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実希story  作者: M3O
17/24

第十七羽

だんだん色々考えるのがめんどーになってきた実希は、家をでて、外をぶらぶら散歩してみた。


「あー、沖縄いきてぇー。」


そう思った実希は、本屋にはいって『沖縄観光Book』という本を眺めていた。


「あー、海ー、シーサー、サーターアンダギー………」


だんだん沖縄に行きたいという願望は強くなっていく。


とうとう我慢できなくなった実希は、沖縄に行くことを決意する。


しかし、実希はお金がなかった。


仕方ないので三日かけて、徒歩で空港に行くことにした。


無謀である。


それは実希も十分分かっていたがやってみるしか他にないので、やってみることにした。




次の日、朝5:00に家を出発した。


地図もないので女の勘でずんずん前へ進んでいった。


とにかく、歩いて歩いて歩きまくった。


夜になった。


家から持ってきたサバイバル用のテントを道に作って、そこで寝ることにした。


したがごつごつしていてなんとも寝にくいが、実希は根性でしっかり10時間睡眠した。


歩いて二日目。


実希の足はもうがたがただった。


筋肉痛どころではなかった。


しかし、実希はあきらめずに歩いた。


沖縄に行くために歩いた。


そこら辺に落ちていた木の棒を杖代わりにして、よたよた、よたよたと老人のように歩いた。


実希はふと思った。


「またニワトリになってあの日のように飛べばいいじゃないかっ!」


そして、実希はニワトリになろうとニワトリのことを考えて考えて考えた。


しかし、極度に疲れているのかニワトリに変身するのは無理だった。


実希はショックだった。


コーユー時のためのニワトリじゃないのか……。


実希はもうポジティブに考える余裕などなかった。

作 O・M

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