第6公演 「大森行進曲!」
きらりん:いよいよ本番ね…そうだ、今日はクイズじゃないんだけどさ、上手から下手って移動するの面倒だよね~
ここは竹ノ塚センター。地区大会はB日程に入り、公演も竹ノ塚に帰ってきた。
モニカ:今日が本番だよ!
クロエ:あっという間でしたね…ちゃんとできるかなぁ…
きらりん:確かにリハーサルとかやってないですし…今回舞台監督に任せちゃったから…
彩子:私とわたぼうがやっておいたから大丈夫だよ!
わたぼう:今回わかりやすいように、紫のバミテ使ってるから!
紫乃:…ばみてってなんでしょうか?
結愛:パミテープね。要はビニールテープよ。
杏子:本番が楽しみですけど…ここでリハーサルやっておけば…
ちー:過ぎたことは仕方ないでしょ!それに、私のノートに暗転後の最初の立ち位置などをまとめておいたから!
杏子:ありがとうございます!
麻依:おねぇ来てるかな?来てたらいいなぁ…
智美:確かお姉ちゃんは元演劇部だよね?
麻依:そうなんだよ…だから見せるのが楽しみで…
ひかり:それならいいのだけど…あれ?ひーちゃんは?
陽菜:宿題…やっと終わった…!
モニカ:…まさかここまでかかるとは思わなかったわ!
杏子:…どうしてこうなったし…
ちー:でも…本番に間に合ってよかったじゃない!さぁ、ブザーが鳴るよ!
そう言い放つとブザーが鳴った。地区大会の本番の幕が開いた。音楽と共に崩れ落ちる人、それを止める裏方らしき人々がその場所を止めて、何かの劇が終わったように感じた。
きらりん:これが今回私たちがやる舞台だ。
結愛:部長!これじゃあまるで蒲田の行進曲じゃないですか!私たち高校生ですし…そもそも私たち女子ですよ!
きらりん:と言っても…この学校って女子校だから男子がいないのは当たり前じゃない。
結愛:そうですけど…
わたぼう:そんなことなんて気にせずに、私たちがやればいいじゃん。男子にできて女子にできないことなんてあるかよ。
紫乃:そ…それに!今年の目標は何?年始にみんなの前で言った目標は何?
結愛:挑戦し続けること…それならやるしかないのかな…
きらりん:そうだな…じゃあ練習しましょう!
こうして練習する4人…しかし、課題は大きかった。何よりこの舞台に必要な殺陣の技術がなかった。
結愛:殺陣って何!?そもそもどういうこと!?
きらりん:とりあえず顧問に相談しようか…
ちー:どうしたんだ…あー殺陣か…待ってろ、私の人脈でどうにかするよ。
こうして舞台にある人が来た。
智美:…こいつらを指導するのか?
ちー:あぁ、できるよな?
智美:大丈夫なのか?こんなへなちょこなやつらに…
結愛:私たちはへなちょこじゃないです!
智美:じゃあ名前を言え。
結愛:私は平和島さやかと申します!
わたぼう:私は池上聡子です。
柴乃:…私は…新田丸子…
きらりん:私が部長の梅屋敷ひとみです!
智美:そうか…お前たち!私のことはこれから“将軍”と呼べ!
結愛:はい!
これから謎の“将軍”との殺陣の授業が始まる…そんな中…
きらりん:はい…すみませんでした…
柴乃:どうしたのですか…?
きらりん:私が悪いの。私が…
智美:どうした。なぜ元気がない!
きらりん:…ごめんなさい…地区大会に出れなくなりました…
結愛:そんな…どうして…!
きらりん:…はめられた…あの先生にはめられた…
わたぼう:あ…もしかして…
きらりん:教えてあげるって言ったのに…隠れて写真撮られて合成されて…
智美:…ちょっと行ってくる。
こうして“将軍”は先生のもとに行った。
智美:おい。梅屋敷を貶めたのは誰だ!
ひかり:何を言ってるのでしょうか。あれは事実ですよ。
智美:嘘をつくな…!わかっているんだ!あれはお前が貶めたんだろう!
ひかり:嘘じゃないです…言うことが聞けないようでしたら今すぐ帰ってください。
智美:この!
結愛:やめてください!天空橋先生、どうしてこんなことをしたのでしょうか…
ひかり:こんな演劇のような小学生のおままごとより、私たち軽音の方が人気でしょう?演劇部は私たちにステージを譲って外で焼きそばでも焼いてりゃいいんですよ。
結愛:それなら…どっちが良いか文化祭で決めましょう!
ひかり:…面白い。それじゃあそうしましょう。結果はわかってると思いますけどね。
そして文化祭に向けて演劇部が一致団結…と行きたいところだが…
杏子:今日は練習ダメ…なので…
きらりん:どういうことでしょうか?
クロエ:わからないのか…このザコが。この舞台は我々軽音楽部が練習するんだ。
麻依:本番まで練習できないと思いな!
仕方なく他の場所で練習をするが、どうしても妨害に入り、最終的に文化祭当日まできちんとしたリハーサルはできなかった。
柴乃:本番まで…ほとんど何もできなかったよね…
きらりん:…大丈夫。私たちならきっと!
結愛:うん。部長の言うとおりだよ。きっと味方してくれる。
軽音楽部の演奏が終わり、拍手が鳴りやまぬ中で演劇部の公演が始まった。
きらりん:いったいどうしたってんだ。
結愛:実は結婚することになったんでよ。それで…代わってくれねぇかと…
きらりん:お前…誰と結婚するんだ?
柴乃:私です…お腹には子供もいます…
きらりん:…
結愛:お願いだ…お願いだからさぁ…
きらりん:お前…わかった。
しかし、どんどん運命は動いていき…とうとうラストシーンに入った。シーンは成功し、舞台の幕が閉まる頃には割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
ひかり:演劇に負けましたか…しかし、あのシーンは素晴らしかったですね。
ちー:いえいえ、こちらこそ軽音楽だからって舐めてましたけど…技術は素晴らしかったですね。
智美:…それじゃあ私はこれで…
結愛:待ってください!
きらりん:私たちを育ててくださってありがとうございました!
こうして長いエンディングは終わった。会場でも拍手が鳴り響いた。
モニカ:お疲れさまでした!
彩子:お疲れ様!
由依:お疲れ様、結果は後日決まるからその時また来るねぇ~
エミ:由依さんは今日合コンだから…
モニカ:今日は本当にありがとう。
わたぼう:舞台裏って通路が狭いから基本的には意識するって話を聞いたことがあるんだけど…
クロエ:でも、脚本って難しいからね…分からないよ!
きらりん:さぁ、結果発表まであと少しだよ!
結愛:お願いします!お願いします!




