草原の民
草原の民
エヴル・ハン国Evür Hanliği
四の部(氏族)で構成されるハン国。
すなわち、
火竜Ot yılan氏
水竜Su balïq氏
地竜Yer Vereni氏
天竜Kök luu氏
※エヴル・ハン国のモデルは中世テュルク系国家。
※エヴル・ハン国の遊牧国家規模は、史実の突厥可汗国/Göktürk (トルコ語)/(Türük.(古テュルク語)/やウイグル可汗国Uyghur Khaganate.セルジューク朝Büyük Selçuk İmparatorluğu1038-1194-1307 (トルコ語)ほどの強大な規模ではない。
※筆者の中でのエヴル・ハン国の国家規模のイメージは、アヴァール可汗国やハザール可汗国、ペチェネグ、カルルク、ブルガル可汗国(古き大ブルガリア)その後継のドナウ・ブルガル・ハン国やヴォルガ・ブルガル・イルテベル国に近い。
※男性の名前は『動物名』に由来する。
トゥグリル=オテュラン
Tughril Ot yılan
アルスランの父親。エヴル四部を治めるハンにしてエヴル・ハン国の当代ハンでもある。
スゥ=オテュラン
Suv Ot yılan
アルスランの実姉だが父親が違いアルスランとは半分だけ血が繋がっている。トゥグリルの妻アイリの連れ子(レヴィレート婚)である。
冷静な性格で最期には捕囚による屈辱をよしとせず、父トゥグリルと共に城内に侵攻したルメリア帝国軍との死闘の果てに彼女は何を視たのか・・・。
イェルハ
↓詳細は下記
ソフィア
↓詳細は下記
アイリ=キョクルゥ・ハトゥン ??歳(私)
Ayli Kök luu Khatun
ハトゥン(王妃)。ハン国を支える有力氏族であるキョクルゥ部(氏)出身。トゥグリルの愛妻であり、スゥとアルスランの実母である。すでに死亡している。彼女は身体があまり丈夫ではなかったらしく、その名のとおり優しく柔らかい月光のような女性であったらしい。
コユン=キョクルゥ
Qoyun Kök luu
トゥグリル・ハンの義弟でアルスランの叔父、アイリの弟。シャドšadの官位に就いている。
トゥシュカン=キョクルゥ
Tuškan Kök luu
モリンの息子でアルスランの従弟。
親衛隊の隊員達。
イスィクYsyk,Issik
ヤルバルYalbar
ウズンUzun
バルチャBarcha
アラク=オテュラン
Alaq Ot yılan
エヴルの民を率いて新天地に辿り着いた。エヴル・ハン国の祖。
ボリ=オテュラン
Böri Ot yılan
アラクの長子。アラクにより東の強勢を誇るアカティル部へと入り婿させられた。その後のエヴルのハン位は、彼ボリの弟であるクルトが継いだ。
クルト=オテュラン
Kurt Ot yılan
アラクの次子。トゥグリルの父親。アルスランの祖父。ルメリア帝国との和平を望み、百年の和約を実現させた英傑。
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アカティル・ハン国Akatir Hanliği
※テュルク諸語でAk=白、At=馬。Akatlarより。史実に、ローマ帝国及び東ローマ帝国の資料によると、フン人の東隣に接していたAkatzirなる部族がいる。
ボリ=オテュラン
Böri Ot yılan
アラクの長子。アラクにより東の強勢を誇るアカティル部へと入り婿させられた。その後のエヴルのハン位は、彼ボリの弟であるクルトが継いだ。
のちに、ボリはアカティル・ハン国を総べる存在へと成長した。実質のアカティル・ハン国の祖。
カブル 25歳(私)
Qabur Yulduz Akatir
アカティルの王子。アスカとアスナの実兄。アカティルへと入り婿したボリの孫。
冷静沈着な性格で元来は人々に好かれる優しい性格の好青年。国を滅ぼした裏切り者のルメリア帝国に激しい憎しみと嫌悪、怒りを抱いている。実兄二人と実妹二人がいたが(実は生きている)、両親、一族郎党全てをルメリア帝国により滅ぼされた。彼の境遇はアルスランによく似ているが、彼にはアルスランと違い想い人が傍らにいなかった。
それがアルスランとの決定的な違いでそれが彼らの命運を大きく別けることとなった。なお実兄二人は母親が違い、カブル、アスカ、アスナは同じ母親である。
アスカ
Aska Yulduz Akatir
双子の姉。アカティルのユルドゥズ氏の王女。アルスランの手に落ちる。少し強気のお姫様。アスナのことをとても大事に想っている。筆者の拙作『悠久の双姫』の正ヒロイン。
アスナ
Asna Yulduz Akatir
双子の妹。アカティルのユルドゥズ氏の王女。アルスランの手に落ちる。淑やかなお姫様。アスカのことをとても大事に想っている。筆者の拙作『悠久の双姫』の正ヒロイン。
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ダニシュメン・イルテベル国Danishmen Ilteberliği
エヴル人に従属し、支配者がエヴル・ハン国によりイルテベルに封じられた民。
※イルテベルIlteber.ヴォルガ=ブルガル・イルテベル国など、突厥や西突厥の可汗に臣従し、可汗により冊封された諸民族の長に与えられる称号。
ヴォルガ・ブルガル国を探訪したイブン・ファドラーンは、その著書『al-Risāla』の中で、ヴォルガ・ブルガル国の君主は『イルトワール』と名乗っていると記しており、また、突厥可汗国の南部のザーブリスタンZabulistanにあったテュルク・シャーヒー朝の領主は、『Rutbil』の称号を名乗っていた。




