晴れ色への道
ここはとある高校の渡り廊下。麻依はそこにいた。
麻依:私が演劇部にいたら…迷惑かけちゃうのかな…
きらりん:いなくなったら迷惑かも。私はね。
麻依:きらりん先輩!?
きらりん:泣いてるの珍しいなぁって思って。それよりさ、お腹空いたでしょ。あとで食べに行かない?
麻依:…お気遣いありがとうございます。でも、大丈夫です。
きらりん:…どうしたの?麻依ちゃんらしくないじゃない…私でよかったら話してほしいなって。
麻依:…いいんですか?
きらりん:いいんじゃない。私、こう見えて口が堅いよ。私が話すの、演劇部の人だけだよ。
麻依:そうですか…
きらりん:もし話したくないならいいんだよ。無理に話さなくたって。でもね、私は麻依ちゃんに演劇部として残って欲しいんだよ。なんだか退部しそうだったから。
麻依:退部じゃなくて休部で考えてました…
きらりん:休部かぁ…気持ちが落ち着いたら復帰するのかな?
麻依:そうですね…私自身の問題なので。
きらりん:そっか…
麻依:でも…おそらく退部かもしれません…
きらりん:…私には引き止められないわ…
わたぼう:麻依ちゃん…部活に不満でもあるんですか?
麻依:不満じゃないんです。むしろ…私が不満を持たせてるのかなって…
結愛:…もしかして小さい失敗が積み重なって自分を責めてるのかも。
麻依:それもある…けど…もう演技ができないかもしれないんだ…
わたぼう:演技ができないって…それってどういうことなの…
麻依:…私の声が嫌いだとか…聞きたくないって言われちゃった…
結愛:誰よそれ…言ったの誰よ…
きらりん:それはそうなっても仕方ないよね…たった一回でも言われたら私だって傷つくよ。
わたぼう:…そういう人たちを見返したいって言ったって…そうもいかないよね…そういう人って何がしたいんだろう…
麻依:きっと私をやめさせたいんでしょうね…
きらりん:私は辞めて欲しくない。いいえ、やめさせない。
わたぼう:私も。もし何か言われたら私たちに相談してほしいな。
結愛:それに、私たちも仲間だよ。一緒に演劇しよう!
麻依:…ありがとう!
クロエ:それに!演劇って演技するだけが演劇じゃないんだよ!
柴乃:舞台芸術や音響に照明!
彩子:劇に関わるもの全て演劇なんだよ!
陽菜:だから大丈夫だよ。麻依ちゃん。
ちー:さぁ、一緒に帰ろう!
ひかり:麻依には私たちがついているから!
智美:…やべぇ、先生が来たぞ!
モニカ:こら!最終下校時刻すぎてるわよ!でも…麻依ちゃんの笑顔が見れたからお咎めなし!
クロエ:…そしたら…早く帰るよ!今日も一日お疲れさまでした!!!!




