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アネモネ=レギーナ・ディ・イルシオン

アネモネ=レギーナ・ディ・イルシオン

Anemone Regina di Ilusión


 そんなアネモネは、ダボっとした典型的な魔法衣を着こなしており、その衣の色は大地を創る肥沃な黄土色。頭の上に乗っかっている魔女が被る三角帽の色も、魔法衣と同じ色である。


 また、アネモネの容貌と容姿を見ていけば、彼女アネモネは豊かな恵みを齎(もたら)すハシバミのその果実(ヘーゼルナッツ)のような綺麗な淡褐色のヘーゼルブラウンの両眼を持ち、鼻筋は真っ直ぐに通り、その口元にはかわいらしい微笑み。その微笑みは、ややいたずらっぽく見え、ほんとうにかわいらしく、愛嬌のある人物である。


 実のところ、“アネモネ”の花言葉のように、アネモネは自身のお眼鏡にかなう者を待ち焦がれているのである。


 アネモネの髪はつやつやとして美しく、その三角帽の下から普通に見えているのは下ろされたストレートの髪で、髪質はややくせっ気のある頬にかかるロングヘアである。その髪の毛の色は、日之民と同じ黒髪ではなく色の着いた髪をしている。


 アネモネの体型は、肥えてはいない。そして、痩せすぎでもなく、すらっとした体型である。肩幅や背中は剣を揮う女性のような筋肉の付きはなく、肩幅は広くはない。


 アネモネの胸部のふくらみは、大きくもなく小さくもない。だが、まな板のような胸部ではなく、しっかりと丸みはあり、その膨らみは見て取れる。

 胸は下から上衣を押し上げるほどの大きさはあり、思わず視線が行ってしまうという美しさではある。


 アネモネの腹部は、余分な肉が付いているということはなく、腰は括れており、下衣をとめる帯がしっかりと、その括れた腰で止まっている。臀部もふっくらと丸みを帯び、形は綺麗に、健太の目には、胸部も臀部も、丸い肉付きが見て取れる。



 アネモネのいま着ている服装は、今のアネモネの格好を健太が観れば、まず一番目につくのはその頭に被っている帽子であろう。上述の、魔女が被っている三角帽だ。


 アネモネの魔法の三角帽も、魔法の民の類に漏れず、ヴェロニカのそれや、ロサのそれと同じ種類のウィッチ帽である。


 帽子の鍔が広くて、その円錐型の頭頂部が尖っている三角帽だ。アネモネの△ウィッチ帽の色は、彼女のレギーナ家の属性と同じ、肥沃な大地の如き黄土色。


 また彼女アネモネが着こなすその魔法衣は、胸元を紐で止めるような洋服である。紐で結って止める服のため、その下に着ている下衣も少し覗かせているが、特段肌の露出度が高い服装をアネモネが着ているわけではない。


 アネモネは黄土色の魔法衣にその身を包み、その頭にも帽子をかぶっている。その帽子は真夏に被るような麦わら帽子ではなくて、鍔は麦わら帽子と同じように広いものだが、円錐形の頭頂部が尖った三角帽であり、おそらくウィッチ帽と呼べばよいのものである。


 彼女の三角帽の色は深味のある黄土色であり、その三角帽と同じ色合いの一番上に着ている服は、胸元をボタンと紐で止めるような魔法衣である。アネモネのその胸の上に魔法衣と同系色のネクタイが結われて乗っている。


 黄土色が燻されたような色合いの魔法衣の上衣の上から、まるでその黄土色とは反対側の色と成り得る色合いの鮮やかな紺色の外套を羽織っている。



 視線を転じてアネモネの下衣に目を落とせば、アネモネが履いているのはズボンではなくスカートと同じ形状の下衣である。


 その脛や素足を直に外に出しているのではなく、ニーソかタイツか長い靴下のようなものを履いた上で、魔法衣と対になったようなスカートを履いているのである。


 その魔法衣のスカートの長さは露出の高いミニスカートではなく、膝頭ほどの丈である。そのスカートの下衣は、上衣と一体の服で繋がっているような魔法衣であり、下衣も上衣と同じ燻されたような黄土色の糸で織られたスカートである。


 スカートに隠れて全てが見えるわけではないが、白いニーソのような長い靴下のようなものを履いている。

 その魔法衣スカートが落ち着くアネモネの細く括れた腰には、帯が締められており、そこの腰には小さな鞄のような革袋が止められている。


 その黄土色のような色の服が下になり、その上に紺色をした外套のようなマントを羽織っている。そのマント色は紺色であり、その外套が、アネモネが着ている衣装の中で唯一同系色ではない唯一違っている部分である。


 最後に、アネモネが履いている靴は茶色。魔法王国に棲息する魔法生物の脱皮革から出来ている魔法の革靴を履いている。


榛色(ヘーゼルブラウン)の眼、色の着いた髪、にこにこ、落ち着いて柔らかい雰囲気を醸し出させ、だが、実際に口を開けば、思わせぶりでどこか陰謀を感じさせ、茶目っ気のあるしゃべり方、このダボっとした作りの半ば黄金色にも見えてしまうような燻された黄土色の魔法衣を着込んだ女性。


 彼女のその服は肥沃な大地を彩る黄土色に統一された魔法衣、三角帽子ウィッチ帽の装いで、その彼女こそ、魔法の民の正装にて佇む五賢者の一柱たる大地の魔女アネモネである。

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