。
「―――っ!? 何だと!!?」
例の男の怒声が地上から聞こえてきた。
何のことだろう、と思い、実希はあたりを見渡すと―――
なんと実希は空を飛んでいたのだ!!!
こうして、史上初の空飛ぶニワトリが誕生した。
(ニワトリになる人間も初なんだけどね。)
実希が「おぉー、すげぇー。」と感心していると……。
ボンッ!
実希のニワトリの変化が解けてしまった。
「うわぁぁぁーーー!!!」
実希は地上に向けてすばらしいスピードを持って突進していた。
作 M・Y
こんにちは!
この小説、最初はシリアスで押し通すつもりだったのですが、他の三人に呑まれました。
自分まで、壊れてしまったような感じです。
主にパソコンにアップしているのは自分なのですが、パソコンの扱いが下手なため、絵を載せたくても載せられなかったり・・・。
普段は、四人でノートに挿絵付きで書いているので、その絵を載せたいなー、いつか載せられるといいなー、と思っています。
他の三人の承諾はまだ取っていませんが・・・ (笑
良かったら、感想や意見など書いていただけるとうれしいです。
(M・Y一人の考えですが。)
次話も、気が向いたら読んでやってください。
byM・Y