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定跡の外  作者: 森扇
4/6

4話

目覚まし時計の設定時刻よりずいぶん早く目が覚めた。

体を起こすより先に窓に目を向けた。

雨が降っている。

好きな映画の影響で雨の日は新宿御苑に行きたくなってしまう。

今日は水曜日だから、授業は三限からだ。映画の主人公と違って授業をサボる必要はない。それに新しい扇子を将棋会館に買いに行こうと思っていたところだ。ちょうど良いので部屋の掃除を済ませてから行くことにした。


最寄り駅から地下鉄に乗って、渋谷で山手線に乗り換えた。出勤の時間帯を過ぎてから少し経った山手線はかなり空いていた。

地下鉄と違って外の景色が見える山手線は好きだ。もちろん、山手線に限った話ではないけれど。

灰色の空は年中曇りの田舎と何も変わらないけれど、空の下に広がる町並みは全く違う。こういう景色を見る度に、自分が東京にいることを思い出す。


代々木で降りて総武線には乗り換えず、千駄ヶ谷まで歩くことにした。

首都高の高架下をゴキゲンに歩く。

新宿御苑は映画のことを差し引いても好きだし、新宿側から入っても千駄ヶ谷に繋がっているため、手順で将棋会館に行けるのも大きい。初めて来たときに千駄ヶ谷門を見付けた時の衝撃を今でも覚えている。それに雨の日は鳩森神社前の行きつけの茶店のポイントが2倍になる。良いこと尽くしだ。


千駄ヶ谷門へと続く道を曲がらずに駅前の交差点へ向かった。駅前の交差点から会館までの道はプロ棋士に出会うことがよくあるから期待して歩くけれど、今日は誰とも会えなかった。

鳩森神社前の仕組みがよく分からない交差点を渡って会館に着いた。入ってすぐの販売部に入る。

見覚えのある後ろ姿に気付いた。

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