●基礎of基礎 その3 とりあえずこれだけ3つ! キャラ設定法(テーマとのかかわり、大切にしている事は?、習慣)
お待たせしました。
多分一番大事な、そしてなろう小説家の多くが悩み、苦しんでいるであろう、キャラ設定について、です。
キャラ設定の目的は、作者のイメージ作りを助ける、そしてキャラの魅力を高める、という2点です。
色んな作者さんが、色んなキャラクター作成シート的な物を作っています。
それを埋めるのもありです。が、その前に基礎of基礎である以下の3つの項目を決めてください。
そうすれば少なくともキャラがブレる(不安定になる)ことはないと思います。
・テーマとの関わり
・大切ににしている事は?
・習慣
順番に見ていきましょう。
●テーマとの関わり
例えばテーマが『主人公がチート能力でモテモテになり成り上る』だとしましょうか。
このテーマに従うと、少なくとも必要なキャラは
・主人公
・ヒロイン
・成り上るための取引先
・チート能力の発散先(魔獣、盗賊とか)
この4つは最低限必要ですね。
それ以上はテーマとは関係のないキャラです。
必要無いとは言いませんが、あまり出しゃばるとテーマが薄くなります。
今作ってるキャラは、テーマとの関わりのどれにあたるのか、それをしっかり把握しましょう。
●大切にしている事は?
家族を大切にする、とか、平穏な生活を淡々と送ることを大切にしている、とかです。
キャラにとって絶対に譲れないもの、妥協できないものを決めましょう。
この大切にしている事を、他人に寄り添う形にすると、いい人度合いがアップします。
ex.彼氏を大事にしている→辛い物苦手な自分だが彼氏の好物のカレーを手作りしてあげた。
逆に大切にしている事を、他人の都合を無視するような自分寄りにすると、自分勝手度合いがアップします。
ex.彼氏は好きだが自分を優先にしている(自分勝手)→寂しさを紛らわすために彼氏には連絡入れまくる。仕事中? 証拠見せろ。
大切にしている事ではなく物にすると、執着が見えやすくなります。
ex.お金がたくさん欲しい。土地がたくさん欲しい。店を大きくしたい。
大切にしている事を概念にすると、頑固度やヤバイ人度合いがアップします。
ex.女性は家事育児に集中すべきだ。男性は仕事さえしていれば家事育児はしなくていい。
●習慣
多分、多くの作者の方が「は?」と思ったことでしょう。
ですが大事です。超大事です。というか他2つよりも、これが一番大事まであります。
人間の行動の半分は無意識と言われています。
その無意識の行動が習慣による行動です。
じゃあキャラの行動の5割は、習慣を決めたら自動的に決まりますね!
では、意識的に行われている行動はどうでしょうか?
……多くの人は、昨日と似た行動してませんか?
そうです、実は意識下で行われている行動さえも習慣に影響を受けています。
恐ろしいことです。
つまりですよ、キャラの習慣を決めてしまえば、キャラの行動の8割が決まってしまうと言っても過言ではありません。
まず1日、キャラを脳内ストーキングしましょう。
キャラが行った行動を、全部書き起こしてください。
それがそのままキャラ設定資料になります。
ex.主人公の脳内ストーキング
朝、宿屋の1室で目が覚める。井戸に顔を洗いに行く。
宿屋に戻って、朝食を摂る。朝食はパンとスープ。
朝食を食べたら、ギルドへ行って、掲示板で依頼を探す。
手頃な依頼を見つけ、それを受注する。
依頼主に話を聞きに行く。依頼をこなす。
依頼主から完了のサイン(ハンコ)貰う。
ギルドに戻り、依頼完了の報酬を受け取る。
宿屋に戻る。夕食を摂る。
部屋で、その日の反省会を開く。改善策を考える。
歯を磨いて、寝る。
上記の主人公の1日をこのまま使っても、めちゃ普通でツマランので、物語を作る際には間に非日常をちょこちょこ挟みましょう。
ですが少なくともキャラの設定資料としては、これで完成です。
これを自分のキャラクターの人数分、行うだけです。
そんなに出来ない? それはキャラが多すぎるだけです、減らしましょうww
脳内ストーキングの際、キャラがうまく動いてくれなかった場合はどうしましょうか。
先ほど決めたテーマとの関わり、大切にしている事を思い出しましょう。
それに関連する行動を無理やりさせてください。
関連する事を無理やり言わせて、関連する思考を無理やりさせてください。
ex.恋愛を大事にしている→誰かに愛を説く、人の恋愛相談に乗る、恋愛小説を読む
どんなキャラか分かりやすくなるはずです。
習慣が決まれば、キャラの日常が決まります。
日常が決まれば、非日常を生み出すのも容易になります。
日常の行動のどこかを妨害すればいいだけですので。
今回はここまでです。