始まりの色、はじまりの風
クロエ:今日の購買のイチオシは…ちくわパンのツナマヨ味!1つ110円!
ここはとある高校の演劇部。この一週間、面談や演劇への姿勢を見て役を決めていた。しかし、昴は悩んでいた。
昴:ごめんね、こんな時間に。
くるみ:うんいいよ。
昴:私が脚本書くべきかなって。彩子ちゃんとかわたぼうちゃんとか…きらりちゃんも書けそうだし
くるみ:昴のやりたいようにやるといいよ。
海美:昴、彩子ちゃんからさっき電話あったよ。昴先輩と話したいのに電話に出れないからどうにかしてって。
昴:彩子ちゃん!?ちょっと待ってね!
昴は彩子に電話をした。彩子は脚本の手伝いをしたいという内容だったのだが、昴は脚本を彩子に一任させた。
彩子:おはようございます。
海美:おはよう!脚本はできたかい?
昴:ごめんね。急に脚本作れって言っちゃって。
彩子:あ、大丈夫ですよ!昴先輩がこうなると思って脚本書いておきました!
昴:…ありがとう!
柴乃:おはようございます!今日もコンポ持ってきますか?
昴:おはよう。今日は大丈夫だよ。
彩子:ずっと見てますけど…柴乃さんだけですよね。早く来るの。
海美:あとはひかりちゃんと結愛ちゃんね。今日は連絡があるから問題はないんだけど…
くるみ:おはようございます!
わたぼう:ぼー!…すみません、おはようございます。
海美:二人ともおはよう。早苗ももうすぐ来るかな?
くるみ:早苗ときらりんは飲み物を買っているのを見たよ!
わたぼう:そうだ!クロエはきらりんと一緒に本を返しに行ったんだ!もしかしたら一緒にいるのかな…
きらりん:遅れてごめんなさい!おはようございます!
海美:おはよう!本を買っていたのかな?
きらりん:違いますよ!飲み物を返して本を買って…あれ?本を返していたんだっけ…
わたぼう:本を返していたと思うよ。ずっと借りていたアニメディア!
きらりん:よくわかったね!あれ?読んでるのを見てた?
わたぼう:いや、読もうとしたら誰かが借りてたから…
きらりん:やっぱり好きなんだ!…さて!一年生公演の脚本を確認しようかな!
彩子:一年が全員来てないので見せられません!
早苗:あと誰が来てないのでしょうか。
柴乃:ひかりと結愛は問題ないですけど…他の子はどうなのでしょうか?
杏子:遅れて申し訳ありません!少しクラスで騒動があって…
くるみ:何があったの?
海美:…まさか、今日の?
杏子:はい、今日の購買を独占した子がいたので…あ、私じゃないですよ!
海美:そうだよね…その子を見つけるのに遅れたの?
杏子:はい…まさかそのあと多目的室を占拠してしまうなんて…
柴乃:それで陽菜ちゃんと智ちゃん、あとちゃんまいとちー先輩はどこでしょうか…
海美:…待ってても進まないしそろそろ発表しましょうか!
彩子:そうですね!まず舞台に出るのは私、ちーちゃん、一年生全員の9人です。裏方でわたぼう先輩ときらりん先輩、クロエ先輩にお願いしたいです!
クロエ:彩子!私たち同い年でしょ!
くるみ:それと…私たちも頑張らないと!
昴:それが…全国大会に選ばれたから単独で発表してほしいって由依さんが…
海美:劇場取ったもんね…だからごめん、手伝いにくい状況なんだ…
きらりん:特に私はね…彩子、相談はいつでも答えるからまずは自分でやってほしい。
わたぼう:大丈夫、彩子ちゃんならできるから!
彩子:ごめん、助かる!
海美:早速明日の活動から彩子に任せちゃうね。頑張って、私もできるだけ近くにいるから!
モニカ:おはようございます!…明日から私も見に行くからね!
海美:それじゃあ明日も頑張りましょう!
早苗:彩子、頑張れ。
海美:彩子、大丈夫。
きらりん:彩子、任せて。
彩子:…負担が果てしなく大きいけど…頑張ります!