第4話「ネバーエンドロールlll」
遂に「ネバーエンドロール」完結!!
二人の命運は....?
そして影で動く、闇の住人とは?.....
第4章「繰り返しの先に見えるモノ」
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・第1話「彼との出会い」
初めて会ったのはいつだったかな?
私がまだ5歳の頃、私は一人っ子だから家で一人でお人形さんで遊んでいた時の事。外で男の子の声が聞こえた。
私は幼稚園で女の子とは遊んでいたけど、男の子と遊んだり、誘ったりするのは苦手だった。だから本来なら外なんか覗いてみようとも思わなかった。だけど、女の子の声も聞こえたからちょっと興味があったの。それで覗いて見たら、男の子と女の子がキャッチボールをしていた。私は休みの日は両親が会社で、大概が一人だったの。おばあちゃんやおじいちゃんの家がそこまで遠くない場所にあったからそれで、時々様子を見に来てくれたりしてたけど、そこまで近くないし、用事もあったから頻繁にはおばあちゃん達も来れなかった。
だから私は彼らが遊んでる風景を窓から羨ましいそうに眺めていた。そしたらその男の子が、
「おーい!どうしたんだー?もしかして一人なのかー?」
と窓越しに話しかけて来たの。
私は男の子と会話したことがなかったから、うまく返事できず、その男の子はどっかに行ってしまった。
惜しいことしたなぁと後悔してた。
(もし、私も男の子とちゃんと会話できたら...)
ってね。そしたらインターホンが鳴った。
まさか?と思い私はダッシュで玄関に向かい、ドアを開けた。そしたらそこには男の子とその後ろにはさっき一緒に遊んでいた女の子が恥ずかしそうに隠れていた。
「なぁ!暇なら一緒に遊ばねえか?」
私は本当は行きたかった。でも、うまく口に出すことができず、戸惑っていた。
そうしてると男の子が徐に、私の手を引っ張ってき、こう言った。
「ほら!一人で遊んだって、面白くないだろ?だからさ!一緒に遊ぼうぜ!!」
男の子は優しく微笑んでくれた。私はその勢いに吊られるかの様にコクリと頷いた。
あれから男の子とは毎日遊ぶようになった。
本当に底から信頼できる友達になった。
その男の子の名前は「赤沢アツシ」
私は「あっくん」と呼んでいた。
それから小学も中学も同じになったんだけどある日、中学校の入学式前日に心境に変化が現れた。なんと、あっくんの前で普通に喋られなくなっちゃったの。前にいると顔が真っ赤になって動悸が激しくなって、その場にいられなくなっちゃう。小学校の頃は手を繋いだりしてたけど、中学校に入ってからというものあんなことしちゃったら、倒れちゃうよ....。最初入った時、あっくんが手を繋ごうとした時手に触れた瞬間、顔が真っ赤になってその場から立ち去っちゃった。
そしてこの事を両親に聞くのも恥ずかしかったので、インターネットで調べてみることにした。
そしたら出て来た答えは....
「こ...こ...こ...こ、恋??!!」
それを見た瞬間顔から火が出ちゃう程真っ赤になって、頭が真っ白になった。
(わわ....わ...私が...あっくんに...恋してる?!...そ..そ...そんなこと......)
でも否定しきることができず、
(うー....じゃあどうすればいいのー!あっくんかっこいいし、目立たないけど優しいし......って?!ヤダ....これじゃ本当にあっくんの事が好きみたいじゃない!!)
心に何度か問いかける。
(本当に...本当に私.....あっくんの事が.....す....き?....)
考えれば考える程に恥ずかしくなり、居ても立っても居られなくなった。
(なんだか......わかんないよ........)
そしてそんな感じになんとなく時は流れ、私は中学3年の時にとんでもない現場を目の当たりにしてしまった。
放課後、忘れた教科書を取りに戻ろうと3年の教室へと向かっている途中だった。教室に着くと、誰かが喋り声が聞こえた。
(なんだろ?........女の子と男の子?...でも男の子の方なんか聞き覚えが.......)
とそっと窓から覗いたら、
(あっくん?!....なんであっくんが......)
とすると女の子が喋り出す。
「私.......ずっと好きでした!!」
「え?!」
(??!!)
「私....赤沢君事が気になって.....気になって......授業中もずっと見つめちゃって......もう.....我慢ならないんです!!だから......だから......」
(どういう事???あの子はあっくんの事が好きなの?........って.....っていう事は.......これは告白?)
それを理解した瞬間、胸の辺りにズキンッと鋭い痛みがはしった。それと同時に尻餅をついてしまった。
「痛っ」
「???.......?!由梨?!何してんだ??」
「えへへ.....その.....あの......お邪魔してすいませんでした!!!!」
「お、おい?!ちょっと、由梨!!!」
私は早くその場から離れたかった、胸が何かに押しつぶされそうになってすごく痛い。目からは大量の涙が出てきた。
(嫌だ.....嫌だよ......あっくん.....あっくん......あっくん.....)
すると後ろからあっくんが走って私を呼び止めようと、
「おい!!由梨ー!!どうしたんだー!!」
そして私は情けなく、正門の前で転んでしまった。するとあっくんは、
「大丈夫か?......怪我なんかすんなよ?.....ほら、掴まって」
そしたら涙が止まらなくて、また胸が押しつぶされ、
「あっくんはズルいよ........優しすぎるよ.........」
「????......わ?!お前......どうしたんだ?!泣いてるじゃねえか!!誰かに泣かされたのか?」
「ううん、大丈夫だよ?私は、それより彼女のとこに行ってあげなよ」
「でも.....由梨がこんなんじゃ.....
「いいの!私の事は!っていうか女の子を放ったらかすなんて、最低だぞ〜?だから早く!!じゃあね!!」
「お、おい!!由梨ー!!気をつけて帰れよー!」
(ズルいよ....あっくんは....優しすぎるんだよ?......もう.....あっくん.....私もきっとあっくんの事が.....)
そう思う度に胸がズキンッと痛む。
その晩、私は泣き続けた。
そんな感じであっくんとは一緒の高校なんだけど、未だに昔のような仲には戻っていないの。
だけど、私はまだあっくんの事は好きで、大好き!!!
(また、昔みたいにあっくんとおしゃべりしたいな〜)
(私はまだ諦めてないよ...あっくん....だってあっくんは私にとっての王子様なんだからね....)
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・第2話「ネバーエンドロール」
何回、何十回、何百回、世界の時間を巻き戻しただろうか。
幾度なく迫ってくる絶望は、俺の思惑を捻り潰すかのように無惨に無きものへと変えてゆく。
その中で俺は酔っていたのだろうか、いつしか俺は時間を巻き戻す事に抵抗が無くなっていた。
何度やっても曲げる事のできなかった未来。
それでも俺は諦めなかったのだ。
そのせいもあってか、テロ組織が襲撃に来る周期というものが俺が知るものとは違うものになっていた。
「ん?襲撃の日って今日だよな?......何で来ないんだ?......」
すると、辺りの色彩が白黒の単調な世界へと変わっていく。
そしてその景色の中からどこからともなく現れた白髪の少女が、その世界の全貌を語りだす。
「あー、ズレちゃったんだね周期がきっと」
「ズレ?.......だと?........」
「ほら昔のビデオテープってさ、巻き戻しとか頻繁にしちゃうとおかしくなっちゃったりしてたでしょ?用はそういう事だよ」
「世界の時間の巻き戻しを頻繁にした事で、襲撃に来る時間が狂った?って事か....」
白髪の少女は「その通りです」と頷いた。
俺はこの現象に何かに引っかかるものがあった。
(時間がズレた.......なら、頻繁に起こせば時間を俺らが卒業するまでに引き延ばせる事は可能なのか?.....なるべくあいつにはこの事に関わらせたくないからな......もしできたとすりゃそれまでに学校側にその事を知らせて、対策を立てておいて貰えば襲撃に怯えず済むんじゃねえか?)
「なあ、時間を巻き戻して俺らが卒業した後まで襲撃を延ばす事って可能なのか?」
「んー微妙だねー、勾玉がどこまで出来るのか私もわかんないもん」
「じゃあ、今は時間を数時間戻してるだけどもっと巻き戻せばその分ズレるんじゃねえか?」
(俺はやり直したかったんだ.......あの日、初めて由梨の泣き顔を見た......俺があの誘いを断っておけば、由梨は泣かずに、あんな顔させずに済んだんじゃねえか?って)
「んー、そりゃ出来るけど残りの力がどれくらいあるかわかんないから危険なんだよね〜もし勾玉に収納されてる以上の力を使おうとすると次は人の命まで吸い取る事になっちゃうの」
「それは........どうしたもんかねえ.......」
俺は考えた。
関係ない人達を巻き込まずに襲撃の時を延ばす方法を。
だが、思い浮かばなかった。
けど、策が全くない訳ではなかった。
「自らの命を犠牲に襲撃の時間を遅らせる、またその事件をなかった事にする」
そんな策が、俺の頭を過ぎった。
(ははっ、我ながら馬鹿みてえな策だな.....みんなを救いたいのも勿論だが、本当は由梨を助けてやる為にこうするんだなんてな......こんなんで「俺はヒーローです」なんて言える訳がねえ........でも、俺はどんな呼ばれ方してもいい、偽善者だの好きな様に罵るがいい......俺はあいつが全てなんだ.....これが最初で最後のワガママだからよ、許してくれよ.....由梨.......)
「なぁ、俺の命と引き換えにこの事件をなかった事にしてくれねえか?」
「うん.......え?......ふぇ??!!」
「なんだよ、そんなに意外だったかよ...」
「ご.....ごめん....まさかそんな事言うなんてさ....この私でも予想できなかったよ.....でもいいの?会えなくなっちゃうよあの子と....」
「いいんだよ.....あいつが死ぬなんて、そんな未来...俺が許さねえ....だからよ....お願いだ....この通り!!」
俺は少女に向かって深々と土下座をした。
彼女は「やめてよ!」ってあたふたしながら言っていたが、もう決めた事なので...
「なんだよ、焦らすなよ...俺がいいって言ってんだから、人思いにやってくれ!」
少女は一瞬躊躇っていたが、わかってくれたようで渋々、
「わかりました...君の命....使わせて貰うよ....」
「おう!」
後悔なんてない。
俺は...俺が夢見たのは、俺がやりたかった事は..お前の為に何かする事だった。
これで悔いなんて無い....俺の祈願は、やっと叶ったのだ.....妙な達成感と今から彼女の顔が見れなくなるのは少し寂しいが、彼女の笑顔を守る事ができたとするなら...これ以上望むものはない。
彼女との思い出を思い出しながら俺は静かに目を瞑る。
思えば、俺はお前への想いの回答を確認する事はできなかった。
小さい頃に投げかけた、あの質問の回答を......
「なぁ、由梨?んーなんだか恥ずかしいけど.....お前は俺の事好きか?」
「ええ?!何言ってんの!そんなの決まってるじゃん!勿論だよ!」
(あの回答には少し、傷ついたぞ......でも....俺はいつまでもお前の味方だからな.....)
「じゃあ、いくよ.....アツシ君...いや、赤沢アツシ君.....」
(お前に別れを言えなかったのは寂しいが......最後にお前の笑顔を見れて嬉しかった.....じゃあな.....由梨....)
「最後に...問います...本当によろしいですか?....大切な人の為に....命を賭ける事を....後悔しませんか?悔いはないですか?」
ふっと一息をつき、俺は答える....
「はい.......」
その瞬間、周り一面が真っ白な強烈な光に包まれ、白髪の少女の体が...黄色に光りだす......
「あっくん!!あっくん!!」
(ん?由梨の声?ははっ、俺は全くどこまでも優柔不断な男だな....今になって由梨との別れが嫌になるなんてよ....)
「あっくん!!ねえ!!あっくんてば!!」
(おいおい、頼むぜ?...最後にこんな事するなんて....カノン.....趣味が悪いぜ?全く、最後まで不思議なカミサマだなおい....)
「あっくん!!こっち向いて!!」
(ん?......なんかすげえ由梨の声が鮮明になり始めt........???!!!)
俺は恐る恐るその声のする方へと目を向ける。
俺は思いっ切り目を見開く。
そこにはいるはずのない...幼馴染の姿が......涙を流しながら......こちらに手を差し伸べていた。
「くそが!!!!」
俺はその手を力強く引っ張り、彼女の体を俺のいる方へと寄せて、ぎゅっと想いのままに抱きしめた。
彼女は涙をボロボロと流しながら、
「なんで?!なんであっくんが......なんであっくんがこんなとこにいるの?!」
「それはこっちの台詞だよ!!なんで由梨、こんなとこに.....」
「私は....あっくんの為ならって.....」
その瞬間全て理解した。
何故、ここに彼女がいるのかを。
彼女の口調からすると、俺と同じ様な感じにここにやってきたのだろう。
みんなを救う為に、ここに、命を賭けて、この場にいたのだ。
つまり、
「つまり、さっきの問いは俺と由梨に対するものだった...って事か....おい!!そういうことか?!答えろよ!!カノン!!」
そんな神「カノン」が発したのは、
「ありがとう!!君達のおかげで、みんなは助かったよ!!これ程素晴らしい事は無いよ!!」
そんな感嘆の言葉だった。
清々しいまでのガンスルーだ。
「私.....私.....あっくんの為になら.....命を賭けてもって思って......だけど....あっくんも....こんなとこにいるなんて....嫌!嫌だよ!!あっくんだけでも助けてよ!!」
そんな彼女の嘆きの言葉を吐き捨てるかの様に、
「今更もう遅いよ....君達の命は、彼らに、彼らの為に消えちゃうんだから!!彼らの青春に!!彼らの日常の為に!!ぜーんぶ全部消えちゃうんだから!!」
爆発する様な怒りはもう、喉まで来ていた。
そんな理不尽な事を俺は受け入れる事ができなかった....そして俺は自分の情け無さに呆れた。
「俺は....俺は....幼馴染一人も.....大好きな....大好きだった彼女を....守る事さえ....できないのか!!」
怒りの矛先は自分へと向いていた。
「あっくん.....私も....私も大好きだったよ!!
中学の時、あっくんが告白されてた時....凄く辛かったよ!!あっくんが他の人のものになっちゃうのが嫌で嫌で......胸が痛くて....涙が出てきて......」
そんな彼女は俺の胸の中で悶える様に泣いていた。
そんな彼女を俺は優しく抱きしめた。
それと同時に俺の目からは、大量の雫が流れていた。
そして彼女の顔を持ち上げ、俺は自分の唇を彼女の絶望に震えていた唇にそっと口付けした。
彼女は俺のシャツをグッと力強く握りしめる。
俺は未回答だった質問の答えにたどり着いた。
だが、それと共に大事な人を失ってしまった。
そんな無念が涙と共に一気に弾けた。
そんな時にカミサマは、
「君達はどうせ死ぬし、本当の事を教えてあげるよ」
それは神からのネタバラしだった。
ずっと悩み続けた事件の全貌だった。
「あの、君達を襲った......」
カミサマは嘲笑う様に、
「テロ集団は......」
淡々とその全貌を告げる。
「私が操っていた一般人だよ?」
そして、その神からのネタバラしと共に意識が遠のいていった。
微かに見えたのは、神の背中から黒く禍々しい手が、俺たち二人を囲んでいた光景だった。
視界が、眩い程の「白」が、哀しき程の「黒」へと変わった。
まるで意識が深い湖の底へと沈んでいくかの様に俺の命の灯火は、儚く消えた。
「実に無様だ
愚かで、儚く、そして愛おしい
てめえらの命は無駄にはしねえよ
全ては、あの悲劇を、「あれ」を完成させる為の致し方無い犠牲だ
その礎の一つに為れたんだ....光栄に思え...クソガキ共」
そんな儚い二つの命の灯火は、暗闇の中に消えていった。
その暗闇は何処までも暗く、切なく、とても静かで、そして何処までも.....
「絶望」の絶えない世界だった。
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・外伝「後日談」
「なんて.......酷い事を......」
「あ?酷い事だ?はっ、笑わせんじゃねえよ」
「お前の願いを叶える為だ、必要不可欠などうしようもない犠牲だ...「生贄」だよ!!」
「それとも何か?お前は家族を生き帰らせたくねえってのか?」
「そんな事は.....一言も....」
「なら、そんな一人や二人の命でいちいち動揺すんのは止めろ
これからはずっとこんなんが続くんだからよ」
「........」
「そういえば、あいつらはどうなった?ちゃんと殺せたのか?」
「あ...うん、できたみたいだよ....生徒の全滅...でしょ?それならできたってさっき連絡が入ったよ」
「そうか....なら俺はそいつらを始末してくるわ」
「え?!協力してくれたのに....なんで...」
「ありゃ脅して命令しただけだ
役目の無くなったあいつらを放っておけば、何を仕出かすかわかったもんじゃねえからな」
「んん......いいのかな?.......」
「いいんだよ、これも致し方無い犠牲だ
気にすんな」
「う......うん」
「よし、それでいい
助けたけりゃそうやって小せえ命なんか気にすんな
お前は家族を助けるっていう大切な使命があるんだからな」
「これもみんな....お前の為にやってんだからよ」
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ご視聴いただきありがとうございました!!
やっと一つの物語が完結!
いやー、長かった!
でも、「チルドホープス」はまだ続きます!
ゲーム実況もよかったら、ご視聴お願いします!




