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戦国クラス転生  作者: 月本 一
31/285

31 街道整備と河川整備

感想、誤字報告いつもありがとうございます。

(1529 春 6歳)

祖父と父に願い出て中村と外港である下田港間の道路整備に取りかかる。

堺との交易拠点はあくまでも下田港だから短い距離でも

今後のためには重要だし、実地訓練にはちょうどよい距離だ。


交易での収益をつぎ込んで足軽衆を増やしていく。

食事だけはたらふく食わせる。

足軽といいつつ普段は土木作業に専念させている。

作業ごとに小隊をつくり、中隊をつくり、命令系統をつくる。

文官は食糧や道具を調達し、配分する。

整備計画をたて、進捗を管理する

馬廻衆は周辺で猟をして、獣肉などのたんぱく質を確保する。

斥候であり先行偵察だ。要は全てが軍事訓練だ。

連帯感と達成感を得てもらう。


街道沿いには足軽たちが住む長屋団地もつくった。

冬になり、川の水量が減ったところで

洪水対策の一環として川底をさらい、深くする。

石灰を使ってセメントを作り、

川砂でコンクリートもどきにして堤を強化する。

川に沿って引き込み水路を作り水車を設置できる環境を先につくる。

街道整備は遅れ気味になるが河川整備はできる時期が限られるから仕方ない。


街道整備も河川整備も他の有力国人からは

自分のところでもやって欲しいとの要望があがってくる。

元々、馬廻衆や小隊や中隊の隊長は国人からの推薦で採用している者が多い。

こちらがやっていることは筒抜けだ。

自分の懐を痛めずにインフラ整備ができると勘違いするのも仕方ない。


とにかく人手が足りない。

とはいえ農家はなるべく労役に駆り出したくはない。

彼らには生産に注力して欲しいからだ。

農繁期を過ぎてもやることはたくさんある。


農家には武士に感謝する気持ちを持ってもらいたい。

武士は戦ばかりしているわけではなくて、

身近で額に汗して、地味で地道な作業をしてくれる存在であると

強くアピールしていく。あざといけれど有効だ。

武士たちも感謝されて悪い気はしない。

自分たちが築いた街なら守ろうとする意志も強くなる。


人はどんどん増やしていく方針だ。他の国からの潜入者がいても構わない。

重要な機密は厳重に警備しているし、

資金力や動員力がなければ街道整備も河川整備も真似できない。

この時代の感覚では無駄な作業のようにしか感じないだろう。


大幅に増えた足軽たちは土木作業のかたわら軍事訓練も行う。

土手上でのランニングしての体力や持久力を鍛え、

全員揃っての行進や方向転換などの集団行動訓練。

整列しての体操のちに、木刀での素振りによる剣の型稽古。

指導者や指揮官は土手の上から指揮を執る。

投槍器や投石紐の習熟訓練も行なう。

的を用意して、成績優秀者には褒賞として肉の塊を支給して

意欲を持たせるようにする。

また小隊ごとに小型の川船によるカヌー競技のような競争もさせる。


喧嘩は厳禁、賭博も厳禁。違反者には懲罰として、

肥溜め係の労働役をさせる。

集団生活での排泄物の回収と、集積させている肥料小屋への運搬。

肥料小屋での作業などだ。

一度経験させると二度と違反しようとする者は出てこない。

最終的には輪番での業務になってしまった。

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