君との長い赤い糸
・・・生まれ変われるのなら、また出会えるのなら。
目印に巻いておこう。
小指と小指の長い、赤い糸。
ほどけないように、きつく結んどこう。
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病院の帰り。
公園のブランコに乗っている秋斗を見かけた。
今の気持ちを全部話そう。
私は秋斗が好きで好きでたまらないことも、病気で・・・死んじゃうことも。
そう考えてると秋斗がこっちにきがついたみたいだ。
手を振っていた。
私はその瞬間に走って秋斗の方に向かった。
「・・・!?みっ、みか!?どうしたんだよ、急に抱きついてきて。」
やっぱりこの温もりとふわっとかおる香水の匂いはすごく安心する。
秋斗には彼女さんがいる。
こんなことしたらいけないってわかってる。
でも。
「私・・・。脳に腫瘍が見つかって。場所がすごく悪くて、体がだんだん動かなくなって耳も使えなくなって最後には・・・記憶もなくなるの。」
今秋斗の顔は見たくなんかなかった。
きっと顔を見たら泣いてしまうから。
「明日から入院するんだ。だから・・・もう、あえなくなっちゃう。」
震える手を抑えきれなくなった。
「忘れたくなんかないけど!!!・・・秋斗の、匂いも声もしぐさも笑顔も温もりも姿も・・・大好きな秋斗を全部全部忘れちゃうのだからっ・・・」
「病気に負けるみかなんかじゃないだろ!」
私が全て言い終わる前に秋斗が言った。
反射的に顔をあげてしまった。
それと同時に今まで堪えてた涙も気持ちも溢れてきた。
「どんな辛い病気でも、みかなら勝てるさ。絶対、治ってこいよ。
今日俺がなんで一人でブランコに乗ってたかわかるか?」
「・・・?」
「俺、彼女と別れた。お前が好きだって気がついたから。」
耳を疑った。
私のために彼女さんと別れてくれたなんて。
「だから・・・病気のことは驚いたけど、いつか必ず元気に退院してこいよ」
「・・・頑張ってくるよ」
そう言うと秋斗が微笑んで私をそっと抱きしめてくれた。
正直ツライ。
秋斗の温もりを探しちゃうことも、
秋斗が私の記憶の中からフッと消えるのかなって考えちゃう時も。
でも退屈な病室のベッドの上で秋斗の事を考えてるのが
一番楽しかった。
今はもうほぼ体は動かなくなり耳もあまり聞こえなくなった。
ベッドの上で一日を過ごすのがほとんど。
お母さんとお父さんとお兄ちゃんが私を見守っている。
そして私は精一杯口の筋肉を動かしてかすかに微笑み、
目を閉じたと同時にベッドサイドモニタの音が一定に「ピーーーーー」
と鳴り響いた。
最後まで読んでいただきありがとうござぃました!
前回の作品同様、「書きたいなぁ」と思ってパパパっと
書き上げたものです笑
前のと似たような設定になってしまったwwww
まぁ気にせず。
これからもゆっくりと思いついたものをパパパッと短編小説で
書いていくと思うのでよろしくお願いします。




