シンデレラ?
シンデレラの映画を見て、私なら無理だと思い書いてみた突発的な作品なので温かい気持ちでご覧ください
ねぇ、シンデレラ
ねぇ、シンデレラ
ねぇ、シンデレラ
と壊れたレコードのように私の名前を繰り返す継母にも義理の姉妹にももうウンザリしている
今までは出ていったところで生活が出来るところがなかったから仕方なく従っていたが生活が出来なくて死ぬよりもストレスで死んで仕舞いそうだ
それにここまで来るとどこからそんな確信がくるかは自分もサッパリだがなんとなく一人でも生きて行ける気がするのだ
そして、私はそんな思い込みとストレスによりついに堪忍袋の緒が切れた
「ねぇ、シンデレラ」
「うるせー!クソババとブスどもが。毎日毎日同じことばっかり繰返しやがってテメーらは壊れたレコードか」
ついに言ってしまった
ポカンとした継母と義理の姉妹の表情にとてもスッキリしたが、これからどうしたものか
「今、なんと言ったかしらシンデレラ」
しかし一度言ってしまったことにより口が止まることはない
「同じことしか言えない上に耳も悪いのかクソババ。もう一度言ってやるよ、うるせー!テメーらは壊れたレコードかって言ったんだよ」
「なんですって、使用人のくせに生意気よ!」
「そうよ、所詮は灰かぶりのくせに」
「ブスは黙っとけ、自分では何にも出来ない世界のクズか。いいかぁ私は使用人じゃなくてここの主人なんだよ、我が物顔で居座りやがって穀潰しどもが」
と吐き捨て私は荷物をまとめ家を出ていく、本来なら穀潰しどもに出ていって貰うのが当然なのだが
私よりも生活能力の無さそうな奴らだから仕方がないので家だけは譲ってやろう
「じゃあな、クソ野郎ども精々死なないように生きてきな」
私は行く宛もないのだが取りあえず出ていってみた多分私のような人間は野宿でも生きて行けるだろうという根拠のない自信だけを胸に
それに数日は肉を確実に得るために猟銃も拝借してきたのだから大丈夫だろう
「さて、取りあえず森の中にでも行って猟でもしてみるか」
そして、私は森の中で生活をし始めるようになり本来なら私がいたはずのポジションには見知らぬ美しい少女がつき、えらく物語が変わってしまいそれを修正するために魔法使いが私を訪ねてくるのはほんの少し先のお話