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戦国クラス転生  作者: 月本 一
19/286

19 祖父房家の縁戚外交

感想、誤字報告いつもありがとうございます。

(1526 秋 4歳)

祖父房家が京から帰ってきた。

無茶苦茶仕事をして帰ってきた。


・正二位になった。

・堺の天王寺屋、津田宗達との商談をまとめてきた。

・私の弟である太郎(2歳児)を周防(山口)の大内義隆の養子に決めてきた。

・大友義鑑の娘(2歳児)と私(4歳児)の婚約を決めてきた。


天王寺屋の津田宗達はたぶん、津田宗及の父だと思う。

津田宗及は千利休(魚屋ととや)、今井宗久と並んで

天下三宗匠といわれた茶人だ。3人ともに堺の有力商家だ。

堺の豪商はほぼ軍事物資の取引で大きくなっている。

鹿皮や鉄、武具などだけでなく、米も軍事物資といえる。

父房冬が帰依している大徳寺の僧侶、古岳宗亘の伝手だそうだ。

このあたりの公家と寺と商人とのつながりは全くわからないから

祖父の手の長さにはおそれいるばかりだ。


祖父房家には10人以上の子供がいる。

娘3人は公家、他国、自国、それぞれの有力者へ嫁に出していた。

長男の父房冬の正室は皇族で、側室は大内義興の娘だ。

次男の叔父房通は京にある本家の一条家の養子となり本家の11代目。

曾祖父教房は一条家9代目だったが、祖父は土佐一条家の初代である。


応仁の乱で全てが崩れたせいで、戦が嫌いで京が嫌いなのだそうだ。

だからか外交に凄まじい力をそそいでいる。

縁をつないで家を守ろうとしているのだ。

逆に父房冬は京に強い憧れがあるような気がする。

曾祖父や祖父が田舎暮らしを始めたけれど

京の良かった頃の話だけを聞かされて育ったからだろう。


帰ってきた祖父は精力的にあちこちへ手紙を送り、

有力者たちとの面会をして京の情報を拡散させていた。

手動扇風機と非電化冷蔵庫はとても喜んでくれた。

父が訪問者たちに売った手動扇風機の価格は安すぎるとして

京むけにもっと高く売りつけるように

デザインの変更や増産の指示を出していた。

一方、非電化冷蔵庫については門外不出扱いを受け入れてくれた。

著作権などないこの時代、清酒にせよ農機具にせよ扇風機にせよ

すぐに盗用されるだろう。劣化版であっても価値は高いし、

劣化版であることさえ誰も知らないのだから。


祖父も父も私の文殊菩薩の夢の話に対しては一時の熱が冷め、

既にいかに利用できるかと気持ちを切り替えている。

本当に一条家は頭脳の秀でている人が多いと思う。

切り札は多いほうがよいので今のところ自由にさせてもらえている感じだ。


さて、弟、太郎は後継者のいない大内家の養嗣子(家督を継ぐ養子)として

周防(山口)へ行くことになるそうだ。

心配なのは前世の歴史では大寧寺の変で大内氏は衰退していく。

大内氏の養子までどうなったのかまでは覚えていない。

まだ20年以上先の大寧寺の変が起こらないように

こちらから干渉できるかはまだわからないとしかいえない。

転生者の毛利隆元がどう成長するかで未来が変わるかもしれない。


今の時点では大内氏は豊後まで手を伸ばしていないが、

弟の養父となる大内義隆は私の婚約者の父親である大友義鑑と

激しい戦をした間柄になる。

私の義弟になる大友宗麟はキリシタン大名として有名で、

家督相続後、九州で勢力を拡大していく。


この先の激しい未来が予測される2つの家との縁組を決めてきたわけだ。

祖父房家の大局を見極める目はすごいとしかいいようがない。

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― 新着の感想 ―
大友義鎮こと後の宗麟はサビエルと出会ってから27後の1578年でやっと洗礼を受けてキリシタンになったんだし、雇われ大名でスタートは武田晴信こと信玄が家臣に担がれて父を追放して家督を継いだばかりの頃のよ…
[気になる点] 隆元も義隆のお手付きと言われてるから、転生者がアーッからの下剋上してしまうかもも気になるところ
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