初めての舞台、桜色のいたずら
わたぼう:最近私ブックオフで漫画を買ったんですよ。良い話だと思ったら女の子がちゅっちゅしてましたね。どうして買ったのかって?そこに漫画があったからです!
ここはとある高校の演劇部。一年生公演の練習は順調に進んでいた。舞台を作り、振りをつけて、台本を見ながら行っていた演技も脚本が外されていく。そして…
彩子:今日が本番だね…
わたぼう:今回は一年生公演の裏方か…来年こそ出たいなぁ…というかきらりんごめんね…まさかクロエが風邪をひくなんてね…
きらりん:ううん、気にしないで!私が照明、わたぼうが音響でいいのよね?
彩子:うん!初めてだと思うけどいちおうタイミングは私のセリフで合わせているからあとは阿吽の呼吸で!
わたぼう:ぼー!
きらりん:きらりーん!
こうして、一年生公演が始まった。ブザーが鳴ると、演技が始まった。
柴乃:待って、なんで始まってるの?
彩子:本当にそうだよ!…待って、ここって!
明かりが灯り、学校の教室ができていた。
ひかり:おっはー、みんなげんきー?
智美:元気だよー!…もう春なんだね。
ひかり:春になったし、1年生だしさ、二人でしかできない特別なことでもしようよ!
智美:えっと…じゃあキスとか?
ひかり:どうしてそうなった!
杏子:おーい、補習始めんぞー
ひかり:補習!?私たちどうして最初から…
杏子:二人だけだよ…最初の小テストで0点だったの!
智美:それは…問題が難しかったというか…
杏子:言い訳しない!…あれ?補習に呼んだのは他にもいるぞ…?0点じゃなくて2点だからまだマシだけど…
陽菜:うわぁぁぁぁん!いやだぁぁぁぁぁ!
結愛:ボケてすみませんでしたぁぁぁ!
杏子:…2点、入れ。そして結愛、もう一回テストをしろ。
結愛:うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
杏子:早いなぁ…え…
結愛:何点でしたか?
杏子:68点…補習受ける?
陽菜:向上心を持たないと!
結愛:陽菜は危機感もってよ!
柴乃:これは一体…
彩子:これは…理事長?
麻依:あぁ、これは数学の補修じゃ。
彩子:あぁ…わかった…
そんなある日のこと、ひかりの中身が入れ替わり、頭脳明晰スポーツ万能となる一方で、智美は劣等感を抱いていた。そこで、智美はひかりを捕まえて問い詰めた。
ひかり:…どうしましたか、鹿浜さん。
智美:ひかり、あんた変わってるよ!
ひかり:いいえ、変わっておりません。むしろこんなことをした理由を教えてください。
智美:ひかり…じゃないよね?
ちー:あーあ、バレちゃった。そうだよ。ひかりは今ね、私の高校で私の身体で過ごしているよ。いやーまさかバレないとは!
智美:どうしてこうなった!
ちー:いやぁ…つまんないんだもん。
智美:じゃあ…どうしたら戻るの?
ちー:キス一択でしょ。常識的に考えて?
智美:…女性同士だよ!そしてここは共学のような女子高だよ!
ちー:これが本当の…
彩子:綾瀬さん。本物の理事長がお待ちです。
こうして知優は呼び出され、自己紹介をして踊りだした。しかしなんだろう…この既視感…
彩子:みんな!お疲れさま!
昴:初めての舞台で緊張したでしょ!でも、楽しかったでしょ?
海美:すごいねぇ…あの演技は。
くるみ:今度地区大会は指導しようかな。面白そう。
早苗:私たちの舞台も来週ですね!
きらりん:由依さん、エミさん、一年生に挨拶しましょうよ。
由依:…そうしたいんだけど…もう一年は帰っちゃった?
エミ:まじかぁ…私たちの自己紹介もまだなのに…
由依:初めまして。「ただの日常、時々ごはん」はご覧いただけているかしら?
エミ:そんな作品は関係ないよ。でも、その作品って話ごとに変わるよね…
由依:しかもだれが何を言っているかわからないですし…誰も見ないでしょう!
エミ:…ここも誰も見ないよ。なのに次回…ねぇ…