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戦国クラス転生  作者: 月本 一
60/285

60 ●大友雪

感想、誤字報告いつもありがとうございます。

(1533 秋 ●雪姫視点)

 一条房基様と結婚するために豊後から土佐にやってきた。

婚約したのは7年前、まだ2歳だった。

それからは京から専属の教育係として招かれた絹の元で

行儀作法や和歌などの教養を教えこまれる日々が続いた。


 時折届く房基様からの便りが支えだった。

綺麗な紙で作られた折り紙や京から送っていただいた櫛などが宝物だった。

周防大内氏との戦が始まり、土佐への輿入れが保留され不安であった。


 共に土佐へついてきてくれる者は身の回りの世話をしてくれている侍女が

10名ほどと母とともに豊後にきた大内氏ゆかりの武官が10名ほど。

後は多くの護衛兵とともに土佐への船旅についた。


 中村下田港に着き、四万十川を船で遡ると牛車が待っていた。

すごい! 牛車なんか初めて見た! 一条家は公家の家なんだと実感した。

土佐についてきてくれた絹によると絹も牛車に乗ったことはないそうだ。

京でもそれなりの家格でなければ牛車には乗れないそうだ。

一条家は京では別格の家で今回の結婚は格上の家との結婚なのだそうだ。

確かに房基様の母上、私にとっての義母上は親王様の娘なのだ。


 牛車はゆっくりとした歩みだった。国外に出たのは初めてだったので

土佐の風景がとても珍しくて楽しかった。不破八幡宮に旅の無事のお礼参りし、

中村御所へ移動する前に神社に併設された建物で一泊。

護衛の者たちにはここで馬が用意され、一条家からも多くの兵が護衛についた。

翌日は100名ほどの大行列で中村御所へ向かう。

道中はたくさんの人が沿道で小さな旗を振って迎えてくれた。

旗には一条の家紋である一条藤が描かれていた。歓迎されているのだと感激した。


 中村御所に着くと当主である一条房家様、義父となる房冬様にご挨拶。

皆さま、お優しそうでほっとする。義母である玉姫様へもご挨拶。

とてもお若い、絹よりも若い。とても10を超える子がいるとは

思えないほどお若い。そして、とても優しい方だった。


 婚儀までは豊後からきた者たちとともに御所の側の丘の上にある

中村城に逗留することになった。

最近になって新しく建て加えられた建物は五重塔よりも高く、

「天守閣」と呼ばれていた。外からの見た目は三層で中は5階。

最上階は中村御所が一望できて眺めのよい物見の(やぐら)でした。

すぐ側にある元々あった城の施設の多くは改修されて宿屋となっていて

食事はそちらから運ばれる。「天守閣」は最上級の客専用施設だそうだ。

婚礼もまたこの「天守閣」内にある大広間で行われるらしい。

城までの道は牛車で登れるように整備されており、

宿としては便利だが城としては攻めやすいと豊後から来た武官たちは言う。

そもそも中村御所そのものが守りづらい立地なのだそうだ。

教育係である絹が言うには川の配置も山の位置もとても京に似ているらしい。

京もまた守りづらく、攻められると足利将軍でさえ逃げ出して他に移るらしい。


 中村城での暮らしはとても快適なものだった。

綿の詰まった敷布団と鳥の羽根の入った掛布団は

まるで雲の上で寝ているようだったし、朝抜け出すには気力が必要だった。

食事もまたこれまで食べたことのない美味な物ばかりだった。

一条家は想像していた以上に裕福な家だと思った。

こうして招待している客が集まるまで婚礼の練習を繰り返す日々が始まった。

房基の正室は大友義鑑の娘とだけしかわからなかったので雪と名づけました。

年齢もおそらくもっと若く、輿入れももっと先だったはずですが

大友嫡男の姉としてここで結婚させることにしました。


面白いと思った方、

ブックマーク、ポイント、いいね、いただけると嬉しいです。

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