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●基礎of基礎 その2 シンプル・イズ・ベストの文章術(主語はそれぞれ1文に1つまで。主語は省略しない。1段落5行まで。2通り以上の読みが出来る漢字にはフリガナを)


 筆が進んで進んで、止まらないあなた。

ちょっと待ってください、その文、読者にとって読みやすいですか?

読者が読みづらい文章になっていませんか?


 文章術の本質は、シンプル・イズ・ベストです。

短く簡潔な文章ほど良質と言えます。


 ですが、世の中の読みづらい文章の多くは、シンプル・イズ・ベストの真逆をっています。


 悪い例の多くが以下の4パターンです。


・主語が2つ以上あって分かりづらい。

・主語が省略されている

・1段落の文が多すぎる。5行よりも多い。

・2通り以上の読みが出来る漢字がたびたび出てくる。




 まず、

・主語が2つ以上あって分かりづらい。

・主語が省略されている

悪い例を示します。


ex.僕が「剣聖を押さえる」と言うと、剣聖は顔を歪め、笑ったので、顔を真っ赤にして怒った。


 1つの文に主語が2つ以上あり、さらに主語の省略との合わせ技になっています。

とても読みづらいです。

というか文章として破綻はたんしています。


 ここまで酷い文はさすがに少ないですが、たまーに見かけます。

こういった省略が多用されている文は、いちいち読者側が主語・目的語を脳内補完して読まなくてはなりません。

とてもストレスフルです。やめましょう。



 改善はもちろん、まずは主語を補完します。

→僕が「剣聖を押さえる」と言うと、剣聖は顔を歪め、(僕は)笑ったので、(剣聖が)顔を真っ赤にして怒った。


 次に文を短く区切って、主語を1文につき1つまで、にします。

→僕が「剣聖を押さえる」と言う。剣聖は顔を歪めた。僕はその様子を見て笑った。剣聖が顔を真っ赤にして怒った。




次に

・1段落の文が多すぎる。5行よりも多い。

悪い例を示します。


ex.

 1段落に文章を詰めすぎるのが、どうして駄目なのでしょうか。

それは文章の情報量が多すぎて、読者が拒絶反応を起こすからです。

そんなの知った事か。読者が文章慣れしてないからだろ、と言いたい気持ちは分かります。

ですが、1段落に数文の小説と、1段落に数十文の小説、どちらが読みやすいでしょうか?

言うまでもなく後者、じゃなくて前者だと思います。

最近のなろう小説は、シンプル・イズ・ベストを極限まで突き詰めています。

重厚な読みづらい骨太小説よりも、軽くて読みやすいお手軽小説の方が人気が出るのです。

それはもう、最近の流行がそういう形なので、諦めるしかありません。

流行に乗るというのも大事なテクニックです。

例えば今はYoutubeが流行はやってますが、Youtuberのヒカルさんいわく、成功の方程式は努力x才能x時流じりゅうだそうです。

この時流、つまり流行りに乗らないと、どれだけ才能や努力を費やしても成功しない確率が高くなってしまいます。

実際に計算してみましょう。

一般人の才能を3、天才の才能を5とします。

努力は同じ4、ただし天才の方の時流を2、一般人の時流を5とします。

一般人=努力4x才能3x時流5=60

天才=努力4x才能5x時流2=40

どうですか、一般人が天才と同じだけ努力して、時流を読み違えなければ、天才に勝ってしまうのです。

これは恐ろしい事実で、どれだけ才能にあふれていても、どれだけ努力しても、流行に乗らなければ負けてしまう可能性が……




 おおっと、話が脱線していますねぇwwww

そうです。段落に文量が多い人って、脱線しやすいんですよ。

習いましたよね。1段落に言いたい内容は1つまでにしましょう、って。


 いかに短い文章で読者に情報を伝えるかが、文章家としての腕の見せどころです。

安易な長文に逃げないでくださいね。




・2通り以上の読みが出来る漢字がたびたび出てくる。


 悪い例を示します。


ex.後に僕は魔王となるのだった。


 もちろん読みはのちに、です。

上記の主語の省略でも触れましたが、読者に脳内補完させる読書は、非常にストレスフルです。


 物語の脳内補完は楽しいですが、漢字のフリガナの脳内補完はただの苦行です。

読者に無駄な苦行をいてはいけません。





今回はここまでです。




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