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戦国クラス転生  作者: 月本 一
181/295

180 阿波逆侵攻

被災された方々にお見舞い申し上げます。

一日も早い復興を心よりお祈り致します。


感想、誤字報告いつもありがとうございます。

次回更新は01/28(日)

(1550 28歳)

 伊予に逆侵攻したのは10年前だった。豊後大友や周防大内に根回しをし、計画的に攻めた。今回は後手に廻って十分な準備が出来なかった。違ったのは動かせる兵の数が5倍ほどになっていたことだ。それだけ領地が増え、人が増えた。火縄銃の量産を始めて10年以上になる。鉄砲足軽隊は500人を超えた。昨年、薩摩島津が種子島銃を実戦で使ったそうだが、畿内では戦場に投入された事例はなかった。ここが戦の歴史の転換点になるだろう。


 讃岐十河からの侵攻は讃岐の国人衆が食い止めた。十河側は牽制のための侵攻であったし、兵数も少なかったのでそのまま十河城に攻め返した。讃岐半国を切り取って2年。讃岐足軽学校で鍛え直した兵は半日で十河城を落とし、そのまま東進。寒川氏、安富氏、四宮氏を降していった。阿波との国境である四宮氏の引田城を落とした後、大勢を整えるために駐留。阿波侵攻の準備に取り掛かっていた。


 吉野川源流の本山城で籠城していた本山軍は、三好軍が長宗我部氏の本城岡豊城に迫った頃に反攻に出る。弓の射程外で包囲している三好軍に向けて30丁の火縄銃が撃ち込まれた。3丁1組。それぞれに指揮官を付け、相手の指揮官を中心に狙撃を行った。籠城戦用に野戦用とは違って銃身が長い火縄銃が使用された。10発ずつ撃って200人を超える死傷者が出た。相手側が大混乱している中に打って出て包囲陣を食い破り、再び籠城に入った。


 包囲を食い破った本山軍の伝令を待っていたのは伊予で編成された軍だ。伊予と阿波の境にある境目峠と、讃岐と阿波の境にある猪鼻峠を越えて阿波に攻め込んだ。土佐へ侵攻し手薄であった大西氏が守る白地城は迫撃砲で呆気なく落城。土佐からの敗残兵を待ち受けるために兵を分け、吉野川を下って城を1つずつ破壊していった。本山城を包囲していた三好軍は挟撃され、10丁の野戦用火縄銃の数射で戦意を喪失し、降伏に応じた。


 土佐に攻め込んだ三好之相(実休)は撤退するが、白地城の手前で度重なる降伏勧告を受け入れて捕虜となった。三好軍は武装解除され、阿波へ帰還することになるが、三好之相は伊予に護送された。


 総大将である細川持隆は室戸沖で船を沈められた。望遠鏡で先行する船団を見送った後に、ジャンク船が沖合から最後尾に襲い掛かった。二十匁砲を超える大型砲を搭載するが、命中率はイマイチだったらしい。結局、近接してからの二十匁砲が有効だった。土佐水軍に救助された細川持隆は同時に捕虜となった。細川持隆が奈半利港に入港した際には阿波水軍の船は全て沈んだ後で、武装解除された兵は携行食を渡され阿波に追い返された後だった。細川持隆は海路でそのまま足摺岬を回り込んで伊予に護送された。


 長宗我部氏と安芸氏の軍は再編され、水陸から室戸岬を回り込んで阿波南部に侵攻した。阿波南部は過疎地で有力な国人もおらず苦もなく侵攻し、追い返した細川軍に追いついたのは阿波国最大の河川である那賀川の南岸だった。讃岐引田城同様に阿波牛岐城に駐留し拠点化を進めた。


 武装解除されて追い返された三好軍と細川軍の兵は足手まといでしかない。どちらも領主が捕虜となり、和睦交渉さえ出来ないまま侵攻を許すしかない状況だった。細川持隆は三好之相と讃岐十河に養子に入っていた息子と伊予湯築城で再会する。湯築城は中村城同様に迎賓用の施設になっていた。茶会や歌会などで歓待する。街中には能舞台のある芝居小屋も完成していた。温泉郡にある道後温泉の歴史は古い。聖徳太子が入ったという伝説もあるし、歴代多くの皇族方が行幸されている。昔の天皇は京に引き籠もってばかりではなかったようだ。戦争相手の2トップが捕虜となっていたため、和睦交渉は京へ出向くことになる。三好長慶と足利義維が相手になるのだろう。弟である大内晴持と敷地基海に行ってもらう。年が明けての交渉になる。和睦条件を持ち帰って細川持隆と三好之相に飲んでもらうことになる。決着は春になりそうだ。

白地城は長曾我部元親が四国統一を行った時に拠点となった城。ここを抑えれば讃岐と伊予の統治がやりやすくなります。

阿波那賀川の北岸には阿波公方と呼ばれた足利義維が過ごしていた平島館がありました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 「116 土阿同盟の裏で」を読んだ時からこの展開を楽しみにしていたのですが果たして自分が読みたい松永久秀視点とかが来るのかどうか 読者としてはただただ期待するばかりなので ドキドキしながら…
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