表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国クラス転生  作者: 月本 一
PR
21/317

21 弟恒持との別れ

感想、誤字報告いつもありがとうございます。

(1527 冬 4歳)

元服もすんで、大内氏から迎えの到着の先触れが来たある日。

母といっしょに梅の方と弟恒持の部屋に伺った。


時節の挨拶や、周防へ向かう準備の話をした後で

本題にうつる。


『今回お伺いしたのは、私から恒持へ贈る品々の話をしたかったのです。』


「恒持へ贈る品?」


『はい、まず1つ目は「小倉百歌」の札です。

 これから字を覚え、歌を学ぶ上で最適な品だと思って

 作らせていただきました。

 筆は父にお願いしたところ、面白そうだからと

 御所様(祖父房家)にも書いていただきました。

 当主の筆によるもののほうが格が上となりますので、

 恒持には御所様が書いた札を。

 父が書いた札はどうか梅の方がお受け取りください。』


「これはまた雅な品をありがとうございます。」


『2つ目は挟返碁の盤と駒です。

 囲碁や将棋は少なくとも5年先でないと無理がありましょう。

 この挟返碁は、囲碁の形によく似ていますが、

 全く違う遊びです。もう少し大きくなれば遊べるようになります。

 単純ですが奥は深く、覚えるのに一刻、極めるのに一生が必要です。

 遊び方の解説本をつけておきます。


 3つ目は小将棋の盤と駒です。

 最初に手をつけるには大将棋や中将棋よりも

 小将棋がよろしいでしょう。

 これに私が作った詰将棋の本をつけさせていただきました。』


『次に手動扇風機につける新しい団扇(うちわ)です。』


手動扇風機は4枚の団扇を取り付けて

ハンドルを回して動かす構造だ。

土佐和紙と竹を使って前世で主流だった丸亀団扇を製作。

団扇そのものがまだ未成熟なので、そのうち丸亀団扇

ではなく土佐団扇と呼ばれるようになるかもしれない。

今回新しく作った青い染料で染め上げた紙を使って

回転させて綺麗に映える柄の団扇を用意した。


「手動扇風機を周防にもって行ってもよろしいのですか?」


梅の方が驚く。手動扇風機は超高級品扱いだし、

他国への持ち出しはできないと思っていたのだろう。

だが既に京への売り出しや献上が決まっている。

どうせコピー品が出回るのであればここで持ち帰ってもらい

大内家にたいして土佐一条家の高い技術力をアピールできる。


『向こうのほうがこちらの夏よりは過ごしやすいでしょうが

 周防でも土佐の風を思い出していただけるなら

 これにまさることはありませぬ。御所様にもお許しいただきました。


 そして、最後に先日私が元服した折にきた着物をお贈りします。

 一度袖を通したもので申し訳ないのですが

 この先、よい仕立ての服は1枚でも多いほうがよろしいでしょう。

 何より私のことを恒持に思い出してもらえると嬉しいです。』


「思い出すなどと。忘れることなどありませぬ。

 いつも可愛がってくれてありがとうございます。

 恒持は誠にしあわせ者でございます。」


こうして、梅の方の気持ちをがっちりこちらにつかむことができた。

この先、何かあってもこちらを頼っていただけるようになればよい。

挟返碁はリバーシ(オセロ)のこと。

異世界転生だとテンプレなので戦国への転生でも使ってみました。


面白いと思った方、ブックマーク、ポイントをお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ