イデアル十二傳道師/理想の行使者。その一
イデアル十二傳道師/理想の行使者。その一
チェスター=イニーフィネ
Chester Inifine
イニーフィネ人。
秘密結社イデアル所属。イニーフィネ皇国イニーフィネ皇族出身の皇子。アイナの叔父。
『封殺剣』の所有者。その強さは規格外である。
剣士
異能『空間管掌』
「はははっおめでたい奴め、アルスラン。お前は自分の異能や魔法剣に頼り切り、その威力を『自身の力である』と勘違いしているおめでたい愚か者だ、バカめ」
「続きだ、アルスランッ。俺は久方ぶりに愉しくなってきたぞっ!! まさか、アルスランっお前が『真の強者』だったとはなッ!! お前の『叡智の力』を封じてこの強さ、そして、お前のその戦闘技能。よもや、オルビスにお前のような『真の強者』が居ようとはなっ!! おもしろい。おもしろい・・・!! 俺は久々におもしろいぞっアルスランッ!!」
「アルスランよっこれこそが戦いだッ。戦いの本来あるべき姿だッ!! 一方が一方を蹂躙するものではなく、これこそが戦いだ!! 全力で死力を尽くして互いにぶつかり合う!!俺達は今まで培ってきた経験と共に、生き長らえていた生命をも輝かせ、散らせ合うッ!!“闘い”というのは、本来そうあるべきものだ!! 闘いこそが正義ッ、どちらの『正義』が正しいか、それをお互いが心征くまで己の生命を輝かせ問い合う!! アルスランよ、闘いこそが正義だッお前もそう思うよな?なぁっアルスラン・・・ッ!!」
エシャール・ヌン=ハイマリュン
『紅のエシャール』
Ešhār nun Haimaryun
イニーフィネ人。
秘密結社イデアル所属。元・イニーフィネ皇国近衛異能団団長。
津嘉山三兄妹の父、津嘉山 正臣を血殺した男。
異能『血世界』
魔法
「イニーフィネ皇国近衛異能団団長エシャール・ヌン=ハイマリュンが命じる―――。マナよ、我が力に応え焔となりたまえ―――っ、『劫火の竜蛇』・・・!! 」
「古竜・・・蛟の如き水竜蛇―――イニーフィネ皇国近衛異能団団長エシャール・ヌン=ハイマリュンが命じる―――。マナよ、我が力に応え水竜蛇となりたまえ―――『劫水の竜蛇』・・・っ!!」
「殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下殿下っ―――おぉう私には殿下がそこにおわすのが見える。おぉう殿下っチェスター殿下ッが降臨される!! チェスター=イニーフィネ皇子殿下―――ッ!!」
「そうだ、だから『私』が来たのだよ、ふふ、ふひ―――ふひひひひひひひっ・・・ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃ―――っ!! 今度こそ貴殿を平らげよう―――『血世界』」
グランディフェル=アードゥル
『炎騎士』
Grandifer Ādur
イニーフィネ人。
秘密結社イデアル所属。元・イニーフィネ皇国近衛騎士団団長炎騎士。
『炎煌剣パフール』の所有者。
戦闘能力:『炎煌剣』を用いた剣術
「お前やアネモネは俺と違って『導師』にとって必要な人間だ、さぁ、早く行け。それに俺が剣を解放するのにお前達の存在はじゃまだからな」
「我が名は『イデアル十二人会』の一人、元・イニーフィネ帝国近衛騎士団団長炎騎士グランディフェル―――。『炎煌剣パフール』よ、その清炎をもってこの者もろとも宿業を焼き祓え―――」
「・・・あ、ありが、、、とうっ・・・ございっ・・・、サーっ、ひぐっニャをっ・・・、うぐっ、アイナっさま・・・お゛ぉうっ」
クルシュ=イニーフィナ/当代の依代は水木 千歳。
Krush Inifina
『流転のクルシュ』
日之民。/イニーフィネ人。混濁の徒。
秘密結社イデアル所属。日之国の『第六感社』の奥の院。
クルシュ=イニーフィナとしての父親は、かつてのイニーフィネ帝国皇帝。母親は来訪者である日之民久留主 なにがし。
針崎 統司の所属を“末端組織”の一つである『第六感社』から大元の『イデアル』直属の『十二傳道師』の一人にするように導師に進言したのはこの人。
異能『流転』/『傀儡師』
混濁の徒/(エアーフィン)
過去の世界統一化現象において形成された『混濁の徒(先住イニーフィネ人と初期転移エアリス人との混血)』の生き残り。『混濁の徒』の宿命により、二つの強力な異能を持つ。そのため全ての『混濁の徒』は、民族浄化の憂き目に遭い絶滅させられた。
混濁の徒の異能は『濁って交じって内と外』と暗喩されるように、外に向けて行使する異能と、内に向けて行使する異能の二つ持ち。
クルシュの外への異能は『傀儡師』=自分の氣の一部を人形などに移して操る操作能力者。
クルシュの内なる異能は『流転』=死の間際に自分の霊体を選んだ人物(器)に憑依し、意思を乗っ盗る。そうすることで、『仮初の永遠』を手にする能力者。
実際のクルシュは『流転/(転生)』を繰り返しており、肉体は若いが実際は、『ロリBBA』。
クルシュが事実上の長である第六感社はすでに、彼女によって掌握されていて『イデアル』の傘下の組織となっている。
クルシュ麾下の組織。
『第六感社』
クルシュの組織である第六感社には様々な部隊がある。
第六感社が経営する第六学園の精鋭部隊『第六学園生徒会』という部隊もある。当然のことであるが、『第六感社』の者達は自分達が『イデアル』の末端者であることは知らない。
『第六学園生徒会』
第六学園の生徒会。第六学園内で選抜された精強な能力者で構成される。第三部『日府騒乱編』にて警備局を支援するために出撃した健太とアイナ、それに追随するアターシャとサーニャ。彼らを迎え撃つが、健太達の前に敗北する、予定。
現・生徒会長は、優秀な女子生徒。副会長は男子生徒。
五世界幻想譚でも『第六学園生徒会』は活躍予定。
「ふむ、久しぶりじゃの、サナ。儂の隣の彼奴は欠席じゃよ。研究とやらが忙しいようじゃ」
「―――・・・存外に『警備局』がのぉ、敵ながら、中々に手ごわいのじゃ。主にその兵力の多さじゃよ。『治安局』まで含めると、儂の、『第六感社』を上回っておるわ。そこでじゃ、『導師』よ。だから儂は、そなたに針崎、針崎 統司なる者を、この『十二傳道師』として推薦したのじゃ♪」
「かかかかっ♪ あれからすこぶる成長したとはいえ、お主はまだまだ、初のぅ初のうかわゆいのう、修孝坊よぉ。儂がそなたに会ったときとなにひとつ変わっとらんのう。久しぶりに、こうして十二人、皆が会ったというに。ちとは成長したかと、儂は思うておったというのに。のう、修孝坊よ。儂から見れば、修孝坊よ。お主は父の儀紹坊とご母堂殿に手を引かれていた童のときと、なんら変わっとらんわ、今でものう―――かっかっかっ♪」
「ほれほれ、修孝坊よ、儂に申し開きしてみよ。人にものを頼むときの言葉遣いと真摯な態度じゃ、それを儂に示せよ。修孝坊が、儂にそれを示せば、先のお主の、儂に対する失礼極まる発言『ばばぁ』と、お主の初恋の者の名前の口外、その二つを赦してやらんでもないがのう、、、儂は。くくっ」
「あー、いや、もうなんでもないわ。うむ、もうよい日下修孝よ、水に流せ。すまぬ、儂ももう水に流そう。儂も、おふざけが過ぎたわい。じゃがの、儂のこの身体は、ばばぁ、ではないぞ、修孝。儂のこの今の身体は、ぴちぴちのぎゃる、じゃ、修孝よ。以後間違えでないぞ、修孝よ」
※以下、『五世界幻想譚』より
「・・・のう、アルスラン主よ、儂と一緒に来ぬか?儂は、針崎を唆してお主を『イデアル』に招くという、まどろっこしいやり方にはもう飽いたのじゃ・・・。のう、主よアルスランよ、儂と一緒に来てほしいのじゃぁ」
「どうじゃろな。それよりおぬし奈留と言うたか。その『銀髪』がなによりの証じゃ。それは気にしなくともよい、むしろ誇ってよいことなのじゃぞ?」
「儂は今、至極愉快じゃ。どのような性質の輩がアネモネを竦み上がらせ、クロノスを二振りで沈め、グランディフェルを消し飛ばしたのか、それも知りたくここへ来たのじゃが、お主アルスランとその銀髪の娘奈留―――予想以上の収穫であった。かっかっかっか・・・!!」
※本編『五世界幻想譚』でも、味方寄り。




