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神話【七つの大罪】~反英雄譚~  作者: スペル
第零章【語り】
1/17

世界を掛けた激闘への刻

前回の作品のリメイクです!

前以上に面白く描ける様に頑張っていきます

息が切れる。思考が霞み意識が沈もうとする。その中で、彼は自分を追い込んだ彼女を見据える。


「俺の敗けかぁ」


自身の敗けを認めるその声音に、悔しさなどの感情は感じられない。むしろ、逆の感情がその声音にはあった。

彼の言葉に彼女は何も答えない。ただその瞳が、答えを語っている。彼女の瞳の答えを見た彼の表情が変わる。目が鋭くなり、彼を中心とした空間に魔力と呼ばれる力が、息苦しさを与えるほどに満ちる。

言葉に表さなくとも、彼の心境が怒りに似たものに支配されているのが、簡単に理解できる。


「テメェに敗けを認めてやるのはぁ、死んでもごめんだぁ」


発した言葉は、彼女に向けたものではない。そこ瞳の奥に潜む存在に彼は告げる。 彼の言葉を聞いても彼女の表情に瞳に変化はない。その事実が彼をイラつかせる。途中までは確実に彼女の意思を覚悟を感じた。だから、敗けを認めても構わないと思った。だが、歓喜と一種の満足感が、彼女の変化を見逃してしまっていた。


「返して貰うぜぇ。テメェには、過ぎた器だぁ」


彼の宣言と共に辺りに満ちていた重圧となっていた魔力が色を持ち始める。


「どうしたぁ?伝説の自分等を下に見られたのが、気に入らねぇか。魔力が歪んでんぞぉ」


挑発。そうとしか取れない言葉に、初めて彼女の口が動く。


「違います。只、まだ彼方がたが、自分達を彼女達と同格に見ている事が、悲しく赦せないのです」


彼女の口から発せられた声は、男とも女とも取れるほどに中性的で慈愛に満ちたもの。聞くものに安らぎと安心を与える筈の声を聞き、彼の表情はふざけるなと言わんばかりの表情に染まっている。


「テメエ如きがよぉ、俺の所有物ものを汚してんじゃねぇよ」


「他人の意思を尊厳を無視する‥それが悪だと、なぜ気がつかないのです」


「生憎様だぁ。俺達・・はぁ、そう義務・・づけされちまったからなぁ。」


「‥‥そうでしたね。貴方がたを滅ぼす事が、やはり救いに繋がるのですね」


「だからよぉ…その面で、その瞳をするんじゃねぇよぉッ!!」


彼の感情に比例して、海水の塩分濃度が増える様に、魔力が空間に発せられる。


「返してもらぞぉ。あいつら・・・・とも約束してるしなぁ」


「今度こそ救済します」


直後、二人の魔力ちからが激突した。

















        初めて会った時に宣言しただろぉ。

        俺はお前が気に入ったぁ。俺の所有物ものにするってよぉ。

        だから、戻って来いよぉ。あいつらも待ってるぞぉ。

        俺らがお前の居場所なんだろぉ…‥つまり、そこはそいつの居場所じゃねぇんだよ。          テメェが返さねぇって言うならよぉ、奪わせて貰うぞぉ。

        覚悟しなぁ、ライフ。

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