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月夜譚 【No.101~No.200】

魔法の薬棚 【月夜譚No.130】

作者: 夏月七葉

 魔法薬の瓶が並んだ棚には、とある仕掛けが施されている。ここには貴重な魔法薬も含まれているので、盗難防止用の仕掛けだ。

 仕掛けを解除する方法を知っている職員なら問題なく薬瓶を扱えるのだが、そうでない者が棚に触れると、様々な現象が起こる。

 ただ、その仕掛けを作ったのが変わり者の魔法使いで、その時々で起こる事象が変わるのだ。ある時は失神するほどの電流が流れ、またある時は薬瓶が全て棚から落ちて割れてしまう幻影を見せる。夜中に侵入者があって、仕掛けの大きな音で夜勤の者を驚かせることもあった。

 それだけならばまだ良いのだが、時折仕掛けの解除を忘れて薬棚に触れてしまう職員もおり、酷い目に遭った者も少なくない。そのせいか、魔法薬を必要とする場合でも、棚に近づきたがる者が少ないのが難点だ。

 今日は大掃除の日。勿論、魔法薬の棚も掃除せねばならないのだが、その担当に手を挙げる者は皆無だ。

 これは一悶着ありそうだと、魔法使いの面々は頭を抱えた。

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